
「オレも、最終型のサンニィに乗っていた事があるんだ。」
義弟が初めて言った言葉は今でも忘れていない。
ある朝、突然、義弟が一言放った。
「義兄さん、神奈川まで付き合ってくれない?」
「はぁ?」
「サンニィが欲しいんだよ。」
しかし目的の店には、ピッタリ合ったサンニィが無い。
「『家宝は寝て待て』ってな。やめとけ。面倒は見てやる。」
「何でサンニィなんだよ?」
「せっかく忘れかけていたのに、コレで姉さん貰いに来たから。」
「ヤレヤレ。」
その日は義弟とそのまま別れた。
後日、オレは義弟を地元の店に連れて行った。
「オレのサンニィの担当者だよ。」
「Nジャン君、あったよ。H4年式。まだ15,000kmしか乗ってないヤツ。」
「何ーっ!!」
「ほれみろ。」
それが義弟のサンニィだ。
数日後。
「マフラーが気に入らないから替えたよ。フジツボに。」
「フジツボか。オレと同じだけどな。まぁ、いいか、誰かさんが付けてたどっかの競技用よりは。」
更に数日後。
「アルミとタイヤが欲しいんだ。」
「ヤレヤレ。店は紹介するぞ。どういうのがイイんだ?」
「BBS LM。」
既に気付くオレだった。
オレのサンニィのヘッドランプのレンズシールが劣化により水入りになった。
メッキにヒビが入り、どうしようも無い。
義弟は言った。
「N1ランプにするから今のヘッドランプはあげるよ。」
そんな義弟のサンニィが先日封印となった。
理由は生活に追われるから。
奇しくもオレと同じ理由。
何年後か、またオレと同時に復活したりして。まさかネ。
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カーライフ | 日記
Posted at
2009/10/05 22:41:01