Nジャン(N-JUNKIE)のブログ一覧

Ｎジャンの従兄は東京に住んでいた（現在は埼玉在住）。
自動車なんて持っていないＮジャン家。
当然、鉄道移動になる。

東京までは新幹線「こだま」。
当時は「のぞみ」は存在しなく「ひかり」は全て静岡通過だった。
そこからが面白い。

初めて１０３系、京浜東北線と山手線の並走を知った。
東京からの乗り換えが上野駅だった。
山手線しかしらないＮジャン両親。
京浜東北線が先に着たのにわざわざ山手線を待った（笑）。

乗り換えは京成上野駅。
日暮里で乗り換えればいいのに、どうもウチの親は遠回りが好きだ（笑）。
京成電鉄に乗って京成小岩（現在　小岩）駅まで乗っていった。

「ケーベン」の名前で両親は言う。
軽便こと静岡鉄道駿遠線。

たった１度だけ「ケーベン」に乗ろうと母親が生まれたばかりの妹とＮジャンをつれて新藤枝から大井川駅まで乗せてくれた。
最初で最後の「ケーベン」。
路線バスの普及により昭和４５年、廃止されたのである。

Ｎジャンが生まれる前、新藤枝駅から大手駅（旧　静岡鉄道藤枝営業所）までもこの「ケーベン」が通っていたそう（昭和３９年廃止）で、Ｎジャンの家の近くにはまだ線路の部品が置かれてあった。

母親がバリバリの静岡藤枝弁（イントネーションはゴン中山選手のお父様、『義助』さんに近い）で「ケーベン」について語る。

「あてらんち（静岡藤枝限定方言「私達」の意味）、仕事に行く時『ケーベン』乗ると、あんたのバーサンが『弁当忘れてる』って投げてよこした（「渡した」の意味）だよ。あまりお客さんが多いと瀬戸川登れんくて（「登れなくて」の意味）、みんなで降りて押したんだもん。」

母親が勤めていた会社の友達の家は清水市（現在　静岡市清水区）。
遊びに行く時、国鉄草薙駅から静岡鉄道に乗り換えて行った。
当時の電車は１００系と３００系。
静岡鉄道の存在を知った。
やがて静岡鉄道に現在の１０００系がやってきた。

ある日、草薙駅にやってきた１００系。どうしても新しい１０００系に乗りたくて、オフクロに「ステンレスカーに乗りたいの！」とダダをこねたＮジャン。
オフクロは１本遅らせた。
優しい母親だった。

母親の友達の家は東海道本線の沿線。
黙っていても電車が通った。
通る電車を眺めるのが好きだった。
一番好きだったのは当時１５３系だった急行東海だった。

残念ながら後継である現在の特急「東海」は今年３月を持って廃止が決まった。

親父の実家は山形県庄内地方。

物心ついて記憶しているのは５歳の春。
幼稚園を終えて新幹線に乗り込んだゴールデンウィーク。
そこから記憶が無い。気付けばもう山形だった。

そう、夜行列車に乗ったのだろう（聞けば座席急行だったらしい）。
Ｎジャンは寝ていたと思う。

帰る時は何故かハッキリ覚えている。
酒田駅（親父の実家は酒田じゃないよ：笑）にやってきた赤いディーゼル機関車。
あれは多分ＤＤ５１だと思う。
朝見た上野駅では名機ＥＦ５８。
今思えば、多分、急行「鳥海」だったと思う。

夜行列車の記憶が残るＮジャンだった、

昭和４５年頃、幼いＮジャンは絵本に描かれた列車に夢中になる。
「なんて綺麗な青なんだろう・・・・」
そう思った。

そう、それは九州ブルートレイン。
「あさかぜ」「さくら」「はやぶさ」「富士」「みずほ」のスター達。
九州行きでは無いが「瀬戸」「出雲」もその仲間といえる。
今でも思うが当時はEF500 500番台機関車＋20系寝台客車で、角なフォルムのEF65 500と丸いフォルムの20系客車は最高だと思った。

親父は言った。
「朝、駅でよく見るぞ」

静岡地方は夜遅い時間か朝方通過したブルトレ。
幼かったＮジャンは見る機会が全く無い。
まだ見ぬ幻のブルトレに夢を描いていた。

その約１０年後、ブルトレブームが起きることなんて夢にも思わなかった・・・。
Ｎジャン憧れの九州ブルトレに実際に乗る事になるのは、それから２７年後の比較的最近である（乗車したのは「富士」）。

そして今現在、悲しいことに残っている九州ブルトレは「はやぶさ」「富士」だが、併結されているので事実上たった１本である。