Nジャン(N-JUNKIE)のブログ一覧

私が高校生の頃。一人の少年がローカルニュースでクローズアップされました。
当時、私も彼の住む藤枝市にいたのです。

築地第二踏切に小学３年生の彼は週末、ブルートレインが大好きで通過時間になると手を振っていました。
運転手さんは彼を見かけると必ず汽笛を鳴らしたそうです。
彼が体調を崩して立てない時は運転手さんも心配になったそうです。

私も子供の頃、築地第二踏切にブルトレを見に行く事がありました。理由は簡単で一番家に近い場所だったし、なによりも踏み切りは列車が来る事を知らせてくれるからです。
そんな私の少年時代と彼がカブるのです。

彼は運転手さんに手紙を書き文通をはじめついに夢のブルートレイン特急「さくら」の運転台に静岡沼津間に乗る事が出来たのです。

今日ニュースで彼を取り上げました。
彼はもう３０歳。築地第二踏切は高架橋となってしまい踏み切りは廃止されています。
彼は最後の特急「さくら」に子供の頃に戻って手を振っていました。そして横断幕には「ありがとう　特急　さくら号」と書かれていました。

特急「さくら」号は汽笛を鳴らし最後のお別れの挨拶をしました。

～鈴木亜久里選手の驚き～

鈴木亜久里選手がＦ－１へ飛び立つ直前のシーズンオフ。日産（ＮＩＳＭＯ）の関係者に依頼を受けＲ３１ＧＴＳ－Ｒのレーシングテストカーをドライブした。

ＮＩＳＭＯのテクニカルディレクター日置和夫氏は「スピンしてもいいからガンガン踏んでくれないか？」と鈴木亜久里選手に言った。

何週もラップを重ねる鈴木亜久里選手とスカイラインＧＴＳ－Ｒ。

戻ってきた鈴木亜久里選手はこう言った。「何コレ？いくら踏んでもスピンしないんだ。そればかりかグングン加速するんだ。」と驚きを隠せなかった。

関係者はコレを聞いた瞬間ガッチリ握手をした。

ＧＴＳ－Ｒのテストカーに乗せたのは次期モデルに搭載予定のＡＴＥＳＳＡ－ＥＴＳシステムと呼ばれる４ＷＤだった。
普段はＦＲで走り状況に応じて駆動比率を自動的に前後へ配分するシステムだった。

さらにコレを聞いた鈴木亜久里選手は２度目の驚きをした。
「うわーっ！Ｆ－１に行きたくなくなったじゃない！」

～サーキットの王者に～

世界ツーリングカー選手権日本戦「インターＴＥＣ」。
日産はＧＴＳ－Ｒをデビューさせドライバーにエース星野一義選手と欧州チャンピオンＡ・オロフソン選手を起用した。
しかしタイヤバーストにトラブルを抱えデビューレースでは厳しい事になりデビューウィンは無くなってしまった。

その後、鈴木亜久里、Ａ・オロフソン、都平健二、長谷見昌弘、星野一義、北野元各選手がＧＴＳ－Ｒを駆る事となり、王者フォードシエラと互角の戦いをした。

遂に１９８９年。長谷見昌弘、Ａ・オロフソン選手の「リーボックスカイライン」がチャンピオンを獲得した。

～８００台限定そしてマイナーチェンジ～

Ｒ３１スカイラインはマイナーチェンジの際Ｇｒ．Ａレースのホモロゲモデル「ＧＴＳ－Ｒ」が登場。登場するやいなやアッ言う間にＳＯＬＤ　ＯＵＴ！
大型のタービン、固定型フロントスポイラー、大型リアスポイラーをまといブルーブラックカラーのボディで登場。

一般モデルも同時にはじめてプロジェクタービームランプを搭載。リアコンビネーションランプもスクリーン発光となった。

そして４ドアにもＧＴＳモデルが登場しスポーツをアピールしたが時既に遅くイメージを替えることは厳しかった。

～そのとき、精悍～

茶の間に衝撃的なＣＭが流れた。
ロック調のベートーヴェン作曲「エリーゼのために」が流れた。
バンクを駆け抜ける１台の黒と銀のボディ。
フロントバンパーからＧＴオートスポイラーがスイングダウンした。
ＣＭキャラクターは岩城滉一氏だった。

２ドアスポーツクーペ「ＧＴＳ」が登場した。
これぞスカイライン！とファンは思ったのだった。

シャーシはレパードと共通だった（厳密に言えばローレル）。
トヨタは最先端のダブルウィッシュボーンサスペンションを発表していたのに大して日産は従来のセミトレーリングサスペンション。

自動車雑誌に叩かれていた。

しかし国産初のセラミックターボを搭載。技術の日産を象徴する事となった。