
~あばよ・・・エレクトーン教室~
グレード6級取得。遂に・・・・である。
しかしその後仕事がめまぐるしく忙しくなった。
とても練習していられない。
デジタルの波はエレクトーンにやってきた。
ウチの古いエレクトーンじゃ、とても対応できない。
デジタルエレクトーン購入は70万円を超えるものになる。
発表会では子供達に紛れてIちゃんとN-JUNKIEだけが大きい生徒だった。
Iちゃんは大学受験の為にエレクトーンを辞める事になった。
その直後先生がこう言った。「男の子がね、エレクトーン続けたいというのよ。今度就職だから。N-JUNKIE君と時間がカブっちゃう。考えてみてくれないかな?」
N-JUNKIEはわかっていた。事実上のクビである。
楽器の事も、自分の事もわかっていた。
N-JUNKIEも・・・・14年間に渡るエレクトーン教室にピリオドを打った。
最後にIちゃんに手紙を書いた。
「永い間ありがとうね。オレも辞めちゃうよ。仕事、楽器、全ての面において限界なんだ。」
返事が来た。
「辞めちゃうの・・・。ずっと小さな頃から一緒にやってきたのに。」
更に返事を書いた。
「それはあなたも同じでしょ(笑)。小さい頃、あんなに威張っていたのに今になって恋愛とはちがうんだけど人間として好きになってた。」
返事が来た。
最後の綴りは「ありがとう。」だった。
あんなに睨み合っていたのにいつの間にか励ましあっていた。
あれから17年。風のウワサでも彼女のことを聞く事は無い。
落ちこぼれ二人はいつの間にかトップ争いをしていた。終わりも同時だった。
今でも彼女は弾いているのだろうか?
ねぇ・・・・Iちゃん。弾いてる?
オレ、バカだから今でもやってるよ。
Posted at 2005/06/18 22:01:21 | |
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