
~ 落とした影とエスケイプ ~
レース再開。
ドライバーの無事に安堵の感。
これで大きく様相が変わってくることは想像に難しくなかった。
レースは全体的に中盤に差し掛かっていた。
観客の皆さんも観戦ポイントがバラけてきて、ここぞとばかりにカメラを向けた。
オイラも様々な所へ移動。
自分の性格だろうか、¨ いかにも ¨ という場所を避けようとしている。
で、それで上等な撮影が出来れば良いのだが、駄作ばかりになるのがオチ。
わかっちゃいても、どうもソイツをやりたがる。
レースは面白い展開になりそうだったが、あの衝撃的な瞬間となってしまった。
レースは即赤旗中断。
この瞬間、レース展開が崩れてしまった事を複雑に思ったけれど、その内容を知れば真っ先にドライバーの安否、巻き込まれた方は居るのかどうなのか心配になる。
サーキットアナウンサー、ピエール北川選手の涙声で事態の大きさを想像。
アタマに過ったのは、かつての98年のJGTC、大クラッシュ炎上事故。
その怖さを目の当たりにしていたから、尚更心配になる。
たかが自分一人、心配になったところで何も出来ない事くらいわかるけどサ。
ドライバーの無事を確認との事。
念のために救急車からドクターヘリにリレーされサーキットを後にした。
とにかく無事であることは良かった。
マシンは作り直せるけれど、ドライバーは作り直せない。
ホッとすると、想像でしかないけれどその要因をアレコレとネガティブな事ばかりアタマに浮かぶ。
そんな事ばかり考えつく自分がイヤになってきた。
ガードレールが大きく破損し、修復には時間がかかりそうだという情報。
ドライバーの安否が気になるほどの大クラッシュ…
時刻は17:00を過ぎて陽は傾き始めている。
ココでレース成立すべきではないか。
このまま無理にレースをやったとすればクレイジーだし…
このままパレードランと拍手で終わるべきじゃないか。
あの時と同じように。
同時に、前途の通り自分の思いも大きい。
更に色んなことが過ってきた。
「今はこの場に居たくない、居るべきではない…」
それしか思いつかなかった。
そして富士スピードウェイを後にした。
混雑を回避する為?
確かにそれもあるけれど、そんな小さい事じゃないんだって。
今思うと、この時の自分は自分の考えや思いに整理がつかなかったんだろうナァ…
~ 終わり ~
Posted at 2022/05/08 08:24:00 | |
トラックバック(0) |
Nジャン レポート | 日記