
富士重工業の「2010年の3月14日受注分を持って、『スバルR1』『スバルR2』の生産を終了すると発表した。」というニュースを見て、ただ単に残念だと思った。
かのスバル360のイメージを現代に蘇らせ、当時の360の後継車「R2
※」をリバイバルネームに登場した時の事を思い出したのである。
※このログでは表現上、「R1」も含みます。
今の時代は、スクエアで背高の軽自動車が主流だ。
そこで富士重は、かつての名車をモチーフに登場。挑戦的にも思えた。
その後、三菱も同じようにあのお洒落なデザインでミッドシップレイアウトという革新的な「アイ」を登場させた。
古典的な富士重のR2。
革新的な三菱のアイ。
両社の軽自動車作りの歴史は古い。
お互いのキャラクターは全く違うが、スクエア背高の世界への正反対な挑戦である気がする。
そういう意味ではよく似ている。
富士重と三菱は面白い。
両者のクルマで真っ先に思い浮かべるのは、インプレッサとランサーだと思う。
WRXとエボという4WDの強烈なキャラクターもそうだけど、一般グレードもライバルだ。
ちょっと前ではレガシィセダンとギャラン。
レガシィツーリングワゴンとレグナムという感じもそうだった。
前記述で書いた軽自動車とは違って今度は三菱が古典的な直列やV6といったエンジンを持つが富士重は水平対抗という個性を持つ。
4WDについては富士重が乗用車に用いた。
三菱ではオフローダーの「ジープ」をライセンス生産。
だが、当時はまだ4WDが我が国ではマイナーだった。
なのに両者は4WDに携わっていた。
あのアウディ・クワトロよりも先だった。
もっと書かせてもらえば、富士重のスバル1000と三菱コルト1000あたりもそうかもしれない。
スバル1000はFFセダン、コルト1000はFRセダンという違いはあれど、同じ1000ccセダンであることにも何かを感じる気がする。
思えば、第二次世界大戦で登場した、あのゼロ戦。
三菱重工業が開発し、生産をしたのだが、中島飛行機(後に解体され、その一部が富士重工業となった)でもこのゼロ戦をライセンス生産していたのである。
「トヨタ VS 日産」という図式は古くから使われてきたけれど「富士重工と三菱」という図式もナカナカですね。
Posted at 2009/12/22 00:05:07 | |
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