2016年12月19日
MINIのブレーキが カックンブレーキだと 仰る方々が いらっしゃるようですが、 そうであるなら 欧州車は 殆どが カックンです^^;
ロールスのような ショーファードリブンを 除いては ONかOFFかというような 短絡な操作ではなく、 操る楽しさを備えた コントロール出来る ブレーキが 備わっています。
止まる寸前に踏力を緩めてやれば 何のショックもなしに 止めることができますし、ペダルに触れるだけで 制動が 立ち上がるので 頼もしい感じがしますね^^。
ペダルは フワフワのスポンジのようではなく がっちりしてて 硬い。
ストロークではなく 踏力で 制動力を コントロールします。
サーボの効かせ方もありますが、そのガッチリ感は ローターや パッドではなく ブレーキ周辺パーツの精度と剛性、そして 取り付け剛性が 決めてとなってまして、決して ホースなどを 変えただけで 踏み応えが変わるような 柔なモノではありません。
よく ショップ様におかれましては 低ダストパッドなるものに 交換することを 勧めておられますが、 あれは 絶対にしては いけません!
ブレーキの効きはそのままに ダストは 低減できると 云いますが、ダストは減っても 効きは 確実に悪くなります。
MINIで申しますと ノーマルパッドでは ペダルに足を載せますと ザラザラした 感触が 足裏に伝わってきて 微制動が かかってるのが 分かるのですが、 低ダストですと ザラツキが 伝わらず 遊びが 大きくなった感じがします。
そして しっかり踏み込んでも スルッ!と 滑ってる感じが 初期制動に 見られ、停止寸前でも しっかり踏力を保持しないと 滑ってる感があって 怖いのです。
確実に カックンブレーキ?では なくなりますが・・・・^^;
ブレーキの効きは 鋳鉄製のローターと 複合素材をフェノール樹脂で固めた パッドとの摩擦係数の大きさで 決まりますが、 低ダストは ローターを 攻撃しないように 研削材を除いたパッドですので 明らかに 摩擦係数は 低いのです。
研削材を入れるのは 食いつきを良くするだけではなくて 熱でダレて ローター、パッド供に 変形、波打ちをおこしたり スラッジと呼ばれる カス?が 間に溜まったりした時に それらを 削り取り、 常に 平滑で しっかり密着できる状態を 作り出すためなのです。 いくら JCWの大容量ブレーキでも 密着性が悪いと その性能は 発揮出来ませんから。
ですから ダストの殆どは ローターから 削れた鉄粉が パッドの樹脂を取り込んで こびり付いたモノなんです。 そりゃ 落ちにくいですわ;;;
でもそれが ブレーキが しっかり仕事してる 証拠でもあるんですね。
そして、 悪名高き フェードというのは 熱で フェノール樹脂が蒸発して ローターとの間で圧力になり パッドの密着を邪魔するために 起こりますし、 微低速の状態では スティクスリップという 摩擦係数の変化が 起こって スムーズに止まることが 出来なくなります。 低速時のワイパーが ビビル感じですね。
フェードの打開には 焼金属製や セラミックなど 樹脂を使わないパッドが 用意されてますが 殆ど レース用です^^; 耐久は なしです。
スティクスリップは 低級な感じがしますので 摩擦材であるパッドに あえて 滑り材を混ぜて 滑らすことで 軽減します。
これが チューニングと呼ばれるもので 緻密な 合わせ込みが 行なわれているのです。
それは パワーや 車重でも変わりますし 転がり係数の違う タイヤに履き替えても 変わるので パッドの選定は 何度もテストを 繰り返して ベストなモノが 装着されれいる はずです。 制動装置は 一番の保安部品ですので 命を預けていると言っても 過言ではないはず・・・・・。
それを ダストが出て汚れるから・・・という理由だけで 交換してしまうのは いかがなものでしょう。
しかも お金をかけてまで 性能を 落すなんて・・・ ディチューンですね^^;
まぁ、これも 好き好きで 人の勝手ですし 無理ヤリするな!とは 申しませんが。 私は しません! ということで・・・・・(^^)/
Posted at 2016/12/19 02:31:54 | |
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