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2009年09月20日

◇北国の救世主 フォッカーDXXI

◇北国の救世主 フォッカーDXXI  巨大なソ連の隣国、北の小国フィンランドは第二次世界大戦中二つの時期、圧倒的な戦力差の中、驚異的な10対1以上のキルレシオを記録しました。(もうちょっと詳しくはDf109G型の記事を参照下さい)その緒戦でフィンランドを救った(たったの)40機あまりの主力がこのフォッカーDXXIです。(ギャラリーもどうぞ)


 フォッカーDXXIという戦闘機は、第二次大戦前期に多くの小国で運用された機体ですが、その生まれはオランダです。オランダという小国で航空機産業が発達していた、という事がすでに驚異的なのですが、それには理由があります。

 フォッカーという名前は特に第一次大戦中、連合軍に恐れられた独の戦闘機の名として有名です。かのリヒトホーヘンの乗機として有名なフォッカーDr1(ちなみに、かのスヌーピーの「有名な撃墜王」のライバル)等は大変有名です。
 
 そんな事情もあり、第一次大戦中にドイツで腕を振るったアントニー・フォッカーは、本来なら戦勝国に身柄を拘束されてもおかしくないのに、身分を偽り、混乱するドイツ国内から、自身のみならず工場の資材までを貨物列車を連ねて、まんまとオランダ国内に「トンズラ」しました(ある意味快挙ですねw)。

 そしていくつかの民間旅客機を開発しつつ、オランダで航空機メーカーとして戦間期を過ごしていました。そして第二次大戦直前に、オランダの植民地軍用に開発されたのがこのフォッカーDXXIです(XXIは21ということです)。鋼管の骨組みに胴体前部は金属の外皮、後部は羽布貼り、主翼は木製で、主脚は固定の単葉機です。1936年初飛行で速度は300km/h後半、当時の新鋭機(Bf109ハリケーンスピットファイア等)に対しては性能的に劣っていました。

 しかし、オランダの有力な外貨獲得手段として、積極的に海外に販売(製造権も含めて)されました・・・比較的安価で、こなれた技術で設計され、製造も比較的容易だったため、多くの小国で少数ずつ運用されました・・・で、最も活躍したのが上記のフィンランドだった、というわけです。

 独のフランス侵攻時には、その通り道としてオランダも侵攻を受けました。第一次大戦からの名門要塞や飛行場は独の空挺作戦によって瞬く間に占領され、国内に配備されていたDXXI(約30機)は、初日のみ多少の戦果を上げましたが、そもそも性能差が大きい独Bf109の敵ではなく、数日で消耗してしまいました・・・同時にフォッカーというメーカーも、かつての朋友ドイツによって占領されることになりました。大戦後は民間旅客機の製造を再開しましたが、1996年にその幕を閉じました。

 今回のキットはフィンランド空軍のマーキングです。車輪をソリに変え、氷結した湖を滑走路として戦ったそうですので、雪原と雪の積もった木を作ってみました・・・ちなみに、雪は片栗粉製です(爆)。

 
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Posted at 2009/09/20 21:53:59

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この記事へのコメント

2009年9月20日 23:14
フォッカーDXXI、恥ずかしながら『北欧空戦史』でその名を知った不埒者です(爆)

フィンランドの空のモノノフは一体どんな訓練を受けてたんでしょうね?超エースが目白押しなのはモチロンのこと、ヒコーキの評価も他国のそれとはいささか異なりますし(汗)

リヒト・ホーヘンの戦記は読みましたが、負傷後急速にその勢いが鈍ってきて、やがて還らぬ人となる後半のくだりが印象的でした。
コメントへの返答
2009年9月21日 11:12
北欧空戦史を読んで「恥ずかしながら」ってことはないかと(笑)

フィンランドの人は元もとパイロットとかドライバーに向いているんでしょうか。あとは決定的にソ連パイロットの質は低かったらしいですね。

レッドバロンの映画を見た記憶があるのですが、確かに後半坂を下るような感じだったなあ、と。

空の騎士がどんどん血なまぐさい戦争の歯車になっていった、という時代だったんでしょうね。
2009年9月21日 0:22
雪が片栗粉でバッチリですね
私なら雪はきっと綿かも(笑)

コメントへの返答
2009年9月21日 11:14
鉄道情景用の雪のパウダーとかあるんですが、片栗粉のリアルさにはビックリでした。
綿つかうと1/72のスケールだと繊維が大き過ぎそうですw
2009年9月21日 9:36
はい、私も綿でない所に感動しました。
湿った雪っぽくてリアルですが・・・梅雨時にカビとかは大丈夫なものでしょうか?
コメントへの返答
2009年9月21日 11:16
今後、適度な湿気を与えて、この雪は春の草原へと変化する予定です。

・・・緑色のカビ生えるといいけど(笑)
2009年9月21日 10:26
製作中にくしゃみはできないですね(笑)。

ホコリが積もらないようにするのが大変そうですねぇ。コレクションケース(展示用)があったりするのですか?
コメントへの返答
2009年9月21日 11:18
くしゃみは厳禁でした(笑)
机の上が粉だらけになりましたが、小麦粉よりまとまり易いので、なんとか妻に叱られずに済みました。

これが入るケースはない(あるのですがすでに満杯w)ので、収納用の箱を探します(笑)
2009年9月21日 18:03
なかなかのジオラマで・・
先日「のぼうの城」という(・・ご存知かと)小説を読んだのですが、ここでnakaさんがお話になるフィンランドという国がその小説の舞台となった「忍藩(埼玉県行田)」にダブリました。小さな藩であるが故「風見鳥」にならざる得ない状況で中、石田三成の圧倒的な軍勢に少数で立ち向かう・・・そんな感じです。他国に進出(侵略)する気はまったくなく専守防衛に徹する限り当時も今も北欧の国の士気は高いといえます。その辺に日本の軍備の使い方や国民の士気のもっていき方などヒントがあるような気がします。
コメントへの返答
2009年9月21日 21:11
片栗粉を積もらせた後、スキーの跡を割り箸を押しつけて付けましたが、まさに雪そのもの、で楽しかったデス。
のぼうの城・・・お恥ずかしいのですが日本の歴史小説には疎くて(汗)
忍城というのがあったと言うことは、知っていましたが(道路脇の標識でw)

小さな国に生まれ、そこに住むのってどんな感じなんでしょうね。(まあ日本も充分小さい国ですが)

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「◎堂平山初登頂と荒サイグループライド http://cvw.jp/b/122372/46997535/
何シテル?   06/02 08:25
アウトドアマンを自負するが、 この数年キャンプをしていないし、 この数年リフトに乗っていない。 釣り師を自負するが この数年ラインを交換していないし、 ...

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