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2007年03月20日

▽川西 紫電21型(紫電改)

▽川西 紫電21型(紫電改)  寄り道ばかりで遅れてしまいましたが、やっと、日本海軍戦闘機シリーズの最後(実戦に参加した機体としては最後)の川西「紫電21型(紫電改)」がロールアウトしました。(よろしければギャラリーもどうぞ)

 「紫電改」という機体は結構人気があるのではないかと思うのですが、この呼び名は戦後に付けられたものとか。当時は「紫電21型」と呼ばれていたそうですが、その名前の通り、紫電の欠点を改良した発展型として開発されました。
一番はっきりと分かる改良点は、紫電で問題の多発した長い主脚を、低翼化することで短く一般的な機構に改めたことです。水上機から発展した紫電の持つ宿命を断ち切ることで、真の陸上戦闘機となった、とも言えます。
またエンジンカウリングを搭載エンジン直径に合わせ小さくし、それに続く胴体も幅を狭めより縦長の楕円断面に改められました。それによって紫電で問題になった視界の悪さも解決を見ました。紫電と呼ばれますが、決して簡単な改造ではなく、特に胴体部分については全く別物になっています。これを約1年という短い期間で開発した川西のスマッシュヒット、と言える名機です。

 紫電の紹介では、本命の局地戦「雷電」の開発難航を横目に採用された、と書きましたが、この紫電改に至っては同様に開発が難航していた零戦(艦上戦闘機)の後継機種「烈風」を横目に、艦上戦闘機として運用出来るかの試験を行い、問題なくパスしたという話しも残っています。
 大戦末期、多くの期待を背負って登場した紫電改ですが、その活躍の場はすでに本土上空となっていました。空母(完成間近の「信濃」)での運用試験にパスしたといっても、その信濃はすぐ日本の沿岸で沈められてしまい、本土に来襲する米英艦載機の迎撃が唯一の実績となりました。特に有名なのが松山を本拠に、数少なくなった歴戦のパイロットと、最良の機材・・・すなわちこの紫電改をかき集めて編成された343空の終戦間際の戦闘があります。昭和20年3月19日、広島の呉に来襲した米艦載機群に対して、戦闘機(F6FヘルキャットF4Uコルセア)を48機、爆撃機を4機撃墜したという記録です。海軍の航空隊の最後を飾る記録です。

 大戦中も新型機種に更新を重ねた陸軍に比べ、海軍機は結局零戦の後継機種は間に合わなかったのですが、終戦間際に現れた紫電改は、それをかろうじて救った機種となしました。

これで日本海軍戦闘機シリーズはやっと(笑)完了です。(とはいえ、試作までいった「烈風」もキットは手に入れてありますので、そのうち・・・たぶんw)


※2010/1/28この記事は、同じ343空15番機の金属モデルを紹介された覆面えるさんの「日本陸海軍機大百科、紫電改 、 」にTBさせて頂きました。
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Posted at 2007/03/20 11:41:38

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この記事へのコメント

2007年3月20日 16:09
今日は。ついに真打登場と言うところですか。
紫電改といったなら、子供の頃「紫電改の鷹」という漫画を読んでいました。主人公の愛機が紫電改で、宿命のライバルがモスキート。
 そのせいか紫電改と言う機体はものすごく強いという思い込みがあるのですが。実際は海軍にとってどういう位置づけだったのでしょうか?
 私の方は「ハインケル」をアップしました。「悲運」と言うことでは共通するかも・・そんなわけないか。
 烈風も楽しみにしていますよ。
 
コメントへの返答
2007年3月20日 22:19
紫電改の鷹、まさにそのキットも出ているようですよ。行きつけのプラモ屋さんでよく見かけます。
紫電改は、自動空戦フラップとかで機動性と高速性は高い次元でバランスが取れていたんじゃないでしょうか?
海軍にとっては、局地戦+艦戦として、雷電、烈風を開発中の三菱にすら大増産命令を出していることからも、頼みの綱という位置付けだったようです。

烈風は発作的に作ろうかと(笑)思っています。
2007年3月21日 8:22
こんにちは。
子供時代は戦争ものの漫画ばっかりだった世代です。
漫画の開き2、3頁は二色刷りの軍艦や戦闘機の分解図でした。ゼロ戦隼人やサブマリン、シュピーゲル号などにわくわくした覚えがあります。

この機を見ると親戚の家に戦時中に飛行機乗りの教官をしていた伯父が紫電改と一緒に写った写真があったのを思い出しました。
伯父は戦争終了前に南方へ向け特攻して散ったそうですが、その前に一時帰省した折親父に残してくれた遺品がずーっと我が家に残っていました。
今でもその話をするとき親父は泣きそうになります。

人それぞれの思い出に残っているんでしょう。
コメントへの返答
2007年3月21日 23:39
このシリーズは、妻の会社の方のご尊父の手記を頂いたのをきっかけに作り始めました。
私自身のは大戦で亡くなった親戚は特にいないのですが、やぶちゃさんの伯父上のような話をお聞きすると、時間が経ったようでいて、思い出のある方にとっては、そうではないのだなと・・・。
もうすでに60年以上経っていますから、伯父上もきっと南の空の高みでおだやかな顔でいらっしゃると思いますが、これも何かのご縁です、ほんの少しだけ合掌させていただきます。
2007年3月21日 23:51
短期間の開発で脇役から主役の座をつかんだという点ではムスタングに似たところがあるのかなという気もします 
惜しむらくは紫電改にはもう活躍の場があまり残されていなかったんでしょうね
それでも強風のやや奇抜な形態から見ると、よくここまで進化しましたね 堂々とした2000馬力級戦闘機です 
コメントへの返答
2007年3月22日 22:32
川西の開発陣はあっという間に、強風→紫電→紫電改と開発しちゃったのがすごいですね。

>惜しむらくは紫電改にはもう活躍の場があまり残されていなかったんでしょうね

紫電改は本土上空しか飛んでいないんじゃないでしょうか。もう少し活躍して欲しかったですね。

さてと、次は何を作ろうかなぁ~。
2007年3月24日 23:31
4日ほど出張してましたら、真打登場してましたのであえて遅コメで失礼します。
私的には同じエンジンを搭載しているスマートな陸軍の「疾風」の方が好きなのですが「紫電改」のたくましさも捨てがたいです。
小学生の時、兄からもらったモーターライズ!!の「ミドリ」のでかいプラモを思い出しました。
400機程しか生産されず活躍の期間も短かったのに「紫電改」の人気が高いのは、負け戦続きの大戦末期において一服の清涼剤的な活躍をしたことにつきるのでしょうが、機数が少なかったからこそ「誉」の出来のいいのを調達する。ベテランパイロットを搭乗させる。なけなしの92オクタンを使う。とかの活躍できる運用が可能だったとも言えますね。そこへいくとに「紫電改」より早く登場し、3000機も生産されたのに粗製濫造的でカタログデータ通りの性能が発揮できなかった「疾風」はかわいそうです。でも陸軍標準の87オクタンでは「ハ45」にがんばれと言う方がムリだったかもしれませんネ。
コメントへの返答
2007年3月25日 22:37
いえいえ、遅くてもコメント頂けると嬉しいです。
個人的には私も陸軍機の方が好きなのですが、紫電、紫電改は開発の経緯を含めて良いなと。
さすがよくご存じですね。終戦間際までハイオクを持っていた海軍と、早い時期に無くなってしまった陸軍・・・お互い融通しなかった事が最悪ですね。
どちらも戦後アメリカの100オクタン超のガソリンではすごいスピード出したようですしね。
紫電改も終戦後回航する時に、巡航速度が速くて護衛のF6Fが付いてくるのに難儀した、という話しもあるようですし。
これから、しばし、脈略無く作って行きます~。今日は英の雷撃機に取りかかりました。また寄って下さいませ。
2010年1月28日 23:38
おぉ♪

TBありがとうございますー、、

それに、素晴らしい完成品ですねー、、

自動空戦フラップ、、ベテランのパイロットさんは、嫌っていたそうですが、
海軍航空隊の華を飾った機体として、、、

やっぱ、涙が出てしまいます。。
コメントへの返答
2010年1月28日 23:49
スイマセン、古い記事でTBしてしまって。

水銀を使った自動空戦フラップの仕組みなんか、すごく面白くて強風~紫電改の開発物語は好きです。

太平洋戦争での旧帝國陸海軍の戦闘機は稚拙を絵に描いたようなもの(稚拙を組み立てたようなものw)ですがほぼ作りましたので、ご用の節は・・・(どんなご用だか?w)

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「◎堂平山初登頂と荒サイグループライド http://cvw.jp/b/122372/46997535/
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