
先週金曜日は北関東で打ち合わせがあり、片道約60kmほど下道を延々と2時間弱アウトバックで走りました。今月に入ってそういうドライブが3回ほどあったのですが、先々週あたりから調子の悪い腰のせいで、非常に厳しい(笑)ドライブになっています。
引きこもって安静にすればいいのですが、腰痛の時ほど俄然興味の出ることもあって・・・近所のプジョーに行って
308と
207SWに試乗してみました。題して「
腰に優しい猫足体験」と(笑)
そもそも車に高機能性を求めてしまう私としては、フランス車・・・特にプジョーに対してのイメージは、「何も付いていない、ただ軽いだけの車」というイメージでした。(ただし、余分なモノをそぎ落とした「軽さ」という事は良いことだと思っていましたが) またよくプジョーのサスの形容詞として言われる「猫足」というもの、漠然とシトロエンの
ハイドロニューマティックのような、柔らかくしなやかに伸びて接地を確保する、というイメージでした。
結果から言えば「何も付いていない」「柔らかいサス」いずれも思い違いだったということが分かりました。
ディーラーに着いて(予習をしていないのでw)まずはラインアップを眺めます。プジョーといえば
205の「小型、軽量、高馬力のじゃじゃ馬」というイメージがあって(一部ルノーサンクターボとの混同がありますがw)まずは207を眺めます。良いですね。206より少しデザインの過剰感はありますが、まあ時代的には先端のデザイン。内装メーター廻りもストイックで非常に大人向けのデザインです。1.6lで1.3tくらいの車重ですからキビキビ走りそうです。ただし我が家の使い方からするとトランクが小さすぎるので、207のSWも見てみると、これが予想以上にワゴンの使い勝手をしっかり想定されて作られていてビックリ。さすがバケーションの国の車だと(笑)
次に眺めたのは本命の308。OBからの乗り換えなら大きさ的にもう一つ大きな、
407SWなのですが、その
巨大さはどうもプジョーらしくなくて食指が動きません。で、308、一見すると207と大きさ的にあまり違いを感じません。全長は207SWと15cmほどの違い。ただし幅は8cmほど大きく、乗り込んでみると室内の余裕には大きな差が歴然。エンジンも同じ1.6Lですがこちらはターボ付きだそうで・・・で、試乗して見るとこのエンジンが相当素晴らしい。
最初に試乗したのは308。あらかじめ営業担当氏(メカニック出身で大変技術に詳しく、しかもプジョーに惚れ込んでいる好人物でした)から聞いていたプジョーの猫足はいかがな物かと期待一杯で走り出します。足元右側のタイヤハウスの張り出しが大きく、アクセル位置が相当左より(車のセンター=ブレーキ寄り)でペダルも小さく、しかも踏み心地が全く反発がなくユルユル(笑)なので違和感が大きく、特に走り出す一瞬の力のなさと相まってこの点にはやや不満が。
ただし一旦走り出し時速が10kmほどになると、その後は1400回転から3500回転で24.5kgmの最大トルクをフラットに発生するターボの恩恵をめいっぱい楽しめます。リニアな加速がたった1.6Lのエンジンで楽しめるのには驚かされます。また例の「猫足」・・・ソフトというだけでなく、しっかりとしたフラットライド感を持つというサスペンションは、確かに低速から60kmあたりでの乗り心地良さと路面の凸凹をコツンと伝えてくれるバランスが良いですね。たぶん高速ではもっと気持ちの良さが満喫出来るのではないかと、ソフトにしっかり腰を支えてくれる出来の良いシートと共に超好印象です。高速を2時間山坂道を2時間・・・というドライブを想定するとこれは相当楽しそうですし、聞けば聞くほど出てくる安全デバイスの数も指折り数えると・・・輸入車としては一番リーズナブルなのかも知れません。
この後、207SWも同じコースを試乗。308と印象はほぼ同じ(207GTはきっと別物だろうと思いますがMTなので試乗もせず)ですが、やはり落ち着きと安楽さという点でおやぢ的に308の優位さが確認出来るにとどまりました。さらに妻が格好いいと気に入った207CCの屋根の開閉を見せてもらったり、プジョーの歴史を教えてもらったり・・・つまりはとても充実した時間を過ごせました。
腰痛を抱えながらの試乗ということで、幾分偏った印象になったきらいはありますが(笑)ブルーライオン、確実にファンを掴んでいる理由の一端を垣間見る事が出来て大変楽しかったです。
AWDとワゴンという拘りが邪魔をしますが、もしかしたら308にSWが出たら(出るそうですが)・・・残るハードルはAWD(あ、あとEyeSightもありました)だけになると・・・来年の車選びに結構リアリティーのある候補になりそうです。
アーメン♪
※「★試乗とインプレッション」というカテゴリを独立させました~
ブログ一覧 |
★試乗とインプレッション | クルマ
Posted at
2008/06/29 13:10:50