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2007年07月27日 イイね!

▽間に合わなかった戦闘機その1 F8F「ベアキャット」

▽間に合わなかった戦闘機その1 F8F「ベアキャット」 やっと夏らしい天気になって来ましたが、先週末梅雨の超高湿の中で「終戦の夏記念-間に合わなかった戦闘機シリーズ」(笑)として、2機がロールアウトしていました。UPが遅れましたが、まずは一機目、米海軍艦上戦闘機グラマンF8F「ベアキャット」のご紹介です。(ギャラリーもどうぞ)

この機体はF4F「ワイルドキャット」→F6F「ヘルキャット」(→F7F「タイガーキャット」)と続くグラマンの戦闘機「キャット」シリーズの最後の機体です。太平洋戦争緒戦のF4Fの完敗のショックから、F6Fでなんとか形勢を逆転した米海軍機ですが、その開発は「大馬力エンジンを積んで、重くなった分機体も丈夫に大きく」という方針でした。結果的に狭い空母で運用されるにもかかわらず、F6Fは米軍機でも単発戦闘機としては(陸上機である)P-47「サンダーボルト」に並んで最も大きな機体となってしまいました。

 実戦での教訓を生かし、また捕獲した零戦を本国でテストした結果を踏まえて、根本的に全く新しい機種として開発されたのがこのF8F「ベアキャット」です。高出力エンジンで小型の機体を引っ張るというコンセプトから、米軍機としては珍しく、軽量化と小型化に主眼をおいて設計され、2世代前にあたるF4Fよりも(全高以外)小さなサイズを実現しました。また同時に、重いエンジンや防弾装備を備えながら、F6Fよりも重量は大幅に軽減されました。

 搭載されたエンジンは直径の大きな空冷の2100馬力・・・そのため胴体自体は大きな断面となりましたが、エンジン直後から胴体幅を絞り込み、視界を優先し海軍機としては初めて水滴型の風防を高い位置に設置したデザインは、獰猛な中にも近代的なイメージを備えています。
 実際、性能的には速度(700km/h)、上昇力(零戦の1.5倍)とも時代の先端でしたが、最初の実戦配備部隊が日本近海に空母で向かう途中8月15日を迎えることとなりました。太平洋戦争終了後も主力機として配備はされましたが、(軽量、コンパクトという機体が災いして)ジェット機にすぐにとって代わられ、実戦参加はフランス軍に供与された機体がインドシナ紛争に参加しただけに終わります。しかし、米海軍のアクロバットチーム「ブルーエンジェルズ」の二代目の採用機となったり、民間に払い下げられた機体がエアレースで活躍をしたり、その性能は充分に証明されました。

 日本のお家芸とも言える、軽量コンパクト化を旨に米軍機が開発されたことには違和感を禁じ得ません。・・・が、しかし、同時期に日本では、全く対極的に巨大な機体が開発されつつあったことはさらに驚きです。
次回はその日本の機体をご紹介します。

※参考文献
間に合わなかった軍用機―知られざる第二次大戦傑作機 (光人社NF文庫) 大内 建二」

グラマン戦闘機―零戦を駆逐せよ (光人社NF文庫) 鈴木 五郎 」
Posted at 2007/07/27 23:12:51 | コメント(2) | トラックバック(0) | ◇プラモ-米国 | 趣味
2007年04月15日 イイね!

▽P-36 カーチス「ホーク」

▽P-36 カーチス「ホーク」 もうだいぶん前に出来上がっていたのですが、UPするには悲惨な出来映えに時間が経ってしまいました(笑)。米陸軍のP-36「カーチス」がロールアウトしました(していました)。(ギャラリーを見て笑ってやって下さいw)

 もう一年前になりますが、米陸軍戦闘機シリーズは完了していたつもりでした。しかし、妻の会社の方のご尊父・・・中国戦線で96艦戦、真珠湾で零戦雷電部隊編成中に(零戦で)硫黄島、紫電でフィリピン、福知山で紫電改(?)部隊編成中に終戦を迎えられた海軍パイロットだった方の手記を頂いたのですが、そこになんと、「真珠湾2次攻撃隊に参加。米軍飛行場攻撃の後、帰投中にP-36と交戦。エンジンに被弾したものの何とか母艦に着艦・・・着艦と同時にエンジンのピストンが1つボトリ、と落ちた」と書かれていました。

 このP-36という機体は、戦前に開発された、米陸軍初の全金属単葉で引き込み脚をもった機体です。太平洋戦争勃発時には後継機種に切り替りつつありましたがハワイに数機配備されていたようです。米軍としては一線機ではなかったのですが、フランスやイギリス、オランダ等に輸出モデル(カーチス「ホーク75」)が送られたそうです。
 米軍機としては、この機体を液冷エンジンに換装したP-40「ウォーホーク」を後に大量に配備することになり、大戦の半ばまで零戦、隼と渡り合う事になります。

 米陸軍機としては、技術的なエポックメイキングだった機体ですが、実戦での活躍が少ないせいか、埋もれた存在となりました(いえ、これは知らなかった私の言い訳です(笑))

****
ちなみに,このキットの初版版については覆面えるさんの[青島文化教材社、1/72カーチス P-36A ホーク、初版、]という記事で紹介されています.ぜひご覧下さいませ.
2010/12/21追記
Posted at 2007/04/15 18:17:00 | コメント(2) | トラックバック(1) | ◇プラモ-米国 | 趣味
2007年01月03日 イイね!

▽最後のレシプロ艦上攻撃機

▽最後のレシプロ艦上攻撃機 正月番組を横目に、07年最初の機体がロールアウトしました。A-1ダグラス「スカイレイダー」という、あまり知名度の高くないこの機体は、1945年の初飛行からベトナム戦争まで実に23年間に渡って米海軍の艦上攻撃機として活躍した機体です。(よろしければギャラリーもどうぞ)

 太平洋戦争の中盤、米海軍(日本海軍でも同様でしたが)では艦上攻撃機について、それまでの攻撃機(水平爆撃と雷撃を行う)と爆撃機(急降下爆撃を行う)の2機種を統合する動きがありました。狭い空母上でのは機種が多いことの弊害が大きく、高出力エンジンの出現と機体構造の強化によって、1機種で多用途をこなす攻撃機が現実的になったことから試作が行われ、その結果開発されたのがこのA-1スカイレイダーです。

 2500馬力以上のエンジンを備え、胴体下面を平らにしたデザインは爆弾等の搭載に有利な形状となり、なんと単発機ながら3t以上の兵器積載量を誇ります(ちなみに日本海軍の双発爆撃機「一式陸攻」は約1t)。驚異的な積載量と長大な航続距離(=滞空時間)によって、ベトナム戦争では敵地に降下したパイロットを救出するコンバットレスキューやCAS(近接航空支援)等の任務に就きました。「搭載出来ないものはない・・・キッチン以外は!」という宣伝文句があったのですが、朝鮮戦争では流し台を搭載したり、ベトナム戦争では実戦でトイレを投下したというエピソードも残っています。

 全く余談ですが、当時を舞台にした「イントルーダー~怒りの翼」という映画の最後に、撃墜されベトコンに取り囲まれたパイロットの上空をこのスカイレイダーが飛ぶというシーンがあります。飛行機好きにとしてはイカしたたまらないシーンです。※一般の皆様にはあえてDVDを買ったりされないよう申し添えておきますです。w

 膨大な爆弾やロケット弾を搭載し、味方に近い位置に低空から正確に攻撃を行うという任務(CAS)にはレシプロ機の低速度がマッチしていた事もありますが、スカイレイダーは搭載した4丁の20mm機銃によって、ジェット戦闘機である北ベトナム軍のミグ17を4機も撃墜したという記録も残っています。

 米海軍最後のレシプロ攻撃ですが、制定ナンバーの変更によってA-1という(Attackplaneの1番目)という最初のナンバーが与えられています。ということで、今年最初の機体として作った・・・というのは何とも苦しい言い訳ですね(笑)

今年もプラモは作り続ける予定です・・・笑って許してやって下さいませ。

※1/9 miko1035さんのA-1とA-4を紹介されたブログにTBつけました。
Posted at 2007/01/03 17:50:27 | コメント(3) | トラックバック(0) | ◇プラモ-米国 | 趣味
2006年11月26日 イイね!

▽F6F グラマン「ヘルキャット」

▽F6F グラマン「ヘルキャット」 11月初旬にはじめ、週一ペースで製作という怒濤の勢いの米海軍戦闘機シリーズ、最後の一機F6Fグラマン「ヘルキャット」がロールアウトしました。米海軍艦載機としては非常に有名なこの機体、日本軍機を最も沢山撃墜した機体です。(ギャラリーもどうぞ)

 それ以前に制定されていたF4F「ワイルドキャット」ですが、開戦と同時にその性能の限界が露呈し、後継機種の早急な登場が望まれる中、たった1年の設計期間で開発されたのがこの「ヘルキャット」です。(ちなみに初飛行前にすでに大量生産の命令も出ています。)
 
 ヘルキャットの特徴は2000馬力という高出力エンジンを備えた丈夫な機体ということですが、開発期間短縮のため、エンジンをはじめとする重量の増加分を、前作ワイルドキャットの機体サイズを拡大することで何とかまとめた、というものです。大きな機体の多い米軍機の中でも、結果的に機体サイズは、P47「サンダーボルト」と並ぶ巨大なものとなりました。主脚の収納方法はオーソドックスなものになり、翼も低翼になりましたが、ワイルドキャットとヘルキャットは本質的には同じ系統の機体だと言えます。

 この機体はよく零戦の対抗馬として語られることもありますが、実際のところは零戦を研究して開発された訳ではなく、着艦性能に問題のあった「コルセア」の穴を埋めるべく急遽開発された、いわばピンチヒッター的な機体でした。開発期間短縮のため、機体構造に余裕を持たせた設計としたため、逆に、少々の銃撃を受けてもビクともしないし、爆弾を抱えての運用も出来る汎用性の高い丈夫な機体となり、非常に高い信頼を受ける主力打者の地位を確立しました。

 (ちなみに、零戦を研究した結果対抗馬として開発されたのは、F8F「ベアキャット」です。高出力、軽量コンパクトな機体で、スピード、格闘性能、どれをとっても超優秀なものでしたが、配備は終戦間際になり実戦には参加しませんでした。)

 最後に、グラマンの艦載機のニックネームについてですが、F4F「ワイルドキャット」→F6F「ヘルキャット」→F7F「タイガーキャット」(双発)→F8F「ベアキャット」となり、「キャットシリーズ」と呼ばれることがあります。
 70年代に開発されたF-14「トムキャット」については、このキャットシリーズにちなんで付けられたニックネームということになりますね。

というわけで、米海軍戦闘機シリーズもこの機体で(一応)完成となります。お疲れ様でした。
次は何を作ろうかなぁ・・・
Posted at 2006/11/26 17:53:33 | コメント(1) | トラックバック(0) | ◇プラモ-米国 | 趣味
2006年11月18日 イイね!

▽F2A ブリュースター「バッファロー」

▽F2A ブリュースター「バッファロー」 この機体、数年前まではハセガワの定番品でよく見かけていたので、油断していたため、いざ手に入れようとしたら全く無くなっていて諦めていました。ところが、これまた偶然に某店で二つだけ見つけることが出来ました。これは1500円ほど(充分にプレミアが付いてますがw)でしたが、もう一つは同じREVELL社のもう少し古いパッケージで4000円以上の値段が付いていました(恐)。この箱で、キット自体もバリだらけ、主翼もゆがんでいましたが・・・高い買い物ですな

 この機体は「ワイルドキャット」の前に米海軍の制定となったブリュースター「バッファロー」という、ちょっと馴染みのない機体です。(ギャラリーもどうぞ)太平洋戦争の勃発時には米海軍の主力戦闘機として制定されていましたが、英国、オランダ、フィンランドなどへの供与が優先されて、実際日本軍機と戦ったのは、英、蘭植民地軍の機体が多かったようです。

 性能的には、日本の零戦、隼に太刀打ち出来るものではなく、一般的な評価も低く、すぐに「ワイルドキャット」へ主力の座を明け渡してしまいます。ヨーロッパ戦線での独空軍機には対抗出来ないという認識はあったようですが、アジアの小国日本の戦闘機には、この程度の機体でも対抗出来るだろうという過信が、この機体が英、蘭植民地に配備された理由のようです。ただし、ソ連の侵略を受けたフィンランドでは、連合国側から供与された少数のバッファローが大活躍し、国民的に愛されたというエピソードもあります。

 機体の特徴としては、やはりW型の支柱を持つ主脚が目立ちます。戦闘機の引き込み脚の構造については、このようなタイプや「ワイルドキャット」のようなタイプなど、完成までにいくつかの形が試された、その良い例だと言えるでしょう。

 余談ながら、日本の戦闘機が、固定脚の96戦97戦から、途中の各種の形式を経ずに、いきなり近代的な零戦の引き込み脚に「進化」したのは、実は優れた機構を持つ完成型として米ヴォート社の機体を輸入し、それを模倣したから、という事情があります。ですから、むしろ米海軍機の紆余曲折が見える脚引き込み機構の「進化」は興味深いですね。

・・・さてと、米海軍機シリーズは残すところあと一機種、F6F「ヘルキャット」となりました。日本軍機を最も沢山撃墜した機体です。乞うご期待w
Posted at 2006/11/18 23:25:46 | コメント(3) | トラックバック(0) | ◇プラモ-米国 | 趣味

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「◎堂平山初登頂と荒サイグループライド http://cvw.jp/b/122372/46997535/
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