先日、靴磨きのブログで”イタチ飼いの我が家では、
ミンクオイルは禁則品”と書きました。
それなのに、その
一週間後には買い物ブログで”厚めの
ラビットファーフェルトを固く成型した中折れ帽です。かっちりとしたハットが欲しかったので、これにしました。”と書いています。
どこで線を引くのか、我ながら少し戸惑っています。戸惑いながらも、ミンクとラビットの間に線を引いて、こちら側とあちら側に分けてしまいました。
「食べる」という事なら、豚も牛も鳥も馬も熊もあちら側ですが、犬はこちら側です。犬を食べるのは、それが文化や伝統であってもやはり無理です・・・でもこの線のひき方にはなんの論理性もありません。
「毛皮を使う」という事では、ミンクもタヌキもキツネもこちら側です。あちら側はもうフェイクファーしかありません。「食べる」こととセットになっていれば、馬や豚はあちら側(でも、ブラシや筆先しか使う場面はありませんが)。
「毛や羽根を使う」という事なら、羊やダックはあちら側。ラビットは・・・ラビットのファーフェルトが毎年ウサギの毛を刈って作られていればいいのですが、毛を使うために殺して皮もろとも剥ぐ、という事なら抵抗があります。でも、その肉は食用になるなら少し抵抗感は減るかな・・・とか右往左往。
件の帽子は「ヨーロッパ最高の安全基準の食品工場から供給されている」「食用にならない部分の有効活用」という一文があって少しだけ気持ちが落ち着きましたが。
ウサギ飼いの人が、ラビットファーの帽子に感じるであろう憤りは、イタチ飼いがミンクの毛皮コートに感じる憤りに置き換えると容易に想像できます。ですから、悩むのです。しかも、特に帽子は必要があって被るというより、お洒落のために被る、エゴの最先端みたいなものですから、罪の意識も大きいのです。
なんて、いろいろ考えると、納得感のある線を引くなら、動物はこちら側、植物はあちら側くらい明快にするしかなさそうです(実際、そうしている人もいますよね)。・・・結局なんの結論も出ないままです。
せめて、大事に頂き、使わせてもらおう、という事ぐらいにになりそうです。あとは、他人の線のひき方について(議論はしていいけど)否定する事は出来ないなぁという感じです。
Posted at 2018/01/16 21:27:03 | |
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