
ディーラーから新しいインプレッサの紹介が届きました。もちろん以前からネット上ではいろいろ眺めていたのですが、今回送られてきたリーフレットを見て、なんとなく方向性が分かったので少し落ち着きました。(以下は私の偏見を多分に含んだ私見ですので、ご容赦を。)
新しいインプレッサは発表以来、巷の反応は
おおむね不評のようで(笑)・・・まあスバルの場合(特にインプレッサの場合)は
いつもこういう状況なので、またか、くらいの感じなのですが、本日届いたリーフレットを見ると
深刻さがよく分かりました。今回のB6判くらいの小さなリーフレット、「走りの尖ったクルマ」としてではなく「上質でドライブフィールの良いクルマ」という部分に焦点があたっています。つまりかつてヨーロッパのクルマ雑誌が「馬力あたりの価格が最も安い!」と評していたタイプの車ではなくなった、と言うことです。
走りに期待し、それを体現したようなエクステリアを求める方々には凶報ですが、私には好ましい方向転換だと感じられます。むろん、だからといって手放しで歓迎出来ない部分は多く、例えばエクステリア自体はヨーロッパ車を多分に意識した感じが否めません。全体的なシルエットはBMWの1シリーズに、フロントはなんとなくSAABを彷彿とさせられますし、リアのライトはフォードの何かに酷似しているような・・・いえ、個々が似ているか否かではなく結局全体として、「インプレッサはこうだ」という主張が見えるか否かが問題で・・・その点では少し食い足りないなと。(いえ、求めているレベルは決して低くないとは気が付いているのですが。)
特に悲惨(だと私は感じるのですが)なのはセダンタイプ・・・正直言って作らない方が良かったのではないかと。5ドアハッチバックは、コンテンポラリーな部分はあるし、「上質+コンパクト+軽快」というコンセプトに合っているように思えます。そのクルマのあるライフスタイルを想像することが出来ます。しかしセダンは尖ったクルマにあるべき野生味も凄みもなく、同時にライフスタイルも喚起されない・・・中途半端過ぎます。
インプレッサは「淫婦」とか書き換えられないような洒落たクルマになろうとし、(スバルは分かりすぎるくらい分かっているはずですが)「尖った走りを体現したデザイン」を捨てたのだと思います。ですから、本来
羊の衣を羽織った狼、になるべきなのに、セダンは
羊並みに弱そうな狼になっていると。ボディーは5ドアハッチバックのみにして、走るグレードはフロントグリルを大きな口にするとか、そういった部分で表現すべきだろうと。WRCも5ドアハッチバックで走れと(笑)
我が家はこれからも夫婦二人だけの予定なので、いつかクルマもダウンサイズすると思っています。今回のモデルチェンジでその時の候補にインプレッサは返り咲きそうです。でもそれには、洒落た5ドアハッチバック・・・でも実はWRCで優勝してる同じボディーという神話も欲しいなと思うわけです。
と、言うのが今のところの印象ですが、早く実車を見てみたいですね~。
Posted at 2007/04/27 22:13:15 | |
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