
シルバーウィーク中の9/21に、グーグルマップでずっと気になっていた所に行ってきました。「
遠山記念館」という所ですが、自宅から連休で混雑する国道を経由して小一時間、田んぼの真ん中に立派な屋敷がありました。ちょうど職員さんのガイドツアーに参加できました。

立派な長屋をくぐると正面には茅葺の玄関が迎えてくれます。この建物は当地出身で日興証券の創始者が晩年に建てたものとのこと。昭和初期の建物ですが、農家出身であることを誇り、あえて茅葺にしたとか。

茅葺は平成に入ってから修繕したそうですが、技術は確かだったものの、昭和初期に比べ萱材自体が不揃いになったため耐久性が落ちた、とのこと。

大広間をめぐる廊下です。画面左に庭園があり「磨きガラス」の引戸が入っています。

「磨きガラス」というのは、当時一般的だったフロートガラス(溶かした金属の液体の表面に、溶かしたガラスを浮かべて平面的に作った板ガラス。ゆらゆらと歪みがあります。)を削ってより平面にしたガラスだそうです。しかも四辺は斜めにカットが入っています。実際はカットではなく削ってあるそうです。すごい手間がかかっているんですね。

奥のほうにはそれぞれに趣向を凝らした茶室が複数ありました。
←茶室の水屋側から。火頭口と、手前座(台目)の間仕切りも円形に切り取られて、面白い景色になっていました。

茶室の外の手水・・・これから紅葉などがこれに添えられるといい感じになりそうですね。

庭では萩の花が咲いていました。秋もはじまりましたね。
遠山記念館は、詳しく説明を聞くことが出来て楽しめました。先日訪れた
栃木の岡田家の「翁島」の仰天の材、に比べると使われている材は常識的ですが、それでも昔の手の込んだ贅沢のすごさは感じられます。
遠山記念館を出たのは15時頃。次は途中産直のイチジクを買い求めつつ、夕焼けとヒガンバナの競演を期待して越辺川(おっぺがわ)の河岸まで小一時間走りました。
河岸のある場所にヒガンバナが群生している、ということで、うろ覚えの位置をナビに入力しましたが、運よくぴったりの場所に到着出来ました。

越辺川はいい雰囲気の川です。その堤防斜面の200~300mほどにヒガンバナが密生していました。

残念ながら夕日は雲に隠れてしまい、コントラストの低い画ばかりになってしまいましたが、先日入手した85(170)mmF2.0のレンズを沢山試せました。

こんなに大量のヒガンバナを見たのは初めてです。どちらかというと、ニョキニョキと数本が唐突に生えて咲いている、というイメージのヒガンバナですが、こんなに群生していると妙な生命感があって迫力ありますね。

30分ほど写真を撮って散歩しました。特別これを見に来た、という人も少なく、堤防道路を散歩している地元の方が多かったので、のんびり花撮りを楽しめました。
以上、秋の始まりを探す近場の旅でございました。
Posted at 2015/09/27 23:55:20 | |
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