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2022年08月29日

開発主査が上梓された書籍を購入

開発主査が上梓された書籍を購入 クルマ自体には興味があってもあまり興味が無かった開発主査(※)。
そんな自分が開発主査に興味を抱くことになったきっかけは、レクサスIS(20系)の福里健さんとフェアレディZ(Z33)の湯川伸次郎さんでした。また、IS Fの矢口幸彦さんの考えにも共感し結果的にIS Fを所有することになりましたし、続けてGS Fを選んだ一因でもあります。
※実際は企業により呼称や職責が微妙に異なりますが、責任者という意味合いで「開発主査」と記載しています。ご了承ください。



今から17年前の2005年末。
当時レガシィツーリングワゴン(BH5D)を所有していましたが、このレガシィのおかげでクルマの楽しさに目覚めてしまい、次に乗りたいクルマを検討しているところでした。皮肉なものです…。

候補は
日本上陸間もないレクサスの量販車種として期待されていたIS(20系)
当時選択肢の少ない国産クーペの一角であったフェアレディZ(Z33)
クリス・バングル「ブックシェルフデザイン」の中で最も好みだったBMW 5シリーズ(E60)
の3車種でした。

何度も申し訳ありませんが国産縛りで早々に5シリーズが候補から外れ、ISとZの一騎打ちに。結果的にはMTに乗りたい思いが強かったこと、そして今は亡き名チューナー・田名邊秀樹さん率いるパワーハウス・アミューズのエアロに一目惚れしてZ33を選ぶことになりました。


2006年2月から2012年11月まで所有していたZ33。
自身で所有していたという補正もありますがZ34、RZ34よりも好きなデザインです。

改めて、そのZ33と後継モデルZ34のCPS(チーフ・プロダクト・スペシャリスト:商品力責任者)を勤められたのが湯川伸次郎さんでした。



10日ほど前、Yahoo!ニュースで偶然湯川さんの記事を見かけ目を通してみたところ『2002年、「奇跡の名車」フェアレディZはこうして復活した』という書籍を上梓されたそうで、その抜粋記事でした。

Z33、Z34のCPSを担当された後、2009年3月に日産を退職された湯川さんは大学で非常勤講師を勤められ2012年1月に日本電産に入社。2020年9月に退職され、現在は経営コンサルティングをしつつ、大学の非常勤講師を勤められているようです。
このような経歴から、Z33開発秘話は勿論、ビジネス面でも参考になる内容があるかもしれないと思い、kindleで購入してこの度読了しました。
文中でさまざまなエピソードが語られていますが、その中でも特に興味深かった箇所を引用してみようと思います。



アウトバーンでR34スカイラインGT-Rとポルシェ911カレラの性能比較をするために270km/h走行にチャレンジした際の記述。

開発陣の方々もこのようなイメージを持たれているんだなと感じました。
車体が大柄だと態度が大きくなるドライバー、一定数存在しますよね。
言い換えると小さい車は煽られやすいうことでもあり、妹が「ヴィッツに乗っている頃には散々意地悪されたのに、ハイラックスサーフに乗り換えたらそういうことが殆ど無くなった」と話していたことを思い出します。



2002年の日本カー・オブ・ザ・イヤーをアコード/アコードワゴンが受賞した際の記述。



CLアコードは個人的に好みなクルマではあるのですが、発売から間もないにも関わらずカー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことが当時物議を醸しました。
つまりこれは「エビカニ接待」のことを暗に皮肉っているのでしょうね…。口を利いていない人の中には、きっとディーゼルゲート時にVWを一生懸命擁護していた某ヒョウロンカも含まれているのでしょう。
※個人の見解で事実かどうかは定かではありません



現在の愛車についてです。

今でもフェアレディZロードスターに乗られているとは驚きです。確かにご自身が中心となり世に送り出した車だけに愛着は人一倍なのでしょうね。



コスト削減について。

トラブルの話をよく耳にする、Z33後期〜Z34のクラッチレリーズシリンダーがプラスチックに材質変更されたことも含まれているのでしょうね。



引用はしていませんがZ33のCVE(チーフ・ビークル・エンジニア:設計開発責任者)はR35 GT-Rで名を馳せた水野和敏さんで、Z33を3万ドル(当時の日本円で300万円)で販売することに対して「そんなことできるわけない」と反発したそうです。
結果的に当初は3万ドルで販売されたからこそ、競合車種に対する価格優位性により販売台数が好調だったのかもしれませんが、もし水野さんの主張が通り、販売価格が高くなってでもより走りを楽しむために妥協しなかったなら、ノーマルのZ33をサーキットに持ち込んでも周回できたのだろうか…なんて想像してしまいますね。
ただ、そもそもこの時期の日産はコストを度外視した販売を許容できる状態では無かったでしょうし、ユーザーからも「高すぎる」とそっぽを向かれ販売不調、後継モデルの開発凍結によりZ34〜RZ34が存在しないという世界線も否定できなくなりそうですが。



退職に至る経緯、日本のものづくりへの危機感、日本電産での仕事ぶりなど、自伝といっても差し支えないような書籍でした。
クルマ好きの方なら楽しめる内容だと思いますので、ご興味があれば是非!
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0B8Z5YLWK/ref=ppx_yo_dt_b_d_asin_title_o01?ie=UTF8&psc=1
※ただの販売ページへのリンクで、アフィリエイトリンクではありませんのでご安心ください
ブログ一覧 | フェアレディZ | 日記
Posted at 2022/08/29 22:47:22

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この記事へのコメント

2022年9月2日 20:26
こんばんは♪
おおーこれは興味深い😊引用のお話も考えさせられるものでした。
Z33は火の車の台所事情のなかで、コストを削りながら出来得る限り良いものをという気概で作ったものだと思っています。評論家勢にはさんざんだったところもありますが、我々ドライバーは得難い体験を享受できたとおもいます。
その後、34、新型と続く事ができたのも、そのときの事情と時勢に合わせることができたからだと考えています。
さてでは新車500万円台からの新型は時勢に則った販売ができるのでしょうか?願わくば、名車と言われてほしいです。
コメントへの返答
2022年9月3日 11:04
こんばんは!
悪い面が目立っているゴーン氏ですが、ことZ33に関しては彼の存在が大きかったと思います。
「トラックのエンジン」と揶揄されたVQ35DEですが、こういう共通パーツを駆使したクルマづくりは、その後のスポーティカー販売における先鞭をつけたのではないかと思っています。

RZ34が世に出たことに対して日産へありがとうと伝えたいですし走行性能は高そうですが、複数の歴代モデルからの引用といえるデザインは飽きが早いのではないかと危惧しております。とはいえ、NISMOがどのようなデザインで仕上げてくるのか楽しみです!

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「3年3ヶ月で11,111km。歴代愛車の中でもかなり少ない走行距離です。しかし、この11,111kmが一番楽しかった走行距離かもしれません。」
何シテル?   05/16 14:54
GS FとNDロードスターで、AT&MT、ハイパワー&ライトウェイトという相反する2台を楽しんでいます。 基本的にスポーティな車が好きですが、自身の用途に合わ...

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