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2016年01月08日 イイね!

スカイライン・ハイブリッド試乗

スカイライン・ハイブリッド試乗IS Fはまだまだ乗るつもりでも、新しい車に興味が湧くのは仕方のないもの。
というわけで今回は、義弟のZを売却する手続きで訪れた日産のディーラーで、担当のTさん(妻のジュークを購入した際の担当の方)にお願いしてスカイライン・ハイブリッドを試乗することができましたので、今更感満載かもしれませんがそのインプレッションをお届けします。
Tさん、お忙しい中ありがとうございました。

今回試乗したのは「350GT HYBRID」という標準グレード。
正式な試乗車がターボしか無く、普段役員の方が乗られている車を試乗させていただいたようで、なんだか申し訳ない気持ちに…(汗)


【エクステリア】



賛否両論だったV35~V36のデザインと比べると、セダン好きな方には「おっ、カッコいいんじゃない?」と思えるようなフロントマスクではないでしょうか。
今回試乗したのは「350GT HYBRID」という標準グレードでしたが、


350GT HYBRID TypeSP
こちらはエアロバンパー装着により精悍さが増しています。個人的にもこちらが好みです。

フロントのランプ類は全グレード、ウインカーも含めフルLED化されています。




リアウインカーは電球です。たぶんバックランプも。
フロントに比べるとリア、特にテールランプのデザインが個人的に好きになれません。
MCで格好良くなったフーガのようにイメチェンしてくれると良いのですが。


【インテリア】



インテリア全体の雰囲気は結構いい感じです。外見よりも随分タイトで、スポーティな印象を十分受けました。革っぽい素材もふんだんに使われていて高級感があります。
噂に聞いている通りで、後部座席の足元スペースは「狭い、狭い」と評判の20系ISといい勝負かもしれません。全長はISよりだいぶ長いはずなのですが(汗) ちなみに頭上スペースは20系ISよりはありました。

シートは標準グレードのファブリックで、座り心地はまずまず。着座位置が結構低めに設定されているのが好印象でした。ただし形状がスポーツシートではないので、急激なGに対してのホールド感はそれほど無さそうです。

メーターのデザインについては苦言を呈させてください。



V36のメーターリングを踏襲しているのでしょう、メーターリング内側で青のような紫のようなイルミネーションが発光しますが、立体感が無くのっぺりとした印象を受けてしまいました。

走行中の静粛性はとても高く、走りのセダンなイメージがあるスカイラインではあるものの、室内の快適性も十分でした。

ナビ画面下のタッチパネル部分はだいぶ酷評されているようで、「起動時間がとても遅い」という面に関しては試乗時に既にエンジンがかかっていたので確認することはできませんでした。
もう一点酷評されている「タッチ操作への反応が遅い」という点に関しては、メーカー曰く「走行中の操作時に画面に集中し過ぎないよう、あえてタイムラグを設けている」と説明しているようで、こちらに関しては納得できるものでした。確かに操作にすぐ反応してしまえば今度は次の操作をすぐにすることになり、それはつまり画面へ集中し続けることに繋がってしまうでしょうから。
もしかしたら単純にスペックの問題なのに、それを隠す言い訳として使っているのかもしれませんが…(汗)

最近のレクサス車のように、オートライトの感度調整のような細かい設定を自分で行えるのは良かったです。


【動力性能】



エンジン、トランスミッション、燃費。もっとスカイラインが評価されても良いのではないかと思うポイントです。
同じような仕組みのBMW Activehybrid3に試乗したことがないので比較しようがありませんが、単純にV6 3.5リッター+ハイブリッド車両として12~13km/lの燃費を維持しつつ、ほとんどの用途において不満のない加速性能。

ATの制御はそれほどギクシャクすることなくEV走行とエンジン走行を切り替えてくれますし、バッテリーの容量があればアクセルをうまく調節することで100km/hでもEV走行が可能らしいです。
動力性能だけで上を見ればキリがないかもしれませんが、動力性能と燃費のバランスにおいては上の車たちを凌駕するものを持っています。

一番驚いたのは世界初の装備・「DAS」(ダイレクト・アダプティブ・ステアリング)。
一般的な車両はステアリング→ステアリングシャフトと操作を伝えて車両の方向を決めるところ、ステアリング操作を電気信号に置き換えて車両を操作するこの機能、ドライブモードセレクター「ノーマル」で走ると「本当にそんな機能付いているの?」と思うくらいに違和感がありません。それが一転、「スポーツ」にするとステアリングが一気に重くなり(IS Fのスポーツモードよりも)、しかもステアリング操作に対する車両の反応が「超」が付くほどクイックになります。自分のイメージよりも先に車が鼻先の向きを変えてしまうようなイメージです。
状況に応じて使い分けられますし、IS Fのステアリング操作への反応が自分の感覚よりワンテンポ遅れて感じてしまう自分には、とてもうらやましい装備でした。


【足回り】

足回りはカタログを見る限り全車同一(ダブルピストンショックアブソーバー)に見えますが、標準グレードのホイールは17インチ、TypeSPのホイールは19インチなので、タイヤサイズに合わせた仕様変更はありそうです。
それよりも今回の試乗でネックだったのは、試乗車がスタッドレスタイヤを履いていたこと。これにより、本来の足回りの評価は難しくなってしまいました。ただ、ジュークでも感じましたが個人的に日産車のスポーティカーやスポーティグレードの足回りの味付けは好みなので、今回の試乗でもなかなかの好印象でした。ワインディングくらいまでなら純正でも十分楽しめそうでした。


【総評】

「とても勿体無い」という印象です。
試乗してより実感しましたが、車の出来はとても素晴らしいです。
もし自分にIS Fオーナーとしてのお友達との繋がりが無く、リアデザインがもう少し洗練されていれば、十分乗り替えの対象になる車です。コンセプトモデルで終わってしまいそうですが、R35のエンジンを積んだエボリューションモデル「オールージュ」がもし発売されたなら買い替え貯金開始でしたよ。その場合今回のインプレは全く関係ないものになってしまいますが(笑)

自分が「勿体無い」と思うのは、きっと日産がこの車に対して「どっちつかず」な姿勢でいることが原因です。
この車は日本において「スカイライン」なのか「INFINITI Q50」なのか。日産はその結論を濁すようにINFINITIバッジもスカイラインバッジも付けるという暴挙(と個人的には思っています)に出たわけで、しかもその迷いが価格設定にも出てしまったのではないかと思うのです。INFINITIとしては安いのかもしれない、でもスカイラインとしては高いのかもしれない、そんな感じです。
何かと白黒付けたがるこの時代に発表当初からケチがついてしまったことで、車好きから見放されてしまったという印象が拭えません。

INFINITIとして販売するならレクサスのように専用のディーラーを日本でも展開すべきですし、それが出来ないから現在のスカイラインのようなバッジ事情になっているわけで、ならばINFINITIエンブレムを付けずに潔く「日産スカイライン」として販売すべきでしょう。何十年にわたって築き上げてきた「スカイライン」の名前を、INFINITIバッジを付けないと高級感が訴求できないとかそんな卑屈に思わなくても良いのでは無いでしょうか。

車のインプレが最後にはメーカー批判になってしまいましたが(汗)、車としては本当に素晴らしかったです。
自分は特に嫌いなメーカーというものは無いので、散々書いていますが日産が嫌いというわけではなく、どのメーカーにもユーザーが楽しめる車を作ってもらいたいという考えです。
というわけで、日産にはもっとがんばって欲しいなぁというまとめでした。
Posted at 2016/01/08 19:44:40 | コメント(7) | トラックバック(0) | 試乗 | 日記

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