動くシケインのブログ一覧

L6のエンジンだと、独特のエェ音がしてくる。やっぱり、時にはそんな音にあこがれを感じることも・・・ある。

日産のRB系もそうだが、一時期チェイサーのツアラーVがかなり欲しかったことも・・・ある。「3兄弟」の中ではスタイルが一番好みで、前にはガバーッと口をあけるI/Cがいて、それでタービン交換していて、ロールバーが入った2名乗車で、・・・なんて書いているとまた欲しくなってくるではないか。

結局、ロータリーの魅力の方が数段上だったから、買い物車はFDという事になっただけ。別にL6の魅力が色褪せたという訳ではない。(注記：なぜかBMWだけはあんまり魅力を感じない)

最近は大型車の世界もL6が主流になりつつある。こちらはコモンレールの適用などでV型が使いづらくなってきたというのが理由。

つい10年ほど前までは「NA至上主義」みたいな所があった国産大型車も、排出ガス規制の関係で今はターボ車がだいぶ増えた。ひと昔前はV8の音がしてきたクラスの車両がいきなりL6になると、何とも「頼りない」音に聞こえてしまう。

同じ直列6発でも、だいぶ印象は違うもんだ。

ちなみに、近年の国産バスでも「音で聞かせる車両」というのがいくつかあって、その中で半ば伝説とも言えるのが、日野のRT/RU22系。

ごく普通のM10UというL6エンジンを載せているのだが、エンジンマウント方法がまずいらしく、壮絶な爆音と振動がしてくるというシロモノ。最後部に座っていたオジサンが心配そうな顔をして「運転手さん、このバス壊れるんとちゃいまっか？」と聞いてきたという実話まである。

過渡的な型式であったせいもあり、販売台数はごく少数にとどまったことも「伝説」の一部と言えるだろう。