今日も88年のCARandDRIVER 8-10号からの抜粋。
今日のテーマは944ターボS。
944ターボは86年にデビューし、Best Handling Car In The Worldと呼ばれ、スポーツカーの世界標準として、その後に発表された世界各地のスポーツカーに少なからず影響を与えたました。
日産のスカイラインGT-R(R32)もこの944ターボを徹底的に研究し、944ターボを越えるクルマを造ろうとしてたことは有名な話ですね。
その944ターボは前期モデルは220ps/33.6kgmと必要十分なパワー/トルクを誇っていましたが、88年にポルシェ・ワンメークレース「944ターボカップ」仕様車をベースにした限定モデルの944ターボSを発表。250ps/35.7kgmの当時としては圧倒的なパワー、トルクを誇るまさにスーパー4気筒ポルシェです。
この試乗記を読んだときのことは、今でも覚えてますが、944ターボでさえ雲の上の存在で、その限定バージョンの944ターボSなんて、欲しいなぁなんて思うことさえ恐れ多いと思ったものです。
だって、新車価格1098万円ですよ!!
まさか翌年にターボではないにしろ944S2を購入するなんて、この時は思ってもいませんでしたw
これだけのプライスだと当時の911カレラ(930)よりも高額ですからね。
944を廉価版ポルシェだと言う人が多かったですけど、実際は911カレラ以上の高額な944があったことを知って欲しいものですねw
このスペシャルな944ターボSは通常の944ターボとどこが違うのかと言うと、エンジンのチューンによりパワーで30ps、トルクで2kgmのアップ。
そして、フロント225/50VR16、リア245/45VR16と言うワイドなタイヤが標準で履かされてます。
(このサイズのタイヤ、今ではないんじゃなかったかな?944ターボのオーナーの方もタイヤで困ってるようなことを聞いたような・・・)
この強力なエンジンと足でトップスピード260km/hまで引っ張るというのは現代でも標準以上の速度で走れてますよね。
このターボS、日本には50台ほどしか正規輸入はされてないようですが、実は944ターボも翌年89年には劇的な変化があって、このターボSが標準の944ターボとして発売されたんですよね。
しかも消費税導入によって850万と言う激安プライスを引っさげて。
88のターボSを買ったオーナーさんの心境ってどんなものだったのでしょうか?
今となっては、944ターボSも100万円以下で売られてますが、どうです?1000万以上してた944ターボSを気軽に楽しんでみては??
関連情報に中古車情報を入れてみましたけど、リアの画像を拡大すると確認出来ますが、Turbo S の
S がカッコいいぢゃないですか!
ちなみに、この944ターボSの次のページにフェアレディ300ZRの試乗記が乗ってました
225/50VR16のタイヤは奢られた300ZR、スポーツ性の大幅アップを期待できる魅力アイテムと紹介されてます。
300ZRは皆さんもご存知でしょうけど、NAの3L V6ツインカム24Vで190ps/25kgmと当時では必要十分なパワーとトルクを発揮し、0-400m加速を15秒前半で走りきってたそうです。
(20年後の現代と比較しちゃだめですよw)
しかし記事によると、エンジンは7000のレッドゾーンまで踏めば回るけど、そのフィーリングは「?」がつくようですね。パワー的には合格点がつくけど、どうしてもセダン用エンジンには不満な思いが残るそうです。
それでも80’sの魅力的な1台であることには変わりありません。
この300ZR新車価格で365万~385万だと言うので、先ほどの944ターボSの約1/3、コストパフォーマンスだけでは語れないのがクルマの本質。
要はこのクルマが好きか嫌いか、それが重要でしょう。
さて、20年前のスーパースポーツカー、どちらを選びますか?
Posted at 2007/03/16 21:14:16 | |
トラックバック(0) |
雑談的ひとりごと | クルマ