今日も古いCARandDRIVERの特集記事のご紹介。
今日は89年1-26号。89年と言うと私がポルシェデビューした年です。
そう、この本が出版されて4ヵ月後には念願のポルシェのステアリングを握ることになったんですよね。免許を取る前からずっとスポーツカー好きの私にとって、ポルシェを所有することなど、考えられなかったこの頃、スポーツカー好きにはとても気になる特集ですね。
しかし、この頃、CARandDRIVERをよく買っていたものですw
特集名は世界のスポーツCAR大全集とはなってますが、ここで紹介されてるのはごくごく一部のクルマだけなので、ちょっと拍子抜けしちゃいますが、紹介されてるクルマは文句なく80’sの代表的なスポーツCARであることは間違いないです。
まずトップバッターは
フェラーリ328GTB 新車価格1558万円
これは消費税導入前ですので、4月以降は1270万ほどに値下げされてます。
328も89年となると348がデビューしますので、モデル末期ですが、見事にトップバッターとして紹介されてます。さすが、フェラーリですね。
328GTBではないですが、兄が328GTSを私の944S2とほぼ同時期に購入しまして、何度か乗せてもらったことがありますが、3.2L V8DOHCから搾り出される260psは伊達ではありませんよ。その加速GはS2とは比べられないほどシートに身体を押し付けられましたね。またその音の素晴らしさ。
甲高いV8サウンドと並んで走っているとS2がサルーンではないか?と勘違いするほど大人しく思えてしまったものです。
ディーノのデザインを引き継ぐ328、ピニンフェリーナの手によるこの美しいベルリネットボディ、私は今でもフェラーリの中ではディーノの次に美しいスタイルだと思ってます。
兄が所有してた当時、1回目の車検でも100万!!と言われるクルマですので、そうそう所有することは出来ませんが、スポーツカー好きの人にとってはいつまでも憧れのクルマではないでしょうか?
堂々2番目に登場はポルシェ911カレラ4(964タイプ)
モデル末期の328に対してポルシェは最新(当時)のカレラ4の登場です。
これも消費税前の価格で1320万と堂々の8桁プライス。
959を除いて、ポルシェ社では初のフルタイム4WDのカレラ4。ポルシェファンには待ちに待った新型911でしたね。ただ、多くのファンは4WDのカレラ4よりこのあと発売されたRRのカレラ2のほうが待ち望んでいたかな?
3.6Lフラット6から250ps/31.6kgmのパワーとトルクを発生させる新しいエンジンは、328の260psに負けることないエンジンに仕上がってますが、フェラーリはこのあとすぐに300psの348をデビューさせてしまいましたね。でも、誰かが言ってますが、イタリア車の馬力は希望的数値だと言うので、実力はポルシェの方が上かもしれませんねw
この964ボディになって何が一番変わったかというと、930ボディではCD値0.39だったのが一気に0.32へと向上したことですね。
この0.32と言うCD値を得るためにリアに可変式スポイラーをビルトインしたのですが、これがまた後ろから見ていると、なんともカッコよかったものです。
カレラ4の唯一の弱点は4WDシステムによるウェイト増だったのえはないでしょうか?
次に登場はBMWのM3(E30)です。新車価格は前の2台に比べると安く思える758万
それでも新車価格で700万以上ってのはバブルな値段ですよねw
エンジンは直4 2.3L DOHCで195ps/23.4kgmと前の2台に比べるとおとなしめのエンジンに思えますが、レッドゾーンは7000からと言う高回転なエンジンは328には及ばないけど、かなり楽しそうですよね。
記事の最後に「M3は一般路上を走れるクルマのなかではもっとも刺激的な1台であることは間違いないのだ」と締めくくってますので、このクルマの楽しさをうかがい知れます。
80’sフランスを代表するアルピーヌV6ターボ
このクルマ、2.5L V6エンジンにターボを装着して185ps/29.8kgmとスポーツカーとして十分なパワー/トルクを発揮してます。
まぁ、このクルマの特徴はエンジンよりもそのレイアウトでしょう。ポルシェの911のライバルとなりうるRRスポーツカー。
私も試乗はしてませんが、当時JAXで展示車を何度か見てまして、RRながら後席もちゃんと大人が座れるだけのシートが用意されてるのには驚きを感じたものです。エンジンも最大トルクを2250rpmで発生させてしまうので、かなり扱いやすいんぢゃないでしょうかね?
このクルマも価格はM3と同レベルで795万。800万未満で1000万以上の911を追い掛け回すなんてものまた楽しいかも知れませんww
80’sのよき匂いの感じられるルノーのスポーツカーですね。
最後はジャガーXJ-Sの登場。これも新車価格は1250万と8桁プライスのクルマです。
後日、カタログでジャガーをご紹介しようと思ってますが、XJ-Sの4Lの直6モデルを試乗したことがありまして、そのときに感じたのは足がプアーだな、とスポーツカーとは呼べないだろ、っと思いましたね。
スタイルだけで言うなら、このXJ-Sも十分スポーツカーですけどね。
この特集記事の中で唯一12気筒エンジンのこのXJ-S。5.4LのOHCから255ps/39.7kgmを発揮。ジャガーの12気筒はきっと上品でエレガントなエンジンなのでしょうね?ただスポーツカーと言うわりに3ATってのはどうなのかなぁ??
80’sを代表する世界のスポーツカーとして紹介されてる5台。
今ではミニバンでもここで紹介してるクルマよりもパワーのあるものもあるでしょうが、これら80’sの匂いを感じながら体感するスポーツマインド。
クルマの楽しみはエンジン出力だけではなく、エンジンを上回るシャシー性能、足回りによって安心して踏み込める、そしてそのクルマの味わい。ドライバーが五感を研ぎ澄ましてクルマと一体になって駆け抜けていく感覚。
その味わいを感じられるに必要なパワー&トルクがあれば充分だと言うことをきっと教えてくれるクルマたちではないでしょうか?
さてあなたならこの5台のうちどのクルマを味わってみたいですか?
どのクルマも一味も二味も特徴ある味を楽しませてくれると思いますよ。