ガソリンスタンドを訪問した後は、そこから5-600m離れたところにあるコンビニエンスストアに行きました。学校4年目の5月から12月まで勤務ています。
学校3年目はあまり体の調子が良くなかったことは書きましたが、この頃になると徐々に回復してきました。徐々に元に戻していくために、給料は安くてもやや楽な仕事を、と、考えてコンビニエンスストアを選びました。
しかし、コンビニエンスストアだから楽、という考えは大間違いでした。この場所はスーパーマーケット空白地帯で、日常の食品もコンビニエンスストアが担っていたようです。私は、夕方4時頃から10時頃まで勤務していたのですが、目が回るほどの忙しさでした。出先から帰るサラリーマンが飲み物を買ったり、近所の子供と親がおやつなどを買いに来たり、帰宅するOLが弁当を買ったりなどです。
まあ、仕事としてはごく普通のコンビニエンスストアで、変わったことはありません。ただし、先に書いた弁当を購入するOL、毎日のように来ていましたが、私はコンビニ店員は「ステルス性」が重要と考え、毎回「お弁当は温めますか?」と聞き、「いいえ」のやり取りを続けました。
ここで書くのは、一緒に働いた人のことです。ただし、店員の入れ替わりが激しく、勤務終了時期には古株となるほどでしたから、やり取りはごく限られています。
夕方から夜の初めの時間帯ゆえに、一緒に働く人の中には高校生もいました。女子の場合が多く、計4人と働いたり話したりしました。一人は当時なりの「コ・ギャル」、二人目は「まじめに学校に行き、部活も頑張っている子」、三人目は「登山が趣味という子」、もう一人が「早く帰らないと家族に叱られてしまうと言っていた子」です。
中でも「コ・ギャル」は印象的でした。私は見た目から「どうせまじめに働かないだろう」とタカをくくっていましたが、そんなことは全くありませんでした。話をすれば普通の子で、コ・ギャルのような格好をするのも、「そのように着飾ることが好きだから」、位にしか感じられませんでした。
一方、まじめに部活をしている子は、こちらもまたまじめに働き、話せば普通に学校のことや家族のことを話していました。確か、非番の日に妹を連れて買い物に来ましたよ。
両者の違いは、着飾ることが好きか、そうでもないか、だけでした。
例えばオムレツです。ケチャップをかけるときに絵を描いて見る楽しみを作る人もいれば、「食べれば一緒」とばかりにただかける人もいる、そんな違いです。
それまで私は学校の先生などが、「服装の乱れは心の乱れ」といっている風景を何度も見てきました。
半ば格言化したこの言い回しを、この時初めてでたらめだったことに気づきました。格言化したでたらめとは恐ろしいもので、言い始めた人がいなくなっても言葉だけが独り歩きし、言い始めた人がどんな過程で導き出したのか全く不明のまま、事実化されてしまうのです。
これ以後、私は服装が華美かどうかは全く気にならなくなりました。地味も派でも無関係で、地味にする人は地味好き、派手にする人は派手好きだ、ということです。給料は安かったですが、学ぶことが多かったアルバイトでした。
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Posted at
2022/03/29 21:52:02