
疲れて帰りたくなくなる温泉ツーリングが、寒い季節なら平気と分かって今週も。
貧乏人根性だな。
温泉にはけっこう入ったけど、多くが訪ねた土地で聞いて知ったもの。
温泉目的で出かけたことは少ない。
だから、いざ何処へ?と考えると、行ったことのある場所しか思いつかない。
気に入った温泉も、いくつか閉鎖になってしまったし、新たな温泉を探すことにも消極的。
GoogleMapで「温泉」とだけ入力して、マークされたところを見てみる。
上之保・・・
郡上八幡の南に位置する。
初めて上之保、野々倉地区へ訪れたのは、覚えている限り35年ぐらい前。
幹線路をはずれて入った山里の景色が印象に残ってる。
「ほほえみの湯」って温泉があるので、行ってみよう。
今日は平日。
通勤渋滞を避けて、6時前には出発したい。
昨年11月にクニちゃんたちとツーリングした時に乗ったままのXLR。

たまには動かさないとね。
夜明けが早くなった。
走りながら夜明けの景色を眺めるのが好きだから、ちょっと悔しい気分だ。
05:40
R41号 小牧市

この前 TLFで物見山へ行った時より30分早く出発したおかげで、交通量はあってもよく流れてる。
裏道を使わなくてすみそうだ。
06:40

懐かしい場所。
9年前に謎のエンジントラブルでツーリングを諦めた。
XLRを放置していった公園。
みんなを足止めしてしまってご迷惑おかけした。
しかし、修理している脇で宴会始めたのには参ったな。
いい仲間だ。
それにしても近所に民家もないこんな場所に、なぜ公園なんか作ったんだろ?
06:45

美濃加茂市
県道63号
先週も霜が降りる寒さだったけど、今日も冷え込む。
今日は冬のウェアを着てきたので、指先が少し冷えるぐらい。
07:20
県道58号で津保川沿いに北上。
小さな橋が目に留まったので渡ってみる。
07:35
川に降りてみる。

疲れてはいないけど小休止。
人の営みと自然の境界線が好きなんだろうな。

川原の砂地に足跡を残したのは誰だろう。
霜柱で浮き上がった川砂の上を歩く。
触れた一瞬、サクッとした踏み応えがあって着地する不思議な感覚。
川面を眺めたり、侵食された岩に触れたりしながら、30分ほども遊んだ。
日の当たらない影は霜が降りたままだけど、気温が2℃ぐらいになると暖かいとさえ感じる。

県道には戻らず、行けるところまで生活道を走る。
生活道と言っても過疎が進んでいるのだろう、放棄耕作地が続く。
最近、どこへ行っても獣害対策がされていて、常に警戒感・疎外感がある。
柵がない景色を見るとホッとするな。
08:10

どうしても立ち止まってしまう。
やすらぎの里?郷?
いまはソーラパネルが並ぶ土地には、どんな施設があったんだろう。
08:20
「50円カラ」の自販機があったので、特に喉が渇いたわけでもないのに買ってみた。
賞味期限が来月とかいった商品じゃなかった。

08:25
脇道へ入ってみた。
ここは「平成」の年号で一躍有名になった「へなり」地区。
大勢の観光客が訪れたんだろうな。

08:45

当時整備されただろう橋の四隅にベルがある。
これがまたいい音。
訪れる人もいなくなった静寂の山に響き渡る。
08:50
橋を渡った辻を左へ。
三之洞林道
背の高いXLRでは走る気にならないけど、ぐるっと一周するコースになっているらしい。
そうだ今日は林道を走りに来たわけじゃない。
そろそろ温泉の開業時間だ。
09:10

そうだった、女優
三田佳子が村長を務めていたなぁ。

公園の遊歩道は閉鎖されて、利用できるのはトイレだけ。
09:25
川沿いに走っているんだけど、面白いことに川には名前がないようだ。
ずっと「平成谷」となっている。

「平成山展望台」の案内板を見て来たけれど、700mか…
温泉に入ったら、帰りたくなくなるな。
またの機会にしよう。
09:40

ビューポイント…らしいけど、ここもまた作られた時に考え至らなかったようで、伸びた木々に視界が遮られる。
09:45

たぶん苗木が食い荒らされるのを保護するためだろう白い樹脂の筒。
まるでムーミン谷のニョロニョロの大群だ。
峠を越え、祖父川川沿いを走る。
この川は「そぶかわがわ」が正式名のようで、川がダブっているわけではない。

そしてこの道は林道じゃなくて、舗装された一般道。

あらら、10時過ぎちゃったよ。
もうじき上之保。
10:15

「受付」が目立ちすぎて、見落としそうな看板。
ほほえみの湯に到着
なんだ、ここだったか。
12年前にぶらりと立ち寄ったけど、流行で作られたスーパー銭湯系を毛嫌いしていたので、トイレだけ借りた。
ブログには書かなかったけど、3年前にクニちゃんと来たこともある。
その日は、売店の喫茶コーナーでモーニングを食べて帰ったから、やはり温泉には入らなかった。
10:20

2年前に経営者が「マーゴの湯」に変わったそうだ。
何があったのか。
たぶん経営難だったんだろうな。
野菜を販売していた建屋は使われていない。
小綺麗な建屋に入る。
残念ながら、風呂は撮影禁止。

ホームページで公開されている写真
なんか、職員が適当に撮ったのかな。
現物はもっと良い。
入浴料600円。
サラッとした感触。
弱アルカリの単純泉かな。
湯の温度は熱くも温くもなくて、ちょうど良い塩梅。
10分浸かって、10分風に吹かれて。
さすが温泉。
素っ裸で風に吹かれてもぜんぜん寒くない。
お客さんは、2人 3人がポツリポツリと入れ代わり。
こんなで、経営成り立ってるのかしら。
小一時間も入ってた。
スーパー銭湯みたいな形態だったら、10分で出てただろう。
そろそろお昼か。
腹が減ったから、食堂で何か食べよう。
メニューに「ゆず」が目立つ。
店員さんに聞くと、上之保の特産なのだそうだ。

ゆず唐揚げ定食を注文。
ご飯は無料で大盛りだったので、もちろん。
ただ、いつも使う茶碗がこれぐらいあるので、自分にとっては普通盛りだった。w
ゆずの香りが良く、熱々で美味しい定食だった。
12:30
食堂の2階が休憩室になっているので、昼寝をしよう。
このまま帰ると、ぜったい居眠り運転する。

20分ほど昼寝させてもらった。
あぁ。気分がいい。
土産に「ゆべし」と キムタクが愛するというポン酢を買った。
商品の裏を見て、製造元が書かれていないものは選ばない。
東北旅行した時、「製造元:名古屋市西区」なんてこともあったな。
土日は込むんでしょ?
それなりにですね。
でも、平日はこんな調子ですからね、、、
いい温泉なのにもったいないですね。
また来ます。
13:10

閉鎖されて物置になってしまった売店。

クニちゃんと来た時は、土地の人たちが集まるいい場所だったのにな。
寂しいけど、これも時代の流れか。
さて、どっちへ向かおう。
ま、お日様の位置を見ながら、適当に走ろう。

この下の道なんか走ってみたいな。
どこか分からないけど、このあたりはまだ梅が満開。
ほんのり甘い香りの中を走る。
13:30
あら?
ここって、
こないだ来た物見山?
また頭の中で道が1本つながった。
13:50
朝来た道と同じルートを流れに乗って名古屋へ。

名古屋市内でカッチョいいタクシーを見つけた。
なんとテスラじゃないですか。
頭の上に載せた提灯はいかんともしがたい。
15:10
無事帰着。
15:45
この時間に戻れると、ガソリン入れたりチェーンに給油したり洗車しいたりする余裕があっていいな。
来週はどこへ行こう。

それにしても、XLRの走行距離 毎度GPS記録とピッタリ。
TPMSの時計も約1年で31秒進みと、なかなかの精度。
本日走行:183km (GPS距離:182km)
消費燃料:4.6L
全工程
上之保周辺
平成谷~祖父川川

Posted at 2024/03/23 15:17:18 | |
トラックバック(0) |
旅 | 旅行/地域