(ティーゲル1輛でMe109が3機買える!?w)
え~~、ウサビッチのDVDを買ったお店で、
「月刊モデルグラフィックス」に10年ほど前に連載されていた宮崎駿の本をついつい買ってしまいました♪
「泥まみれの虎」というタイトルのこの本。1944年東部戦線の端っこ、エストニアの小さな村を舞台にソ連軍の侵攻をたった2輛のティーゲルⅠ戦車で食い止めるドイツ軍の若きエース“オットー・カリウス”の物語です。
当時は立ち読みでしたが(苦笑)、改めて読んでみるとやっぱり面白い!w
ティーゲルⅠ戦車と言えば余りにも有名!
しかし後世に伝えられているほど「最強」だったワケでもなく、重く壊れやすく大変デリケートでもありました。
戦記物漫画は小林源文の「黒騎士物語」をはじめとするシリーズが好きではありますが、宮崎駿の描く戦場はそれとはまた一味違う人間臭い描写で、さすがアニメの巨匠だなぁと感じ入ります♪
泥臭く、ハデな武勇伝もなく生き残るためにひたすら耐え忍ぶ戦車兵の日常を、淡々と、それでいて宮崎氏らしい暖かい?w目線で描いています。キャラがみんな豚というのも殺伐とした戦場をユーモラスに描くことに成功しているようです。
元ネタらしきものとして、オットー・カリウス本人が当時の記録と記憶をもとに自伝として著した「ティーガー戦車隊」。これも戦記物としてはとても読み応えのある本です。
こちらは、
以前にもご紹介したティーゲルⅠを中心にドイツ軍戦車の戦いを描いたドキュメンタリー♪
久しぶりに「泥まみれの虎」をまとめて一気読みしてみて、かつての「風の谷のナウシカ」の戦場描写のルーツを見たようで、こちらも久しぶりに引っ張り出して一気読みしてしまいましたぁ~www
(劇場版「風の谷のナウシカ」は、この原作のほんのサワリの部分(1~2巻)だけです♪)
今でこそ宮崎駿は日本を代表するアニメの巨匠としてジブリ作品は世代を超えて多くの人に愛されていますが、作品それぞれのほんの僅かなシーンであっても、それを描くための膨大な資料集めと考証、この「泥まみれの虎」のようなマニアックなコダワリと世界観があってこそ描き得るものなのでしょうね。そうしてはじめてスクリーンには顕れきれない奥深さと広がりが観る人の心を捉えるのでしょう♪
そうしてみると、宮崎駿と言う人は自身が作中でもイワン(ロシア兵)について表現しているように愚直で休まずへこたれず自分の道を信じて切り開いた努力とコダワリの天才なんですね~♪
飽きっぽい私にはとてもじゃないですが真似できません・・・www
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歴史・ミリねた | 日記
Posted at
2009/08/10 21:22:22