(亡国の悲劇とは、人材が欠乏するから起こるのではなく、人材はいてもそれを使いこなすメカニズムが機能しなくなるから起こるのだ。-本文より)
「自分で自分を守ろうとしない者を誰が助ける気になるか。」 - ニコロ・マキャベリ(見開きより)
え~~、先週に出版された
田母神氏の新著が話題になっているようですネ♪
かつて幕末に勝海舟が国防のために軍艦を四海に浮かべ、その隻数、兵員数、維持の為の港湾施設等々の費用を試算し、幕府要人が腰を抜かしたという逸話は有名ですが、田母神氏の話もこれと同じ事で、軍事費を増額しどこに焦点を合わせた軍備をするかということで、独立国家として必要な軍備を必要と声に出しただけで、特に驚く話ではありません。
もっとも、このテの議論を避けてきた世論というか世相の方がおかしかったのでしょうけど・・・(^^;
問題は、こうした軍備を持つ覚悟を日本人が国家として、民族として持てるかどうかと言うことだと思いますし、過去の自虐史観の呪縛を捨て去るためにどうすべきか、という意識の問題に行き着くことになろうかと感じます。
そうした日本人のメンタルを見つめ直そうとした時に、ローマ帝国の興亡を描いた「ローマ人の物語」で著名な塩野七生女史の「日本人へ」というこの本を読むと、女史の鋭い洞察力に改めて感じ入りますね~♪
「ローマ人の物語」は大作で読むのも大変でしたがw、この本も小冊子ながら読み応え十分です♪
(といっても、私はこの本の前書である「リーダー編」は読んでませんがw)
例えば、民主党が進めようとしている「移民一千万人計画」に対して(とはハッキリ書いていませんがw)、いま現在ヨーロッパで深い悩みとなっている移民・難民問題を引き合いに出して、「これくらい、一言でいえばバカなことはない」と痛烈にこれを批判しています。
そして、「以前は移住先の国の言葉を習得し法律を守るのは当り前と思われていたが、今はまったくそうではない。移り住んだ国に同化するよりも、その国の中に自分たちのための治外法権区域を作るほうに熱心な感じだ。」と、まさに都内某所の○○タウンを見透かしたかのように続けています。
さらに、「今の日本の選択すべき道は、ただひとつ!、深く静かに潜行してきたこれまでの厳しい移民政策を続けることしかない」と書かれています。なるほど~と唸ってしまいますね(^^;
このように、軽い文体のエッセイで肩肘張らずに書かれながらも問題の本質を衝いている・・・。ところどころ??と感じる部分もありますが、頭から反発せずに「なるほど、そういう視点もあるのか」と考えさせられます。コレはオススメであります♪w(単に私が塩野ファンなだけでありますがwww)
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歴史・ミリねた | 日記
Posted at
2010/10/25 18:24:11