え~~、財政難にあえぐ大阪の泉佐野市が、市名をネーミングライツとして売却を検討していることに対して、橋下大阪市長が「面白いアイデアだ」と評価しているそうですが、これはちょっと違うのじゃないかなぁ・・・と思ったりします。
「平成の大合併」で多くの市町村が合併した際には、全国であまりなじみのない市町村名が生まれたり、私の地元地域にあるさいたま市でも、「緑区」とか「桜区」とか、土地の由来とは関係なさそうな名前が付いたりしてますが、住民投票や公募で市町村名を決めるならともかく、「金が無い」からまちの名前を売って変えるというのは根本が違うと思います。
ちなみに、私の地元には「美女木」という由緒ある地名がありますw
由来は、むかし京の都から美しい女官が来たことから「美女来」が転じて「美女木」となったそうで、美女と名の付く地名は全国的にも珍しいでしょうね♪
むかしのことですから、何も無い寒村にハイカラな都会の美女が来るというのが当時は地名に残るほどインパクトのある「事件」だったのでしょうね(笑)。いまならさしずめ「おらが村にAKBが来た!」みたいなものだったのかも?www
このように、地名や市町村名というのはその土地の歴史や住民の愛着のあるものですから、公共施設やスタジアムの名をネーミングライツとして企業等に売却するのとはわけが違うと思いますがどうなんでしょうね・・・(^^;
それに、市名が変わったら住居表示の変更のコストはどうするのでしょう?交差点の看板や道路標示、会社の所在地表示やハンコの作り替えなんてコストを誰が負担するのでしょうね?ネーミングライツを買って出た企業が負担するというのならそれもいいかも知れませんが、行政や住民にその負担を強いてまで変えることが財政難を救うことに繋がるとは到底思えませんが・・・w
それに、ネーミングライツの契約が満了して更新しなかった場合、また元の市名に戻るのでしょうか?それとも別の市名に変わるのでしょうか?
東電の値上げでもちょっと書かせて貰いましたが、こんなことを考える前に出来ることは他にもまだたくさんあるのではないかと、外野の私は思ってみたりしました・・・。
そして、このニュースで一番気掛かりなのが、こんなアイデアに賛同する橋下氏が国政で主導権を握るようになると、「日本財政は赤字で厳しいから国名を売却しよう!」なんて荒唐無稽なことを言い出すかも!?w
「アメリカ合衆国日本州」とか、「中華人民共和国日本自治区」とか、「大韓民国日本道」なんて名前で売られたら堪りませんね!www
この発言を聞いて、やっぱり橋下氏は軽薄だなぁ、と思った次第・・・(^^;
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橋下市長「面白いアイデア」泉佐野の市名売却案
財政難の大阪府泉佐野市が歳入確保策として自治体名の命名権(ネーミングライツ)を売却する問題で、千代松大耕市長は22日、市役所で報道各社の取材に応じ、「市の名前には愛着があるが、時代の流れの一つだと思う。財政が厳しいなか、今までとは違ったアイデアが大事だ」と述べた。
市は6~11月に市の名称の命名権について売却先企業を募る。契約期間は1~5年を予定しているが、千代松市長は「ころころ自治体名が変わって市民が混乱してはいけない。長期間、市とつきあってもらえるかどうかが(売却先を決める)ポイントだ」と話した。
また、大阪市の橋下徹市長はこの日、市役所で報道各社に対し、命名権売却について、「本当に面白いアイデアだ。売却できれば、色んなところに企業の名前が出るわけだから、ものすごい広告価値があると思います」と評価した。
(2012年3月23日08時16分 読売新聞)
ニュース元URL↓
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120322-OYT1T00997.htm
Posted at 2012/03/23 09:45:23 | |
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