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2012年03月30日 イイね!

“良いクルマ”とは? その3 〜本質的な良さ、ドイツ車〜

“良いクルマ”とは? その3 〜本質的な良さ、ドイツ車〜ようやく愛車が修理から帰ってきました!
これですよこれ、圧倒的な剛性感と重厚感、そこから生まれる車に包み込まれるような安心感。ステアリングにブレーキ、アクセルと全てがリニア&ウルトラスムーズな操作系。ショックは伝えるけど車体は動かず徹底的フラットライドな乗り心地。これぞ自分の大好きなドイツ車の味!!


代車のア○セラも楽しい車でした。 (注:Sky○ctive前)
ヨーロピアンなオシャレデザインで、ぱっと見軽やかなハンドリングで、ぱっと見エンジンも元気良くて。良い意味でキャラが立って尖ってました。三日で飽きましたけど…(苦笑)

ちょっと踏めば勝手に走り出すアクセルと、軽くて切れまくるステアリングとで、「おらおら、走れ走れ!」と急かされているようで疲れました。ゆったり穏やかに走りたくてもクルマがそれを許してくれない。


なんでしょうかね。旧ア○セラは頑張って表面を着飾った美人さんな印象でした。
しかしただの美人は三日で飽きるんです。浮かれ気分で「よっしゃ!」と思ってたのにふとした拍子に素を見てしまったら落胆、しかもテンション高いから付き合ってて疲れる、みたいな…(笑)。

八方美人なんです。アクセラ。
電子制御や極端さで演出をし、コスパや便利さでユーザーアピールしても、ベースの薄っぺらさは隠せんのです。表面的魅力。

一方で318、内外装デザインはフツーむしろ地味だし、ドライバーに対する「俺凄いんだぜ?」アピールは一切有りませんし、便利さ&使い勝手は日本車に比べれば良くないです。
でも乗れば乗るほど、まるでスルメのようにその良さと快適さが分かり、ドシっとブレない太い芯が有るのです。本質的魅力。別にルックス抜群でもないし楽しい訳でも無いけれど、豊かで優しい心を持った大和撫子さん、でしょうか。

ルックス良くていかにも楽しそうな八方美人さん。
確かに、大勢の中では一際光り輝いて目立つでしょう。しかし、二人きりになって相手の内面が見えればその良さが分かる大和撫子さん。私はそんな内面美人な大和撫子を選びます。


自分の好みに合う異性を見つけたらどうしましょう?
時間とお金かかったとしても頑張って近付いて、無理だと思われても清水の舞台から飛び降りるつもりでアプローチして、それで首を縦に振ってくれたら最高じゃないですか。

自分がドイツ車に乗るのはそんな理由です。
正直メンテナンス&諸々維持費もお金かかるけど、それでも乗り続けたい理由が有ります。


便利さや表面的な良さでなく、本質的良さ。
高嶺の花でもだからこそ頑張って手に入れたいのです。
そこはエンジニアとして決して妥協はしたくないのです。


【過去記事】
“良いクルマ”とは? その1 ~代車を通して考える、日本のモノづくり~
“良いクルマ”とは? その2 ~ヒトにとって気持ち良い、BMWとドイツ車~
“良いクルマ”とは? その4 〜内装・メーターに必要な要素〜
Posted at 2012/03/30 04:15:32 | コメント(4) | トラックバック(0) | “クルマ”について考える | クルマ
2012年03月18日 イイね!

“良いクルマ”とは? その2 ~ヒトにとって気持ち良い、BMWとドイツ車~

この記事は、BMWの品質のお話。について書いています。

前回に続き、シリーズにして同じテーマでしばらく書いてみたいと思います。
今回も長いので、要点だけ知りたい方は一番下の太字をご覧ください(笑)


私が尊敬してやまないBMW。
それは何故かというと、“エンジニアの魂”をこれでもかと言うほど感じるからです。

それは、“Freude am Fahren(走る歓び)”という哲学と、それを叶えるための技術とこだわりです。

エンブレムにもなったエンジンもそうですし、最高のハンドリングバランスを示す50:50の重量配分もそう。どこまでもニュートラルステアで、微妙な操作に対してはスムーズに荷重移動し、オーバーステアも思いのまま。時代のニーズ&ランフラット採用により廃止になりましたが、E46までの前ロアアームボールジョイントという思い切りの良さもポイントです。(それについては過去の日記に書いてあるでよろしければ)

内装にもその精神は表れます。ドライバーオリエンテッドに配置された操作系もそうです。

各種スイッチ類の感触も良いのです。
…と思っていたら、トラックバック元の記事に有るように、明確に仕様が決まっていたようです。
スイッチ一つにもここまでこだわる当たり、BMWのエンジニア諸氏の魂を感じますね。



…さて、長い前置きを経てようやく本題に入ります。

上のスイッチの話は、「静的な定量値だけでなく、過渡特性を重要視している」といこと。
言い換えれば、“人にとっての心地よさを重要視している”ということ。

人は、“変化”を敏感に感じとり、時として不快に感じます。
ここが、BMWの“キモ”であり、“ドイツ車はやっぱり良いな!”と感じる根幹だと思うのです。

それを踏まえて前回のブログで取り上げた下のグラフを見てみましょう。

なぜドイツ車のアクセルが制御し易く感じるのか、明白ですよね?
人間の操作に対する、車の反応の“変化”が無いのです。

上のグラフはステアリングを回した時にも当てはまります。
ドイツ車は回した分だけ車がスムーズに曲がります。
一方で日本車は例外なく、途中から急に曲がる速度と手応えが速まり(上がり)“変化”します。

そしてこれは、乗り心地にも言えます。
特にGolfに乗ってらっしゃる方は感じると思いますが、小入力でも大入力でもスムーズにしなやかに「スッ」と衝撃を吸収してくれます。それがとても心地よい。一方で日本車の大多数は、ある時は「ガツン!」と強いショックが有り、ある時はブルブルと震える時も有り、有る時はヒョコヒョコフラフラ。乗り心地の“変化”も大きいのです。

この、“変化を抑えたスームズさ”が、日本車とドイツ車を大きく分けていると感じます。


しかし人間の感じる一定とは、上のグラフの直線の様な「物理的な線形性」とは異なるのです。「試験機にかけて直線のグラフを得られてオッケイ!」というワケにはいかないのです。そこが難しい。
だからこそ、そこに多くのコストをかけたかどうかで、車の良し悪しが決まると思うのです。

ですから「気持ち良いクルマ」を作るのに根本的に必要な要素は三つ。

①人間工学の観点から、「真の気持ち良さ」を追及する
②個々の要素において過渡特性を制御し“変化”を抑える
③個々を組合わせた車全体で過渡特性を制御し“変化”を抑える


この三つが重要ではないか、と感じる今日この頃です。


…ちなみに完全に私の主観ですので、「それはおかしい!」というご指摘等有ればぜひ下さい。

【関連記事】
“良いクルマ”とは? その1 ~代車を通して考える、日本のモノづくり~
“良いクルマ”とは? その3 〜本質的な良さ、ドイツ車〜
“良いクルマ”とは? その4 〜内装・メーターに必要な要素〜
Posted at 2012/03/18 20:47:57 | コメント(8) | トラックバック(0) | “クルマ”について考える | クルマ
2012年03月16日 イイね!

“良いクルマ”とは? ~代車を通して考える、日本のモノづくり~

“良いクルマ”とは? ~代車を通して考える、日本のモノづくり~“良いクルマ”ってなんでしょう?

“好きな車”っていうのは、オーナーそれぞれの趣味嗜好で異なってくるのです。走るのが好きな人にとってはスポーツカーだったり、大勢で出かけるのが好きな人にとってはミニバンだったり、アウトドア大好きな人ならSUVだったりワゴンだったり。

しかし、運転してみて「あ、運転しやすいな」って思うクルマには共通点が有るのです。
それは、“ドライバーに必要な情報を伝え、その意思を過不足無く反映する”クルマ。
それを求めていくと、やはりドイツ車に行き着くのです。


さて、またもや最近更新が止まってしまいましたが、今度こそしっかり更新していきたいと思います。
いつもこんなこと言ってますが…(笑)、「開発の現場で学んだクルマ」について広めていかねば。


実は先日にスキー帰りに横っ腹に突っ込まれまして、あえなく代車生活です。


それで現在乗っているのがトップ画の車。(注:Skyactiveの前でであり現在は異なります)
さすがZOOM ZOOMしてて小気味良く走ってくれる車です。エクステリアもインテリアもデザイン良いし、同クラスの他の車と比べて造り手の想いが詰まってて良いなーと感じます。さすがだね、○ツダ。

ですが、それでもやはり今の日本車に共通している「ユーザーの声を聞き過ぎたがための間違い」を感じてしまいます。それは、“レスポンス”でなく“ゲイン”を上げてごまかし、結果として“リニアリティ”が損なわれているということ。

なんやそれ?という事で、下のグラフを見てみて下さい。



これはアクセル開度=踏量に対する実際のエンジンのトルクの出方=スロットル開度を表しています。他にもブレーキ、ステアリングなど基本の操作系に全て言えることです。

ドイツ車は操作系全てが、“操作≒入力した分だけクルマが動いてくれる”のに対し、
日本車は“最初は動きづらいくせに、急にグイっと動き始め、あとはあまり変化しない”のです。

これ、細かい微妙な操作をしようとするとどちらの方が運転しやすいと思いますか?
当然ドイツ車の直線タイプの方ですよね?
さらに厄介なのは、戻りの曲線が別のラインを描くヒステリシス曲線で有る事。
踏み過ぎた分だけペダルを戻しても、加速が止まらんのです。それは絶対におかしい。

今の代車に乗って感じたのは、
“アクセルをちょっと踏んだだけで勝手にクルマが飛び出して危ない!”
“ステアリング軽くゲインも高く、曲がりすぎて怖い!しかも手応えが無い!”
ということ。これは318との相対評価でなく、世界的な車の標準値に対する絶対評価です。

1.5トンもの重量物を高速で走らせることは、言うまでもなく危険なことです。
もしそれがドライバーの意図した以上の動きをしてしまったら、それは走る凶器になります。
“安全に”車を走らせるためには、“ドライバーの意思に忠実に”動かなくてはなりません。

ではなぜ日本車はこんな特性なのか?
それは大いに、「本当は元気無い=エンジンのトルクが無いのを“元気さ”を演出するため」という造り手の都合だったり、「加速しづらい」「なんだか止まらない」「ハンドルが回すのが辛い」というユーザーのリクエストに、良くも悪くも真摯に応えたため。


そこには、“クルマは本質的にどうあるべきか?”という哲学が希薄なのです。

確かにカスタマーインの製品は大事。
しかしユーザーのリクエストをそのまま採り入れては、その製品の方向性は発散してしまいます。

大事なのは、それを咀嚼し、「それってどういうコトなんだ?」と熟慮に熟慮を重ね、「クルマとはかく有るべきだ!!」というメーカーとしての哲学・ポリシーを磨き上げプロダクトアウトすること。それができていないメーカーの製品としての車は、触れてみて一発で分かります。軽薄です。そこが優秀なのはやはりドイツ車なのです。


よく、“日本社会のクルマに対するインテリジェンスは低い”と指摘を受けます。

それは、国民性だったり自らが生み出した製品ではないなどといった背景は有るにせよ、上に述べた様な原因も有ると思うのです。哲学・思想の無い車が氾濫し、スペックとしての数字は優秀で、ユーザーも造り手自身も「それってどういうコトなんだっけ?」という問いをやめてしまったんでは無いか、と。

小手先の便利さに人間は惹かれ、結果として怠惰になり文化的に後退するものです。
これはクルマに限らず全てのモノづくりに言えると考えています。
特にコモディティ化した分野の工業において、日本に斜陽の影が見えてきているのはそこが原因だろうと思うのです。


“本質はなんだ?”

変化する時代に合わせながら、その問いを常に投げかける事が大事です。


※ちょっと発散してしまいましたが…、もちろん日本車にも素晴らしい点は沢山有ります。
次回は代車の○ツダの○テンザを例にしてそんな事を書いてみます。
ちなみに今回の代車、最新のSKYACTIVEでは有りません。
それには大いに期待しているので、この車の正式な最新の評価は、いつかSKYACTIVEに乗った時に…



【関連記事】
“良いクルマ”とは? その2 ~ヒトにとって気持ち良い、BMWとドイツ車~
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Posted at 2012/03/16 03:36:38 | コメント(14) | トラックバック(1) | “クルマ”について考える | クルマ
2012年03月10日 イイね!

1年という時間

1年という時間皆さまお久しぶりでございます。変わらず元気で過ごしていますでしょうか?ニューヨーク丸出しのショットグラスを買ったのをいまさら思い出しました(笑)。

NHKの「震災から一年“明日へ”コンサート」をまったり見てます。まだたったの1年なんですねぇ。。。

高速走っていて最初は強い横風かと思った強烈な揺れ。
余震の中で不安ながら東京に向かった道中。
大渋滞で完全に麻痺した交通。
日本の、同時に自分の将来について大いに悩んだ数週間。


その後の沢山の強烈な記憶の中で、わずか1年とは思えぬほど遠い追憶の彼方に感じてしまいます。タフな1年だったなぁ…。

皆さんにとってこの一年間はどんな時間でしたか?
今もそしてこれからも、前を向いて精一杯生きて、それが日本の元気になれば良いなぁと、心から思う夜であります。


そうそう大事な事をすっかり忘れてました。震災直後に世界中の国や団体から支援を頂いた事。
日本よりも遥かに厳しい状況の国からも暖かい支援を頂いたありがたさ。その恩を忘れちゃ絶対にいけない。ついつい島国の日本は自分達だけに目が行きがちだけど、世界中の国に支えられ、協力しながら今の日本が有るのです。

シンガポールやらニューヨークやら行って、今なお“日本”は好意をもって接されている事に驚きまた嬉しく思いました。しかしそれも今が勝負どころ。これからも尊敬が続くのか、はたまた侮蔑の眼差しに変わるのか、全てはこれからの日本を創る私達次第。頑張らないとね!!


さて、近頃完全に更新が止まっておりますが。
クルマについて書きたいこと、たーくさん溜まってます。

開発の現場で感じる、トヨタの明るい変化。
着実に力をつけて元気な韓国車。
やはりクルマの本質の魅力を感じるドイツ車。
自動車産業を始め様々な産業を俯瞰して感じる、日本のモノづくりの魅力と課題。
工業を通して考える日本の将来。

などなど、などなど。
少しずつまた書いていこうかなーと思ってます。
Posted at 2012/03/10 21:27:16 | コメント(3) | トラックバック(0) | ちょっと考え事 | 日記

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