今日仕事帰りに某古本屋にちょっと寄りましてね。
定期的に昔のカーグラを探しに行くんですが、今日は特に収穫なし。
ネタ代わりに何かいい本の入荷は無いかな?と趣味コーナーにアシを向けると・・・
なんと、1991年のミリタリー雑誌を発見。
「懐かしいね~」等と思いながらページをめくっていくと、新製品コーナーに見覚えのあるテッポウが。
「東京マルイ FA-MAS電動ガン発売!!」
・・・そうか。 考えてみれば電動ガンは今年で20周年なんですね。
帰宅の途に着きながら当時の色々な思い出を巡らせつつ、ネットで検索しつつ、いつの間にかブログを書き始めました。
これから先は完全に個人的な思い出をつらつらと書き連ねていくだけなので、あまり面白くないかもしれません。
なので、興味のない方は読み飛ばしちゃってください(笑)
・ ちょうどエアガンと付き合い始めた頃だった
1991年というと、自分が高校1年生になった年です。
小学校の高学年の頃なけなしの小遣いで東京マルイのエアコッキングハンドガン(いわゆる1980円シリーズ)のルガーP08を手に入れ、毎月の小遣いでBB弾を購入・撃った弾も使い捨てなんぞ出来る訳もなく、拾ってはきれいにしてまた撃って・・・を繰り返しつつ楽しんでおりました。
高校に入学してそれまで付き合いのなかった連中とも付き合い始めました。
大勢集まれば色んな趣味の人間がいます。
模型好き・恐竜好き・釣り好き・・・で、当然のように当時爆発的に流行していたサバイバルゲーム(以下SVG)にはまりつつある連中も。
似たような人間は自然と群れたがるもので、いつしか自分もそんなグループの中に混じり、休日はどこかしらの山や野原でSVGに興じる日々。
そんな折。
以前から噂のあった、「電動ガン」なるモノが東京マルイから発売されました。
電動ガン初のモデルアップは、当時でも充分マイナー機種であったフランスのFA-MAS。
いわゆるブルパップライフルですが、ある程度名の知られていたステアーAUGやL85A1でなく、FA-MASというのが何とも微妙に思えたのをよく覚えています。
その頃自分が使っていたのはマルゼンのスーパーイングラム。
当然のように外部ソース式のガスガンで、エアタンクが欲しかったけどお金が無かったのでブースターボンベ仕様。
このイングラム・・・パワーはそこそこ・回転数も結構速かったんですが、とにかく的に当たらない。
有効射程距離は10メートルあればいい方・それより遠距離だと弾の方が相手をよけていくという、笑うに笑えないシロモノでした。
当時は皆似たようなモノしか持ってなかったような記憶があります。
けど、エアコッキング式の銃は結構よく当たったんですよね。
色々あったけど、特によく当たったのが東京マルイの長モノシリーズ。
値段もソコソコで装弾数も多く、ガスガンの作動が不安定になる冬場でも安定した性能。
こっちがフルオートガスガンでバラバラと弾をばら撒くばかりの状況で、こちらの射程外からパンパンよく狙い撃ちされたのは、今となってはいい思い出です(笑)
ハナシが少しそれました。
1991年のGWに発売されたFA-MASですが、早速親にねだって購入した上級生がおりまして。
皆で押しかけて早速回し読みならぬ回し撃ちさせてもらったのをよく覚えています。
当時はガスガン隆盛期・右を向いても左を向いてもエアガンと言えばガスガンという時代。
そんな中でバッテリーを動力源にした電動エアコッキングガンというのは、やはり「眉唾モノ」でした。
それまでにも、ガスガンベースである程度の作動を電気仕掛けにするというのはいくつかありましたが、実際撃ってみると作動はどことなくギクシャクしていて使い物にならない中途半端な出来のモノしか無かった為、ユーザー側としては余計に悪い印象しか無かったと思います。
あまりいい印象を抱かなかった電動ガンですが、実際に手にとり撃ってみると・・・いいんだわ、コレが。
回転数も案外早く、安定しているパワー・そこそこの距離でも安定してよく当たる。
そして・・・連続して数百発撃っても、衰えを感じさせない安定した作動性。
15歳そこそこのガキンチョでしたが、今までのエアガンで体験した事のない鮮烈な印象。
とどめに持ち主から言われた痛烈な一言。
「バッテリー1本で2500発撃てるぞ」
ああそうだった。
当時ミリタリー雑誌にこのFA-MASを大々的に広告を打っていた東京マルイですが、そのキャッチコピーは当時の常識からはちょっと信じがたい事ばかり。
その中でも一番信じられなかったのが、
バッテリー1本で3000発発射可能
といったフレーズ。
多少誤差があって2500発撃てた・・・という事だったんでしょうが、割と安定する夏場でフロンガス1本300発撃てれば御の字だった自分のスーパーイングラムと思わず比べてしまう。
しかも向こうは年間通して抜群の安定性。
参った・・・と思いました。
・ それでもしばらくはガスガン三昧(?)の日々が続く
正直すぐにでも電動ガンが欲しかったんですが、高校生の自分にそんなお金がある訳もなく、結局その後もガスガンで我慢する日々が続きます。
色々なツテを頼って手持ちの銃は
マルゼン スーパーイングラム → JAC M653カービン → ホビーフィックス M16A1
と変遷を辿っていきますが、何だかんだで電動ガンを手に入れるのは高校卒業後までお預け。
パワーソースはブースターボンベから早々とエアタンクに変わり、それも
サンプロ カールくん → ニッケン エアタンク4L → ニッケン エアタンク8L
と移り変わり、最終的にはアサヒファイヤーアームズから発売されていた超高圧タンクであるスーパータンクも使用するまでに至ります。
このスーパータンク・・・確か100~150気圧位まで充填出来るんですが、いわゆる高圧ガス取締法に抵触するという厄介なシロモノで、隣町のダイバーショップまでわざわざ充填しに通っていました。
周りに合わせてこんなのも使ってましたが、今考えると相当危なっかしい事をやってたな~(汗
FA-MASが発売されてから。
実際に手に取り使った方々は、やはり自分同様それまでのエアガンとは全く違う電動ガンに驚きつつも、以外と意見は真っ二つに分かれていたように思います。
肯定派の方々曰く、
年間通しての安定した性能はガスガンでは真似できない
基本的にバッテリー駆動なので、コストが抑えられる
対して否定派の方々は
メカボックスの耐久性は未知数で、信頼性も分からない
安定性は認めるが、その代償としてパワーが低い
パワーが低いので飛距離にも不満がある
ここで注目したいのは、当時はまだまだ「パワー = 飛距離」という公式が存在していたという事実。
今でこそBB弾に上向きスピンを掛けて飛距離を出す「ホップアップ」が常識になっていますが、90年代初頭既にホップアップの概念こそあったものの、メーカー純正採用されるほど周知されていなかった。
飛距離を稼ぐにはパワーを上げるのが手っ取り早い。 むしろそれ以外に方法は無い。
という時代でした。 まだまだ過度期だったと思います。
長モノガスガン最後のホビーフィックスM16A1は個人的にもかなりお気に入りでした。
当時M16A1はエアガン業界でのスター扱いで、いくつものメーカーから同じ機種が発売されてる状態。
マニアの方々にはM16A1等という形式名称でなく、「イチロク」という愛称で呼んだ方が通りがいいかもしれませんね。

もう説明不要ですね。
そんな中でもホビーフィックスの製品はそれらイチロクの中でも最後発といえるモノで、外観・実射性能共に最高を目指して作られたというだけの事はありました。
・ ついに電動ガンを手に入れる
しかし、東京マルイもそんな状況を指をくわえて見ているつもりは無かったようで、翌1992年には待望のM16A1を製品化。
ここから電動ガンは一気に普及しました。
おそらく電動ガンに興味を持っていても、FA-MASという特殊なモデルに拒否反応を起こしていた潜在的な購買層が相当数存在していたんだろうと思います。
同じく1992年末には映画等でも露出が目立ってきていたMP5A5も製品化。
結局自分はそれまで使い慣れたイチロクでなく、MP5A5を人生初の電動ガンとして購入する事に。

ダイハードに憧れた訳ですよ。
ようやく手に入れた初の電動ガンであるMP5A5はやはり素晴らしい性能で、撃てば撃つほどその存在に惚れこんでしまいました。
同時に、それまでの背中にエアタンクを担いでエアホースをつないだガスガンで駆けずり回るという行為がアホらしくなります。
この頃から東京マルイ製品は外観面のリアルさも他メーカーに負けないレベル・部分的には凌いでいるほどに向上してきました。
所詮オモチャといってもやはり細かい部分も含めて実物に近いというのは、何となく気分がいいです。
・ メーカー純正の凄さを思い知る
このMP5で自分は初めてチューニングに挑みましたが、当時は電動ガンのチューニング自体がはっきり確立されてない時代で、かなり苦戦した記憶があります。
今思えば自分の技術も未熟だったんでしょうね。
いくつかメカボックスを壊しながら、段々どうやればうまく動くようになるか?を高い代償を支払って体で覚えていきました。
それまで使った事の無かったモノとして、ホップアップバレルも使ってみましたが・・・当時は社外のカスタムパーツしか存在せず、いくつかのメーカー品を試してみるも、どれも一長一短。
K社のバレルはホップアップ調整式で飛距離はあっても命中精度がいまいち、S社のバレルは命中精度はいいがホップアップは固定で弾道にクセがある。
ただ、流れは確実にパワーチューニングからバランスチューニングに移行し始めていた時代です。
「これぞ決定版」と呼べるようなホップアップシステムが登場してくるだろう事は、実は既に時間の問題だったのかもしれません。
そんな折、東京マルイがメーカー純正のホップアップシステムを装備したFA-MASの改良型を発売。
構造的にはK社のバレルに似ていますが、K社がチャンバー以降にホップアップ調整装置を持ってきているのに対し東京マルイはチャンバーパッキン部に調整装置を設けているのが異なるところ。
S社は固定式ですが、スピンはチャンバー部で起こしていたので、東京マルイの物はK社とS社のいいとこ取りのようにも見えました。
実際に撃ってみると、これが信じられない位によく飛ぶ。 そしてよく当たる。
当時のホップアップというのは飛距離をとればパワーと命中精度は若干犠牲にせざるを得ないというのが常識だったんですが、東京マルイの純正ホップアップは飛距離・パワー・命中精度、この3者が全く犠牲になっていなかったのです。
ちょっと信じられない事ですが、当時20万近く掛けてカスタムされたスナイパーライフルよりも僅か2万5千円ほどのノーマル電動ガンの方がよく飛び、よく当たったのです。
クルマやバイクでもそうですが、メーカー純正チューニングというのは時としてその業界の流れ・考え方そのものを一気に変えてしまう事があります。
前愛車であるDB8Rの時もそうでしたが、この時もメーカーが本気になった時の実力を思い知らされた気がしました。
・ バランスチューニングから再びパワーチューニングへ
電動ガン誕生当時、アサシファイヤーアームズのM40A1事件(小改造で実弾が発射できてしまう→その後実銃に認定され販売された全数が回収)がきっかけで、パワーチューニングに歯止めを掛けようとする動きがエアガン業界に起きていました。
前述したように当時はとにかく飛距離を稼ごうとするあまり、上限知らずでパワーを上げるのが半ば当たり前の状態になっていました。
ガスガン + エアタンクの場合・・・レギュレターでの吐出圧が3.5kgf/cmというのが一般的だったのが、パワー派はこれが5kgf/cmになり7kgf/cmになり、最後にはレギュレターを外して直接タンクとガスガンをつないでしまう(文字どおり直結と呼んでました)といった常識外れなものまで。
当然BB弾も相当な威力になります。
常識的な範囲でなら長袖・長ズボンといった装備でいればさほど痛みを感じる事はありませんが、パワー派のSVGは・・・「出血」の連続です。
至近距離から撃たれて手の平に弾が食い込んだ
腹部に集中弾を受けて血豆の嵐
顔に被弾した時、頬を突き破って歯をへし折った
上記は全て実話です。
ちなみに手の平に弾が食い込んだのは自分です。
こうした事から「ゲームに参加しても痛い思いをするだけ」と離れていく人も少なくありません。
人数が少なくなればゲームにも動きが少なくなり、ますますつまらなくなる。
まさに悪循環です。
電動ガンはまさにそういった状況を打開するのにうってつけのように思えました。
何せそれまで存在しなかった全く新しい構造なので、チューニングにも時間が掛かるし、ノーマルでハイパワーガスガンよりも戦闘力が高かったのですから。
実際、電動ガンのチューニングは細々と始まりました。
一部ではガスガンよろしくパワーチューニングもやっていたようですが、モーター・ギア比・そしてバッテリー等が複雑に関連している電動ガンは一筋縄ではいかなかったようです。
電動ガンが誕生して数年の間、パワーチューニングは影を潜め全体のバランスを重視するバランスチューニングが台頭。
前述のM40A1事件の事もあり、全国的にローパワーで安全にというのが広まっていき、非常に健康的な状態でゲームを楽しむ事が出来ました。
しかし、ギア・メカボックスの耐久性等がある程度確認されるとじわじわパワー系のパーツ類が揃ってくるようになりました。
この辺りは、エンジンの耐久性を確認するのにピストン・クランク等内部のチューニングパーツが出揃うのが遅くなるのに似ているように思います。
2000年前後を境に、電動ガンのパワーチューニングが本格的になりました。
ほとんどは純正 + 2~3割アップといったレベルでしたが、中には極悪ともいえる昔のハイパワーガスガンとも肩を並べるほどきわどいモノもあり、正直法規制がいつ入ってくるのか不安になるほどでした。
しかし、昔のハイパワーガスガンの頃と決定的に違うのは、単純に吐出圧を上げて終わり!といった単純なモノでなく電気的・機械的にバランスを取りつつパワーを上げてゆくといった、基本はあくまでバランスチューニングに終始している点です。
電動ガンが普及して新たに参入してきたパーツメーカーに、RC関係で名を馳せたメーカーがいくつかある点も見逃せません。
これら新参メーカーは特に電気系にめっぽう強く、それまでのエアガンには無かった電気系チューニングという新しい魅力を与えてくれました。
しかし、そういった新しい境地も加わりつつパワーチューニングは更に加速してゆくのです。。。
・ ついに法規制導入
2005年だったと思いますが・・・走行中の車両からエアガンを乱射するといった事件が起こり、これをきっかけに2006年に法規制が導入されます。
結果・・・0.2gのBB弾で0.989J以上のエアガンは準空気銃として違法扱いとなりました。
この法規制が導入されるまで、エアガンに関しての初速上限といった具体的な制限は特に設けられておらず、良く言えばユーザーのモラルに委ねられていた状態・悪く言えば野放し状態だった訳ですが、これによって一定の線引きがされた事になります。
この出来事に関しては色々と賛否両論あるかと思いますが、個人的には法規制無しでの上限知らずな
無法地帯であるよりも一定の線引きがされた現状が非常に好ましく思えます。
自分も色々パワーチューニングにも手を染めましたが、やはり使用環境が著しく限定されてしまう事と何か間違いがあれば弁解の通用しないレベルの代物を扱っている事に嫌気がさした、というのが本音です。
・ 当たり前のように氾濫する海外コピー製品
おおよそ10年ほど前から、大陸系(主に香港・韓国)メーカーによる日本製エアガンのデッドコピー製品が本格的に日本市場に入り始めました。
実際にはもっと以前から存在してたんですが、日本にはなかなか入って来なかったんですよね。
当初は文字通り「安かろう悪かろう」といった具合で、正直使い物にならない製品の方が多かったんですが、ここ数年でメーカーの数も倍増・それに合わせるように品質も急激に良くなってきました。
高品質で、なおかつちょっと信じられない位の低価格の製品が実に多くなってきて、しかも日本メーカーだと権利関係でおいそれと簡単に製品化出来ないモノも大陸系メーカーには関係なし。
何せ日本製品のデッドコピーという時点で既にアウトな事を平気でやってる訳ですから。
本音をいえば・・・ショップも海外コピー製品をあまり大手を振って扱いたくない、というトコなんでしょうが、実際には海外コピー製品を扱ってないショップの方が珍しいのではないでしょうか。
中には海外コピー製品のみしか扱ってない専門店もある位です。
欧米ではこの現象が更に強く、既に「電動ガン=大陸系メーカー製」という図式が出来上がってしまっています。
国内メーカーもこの点を非常に危惧しているようで、各国に対しパテント申請を行なう・違法コピーメーカーの摘発依頼等の措置を採っていますが、現状はまだまだ焼け石に水の状態のようですね。
ただ・・・個人的に言うといわゆる大陸系コピー製品、実は結構好きだったりします。
法律的・道義的には決して許されるべきではないのですが、近年の製品はほんとに高品質なモノが多くなり、バリエーションも実に豊富。
香港や台湾に籍のあるメーカー等は、元々好きが高じてメーカーを立ち上げた社長も多いと聞きます。
ある意味自分達の欲しい製品を作っている訳ですから、気合が入るのも当然ですか。
そして、どこのショップを覗いても大陸系メーカー製品が溢れているこの現状。
今更これら全てを「無かった事にする」というのは、なかなか難しい事のように思います。
ショップの売り上げに対する比率もバカにならないでしょうしね。
オリジナル性の高いメーカーに関しては国内メーカーもある程度態度を緩めてもいいのでは?と思う事もありますが、「所詮コピーメーカーだ」と言われればそれに反論する術を自分は知らないので、言われるがままにならざるを得ません。
しかし。 ここまでコピー製品市場が拡大してしまうと今更無視する事も難しいでしょうし、一気呵成に取り締まる事は更に厳しい予感がします。
今後いずれかのタイミングでコピー製品に対する流通規制等が始まる可能性は無視できませんが、何らかのいい解決法が生まれないものか?個人的には期待したいところです。
・ 今後エアガンはどのように進化すべきか?
今までは電動ガンに関してつらつらと書いてきましたが、最後にエアガン全体のこの後の事を考えてみたいと思います。
電動ガンは誕生してから十数年、いくつかの構造的な変革を行なってきました。 例えば・・・
・誕生初期において、ガスガンよりも優れた命中精度と可変ホップアップシステムによるパワーに頼らない飛距離の確保
・実銃を参考に採寸・細部の設計を行なう事で、外観面のリアルさを追求
・金属部品の使用点数を増やし、且つ勘合設計を積極的に取り入れる事で銃全体の剛性を確保
上記の事柄はそれまでのエアガンでは軽視されるか、もしくは無視されていたものです。
東京マルイは段階的に変革を行なう事で自社の電動ガンという商品を不動の地位にまで上り詰める事に成功しましたが、ユーザーの要求は際限を知らず、更に「もっと何かを」と要求は続くばかり。
そして、ついに2007年末「次世代電動ガン」が誕生。
ここで新たな付加価値として加わったのが、反動=リコイルショックです。
これまでにもピストンの動きを利用して擬似リコイルショックを起こしたりといった事はありましたが、次世代電動ガン第一弾であるAK74MNからはリコイルショックユニットそのものがメカボックスに付随する事になりました。
今までは機能面の強化を行なう事で進化してきた訳ですが、ここにリコイルショックという「撃ち味」が加わったのは、個人ユーザーとしての自分にとっても非常に嬉しい出来事でした。
以後次世代電動ガンは着実にバリエーションを広げ、現在ではバリエーションも含めて僅か3年弱で10機種にまでその世界を拡大しています。
昨年夏頃から情報が流れ始め、何度か発売延期を重ねつつ、ある意味究極ともいえる電動ガンが今月ついに発売されました。
TOPというメーカーが昨年突如発表した「排莢式(はいきょうしき)電動ブローバックガン」。
自分のつまらない文章をグダグダ書くよりも、動画を実際にご覧頂いた方がハナシも早いでしょう。
薬莢をカンカン飛ばしながらBB弾も撃てて、しかも良く当たる。
ライブカート式でもいけるし、カートレスでも撃てる。
ついにここまできたか・・・といった感じです。
TOPというメーカーは以前から知っていましたが、正直このような複雑な製品の作れるところでは無いと思っていました。
で・・・よくよく調べてみると、以前電動ミニガン等を製作していたトイテックの技術者が開発に参加していたようです。
ボルトがほぼフルストロークで動くのでさぞリコイルショックも期待できるだろう・・・と思ってると、残念ながらほとんど無いとの事。
これにリコイルショックが加わったらもう他には何もいりません。。。
途中で少々脱線した感がありますので、話を元に戻します。
これからのエアガンに必要なモノは何か?
自分は「安全性」と「更なる環境負担を減らす努力」、この2点以外に無いと思います。
安全性に関しては、全般的な改造防止策の策定・構造的に分解できないようにする等の対応。
今まで何度もエアガンを使った事件が発生しており、その度に規制は強められ肩身の狭い思いもしてきました。
自分はクルマ同様エアガンいじりも大好きですが、それが原因で不正改造と言われたりするのであれば、思い切ってメーカー側で非分解式にしてしまう等の強硬措置を採る必要があってもいいのでは?と思います。
弄る楽しみは減ってしまいますが、規制で締め上げられて身動きとれなくなるよりはマシです。
環境負担を減らす努力に関しては、現在ガスガンのパワーソースに用いられているHFC134aは地球温暖化を促進する代替フロンであって、決して環境に配慮しているとは言えません。
これに関しては代替フロンを使用する他業種の機器も同様であり、一刻も早い完全無害(またはそれに近い)冷媒の開発が必要です。
エアガン業界も積極的に新冷媒開発に参加すべきであると思います。
電動ガンも含めてエアガンは技術的・市場的にもひとつの到達点に達したように思います。
ここからどういった変化をしてゆくか、自分達ユーザーは何を求められているのか・どうすべきかを考える段階なのかもしれません。
・・・色々長いこと思いつくままに書き連ねましたが、結局自分はこれからもエアガンという趣味を続けていくでしょうし、これからどのように変化してゆくかが楽しみでなりません。
先程自分は「ひとつの到達点に達した」と書きましたが、それも自分の勝手な思い込みで、実はメーカー側にはまだまだ隠しネタがあるやもしれません。
とりあえず、今許されている状況を出来る限り楽しみたいな・・・と思いつつ、この辺りで独り言を終わりにしたいと思います。
ぼちぼちゲームにも復帰しよっかな(笑)