2012年04月11日
話題のクルマに乗ってみた。
ちょっと時間が経ってしまいましたが、先週86&CX-5に試乗させてもらいました。
86は久しぶりのスポーツカーでちょっと気になり、CX-5はスカイアクティブディーゼルを試してみたかったから。
最初は86から行ったんですが、さすが今話題というだけあって試乗希望の長蛇の列(汗
結局申し込んでから自分の番まで40分近く掛かってしまいました。
まぁDラーもその辺は心得ていたようで、無料のケータリングサービスの出店が用意してあった為コーヒーでも飲みつつ時間を潰す事が出来たのは幸いでした。
店舗内にTRDパーツを装着したデモカーが置いてあったのでしばらくそちらを観察。
まず見た目で気になったのは・・・
・ 外装の塗装品質がいまいち。 デモカー・試乗車共にトランクと他外装パネルの塗装肌が全然合
っていない。
・ 内装は一言でいうと「安っぽい」が、車両価格を考えればこんなモンか。
とりあえず、このクルマ(BRZ含む)に高級感・上質感は似合わない。
・ 雑誌等で見てはいたが、ヘッドライト・テールランプがまた子供っぽい。 購買層は比較的広めに
考えているだろうし、もうちょっと他のデザインはなかったの?
・ ドア付け根はミニバンよろしく別体の三角ガラスなのに萎えた。
おそらく視界確保の為だろうけど、さすがにこのカタチで三角ガラスはないわ。。。
・ 実車はイメージ以上に前後フェンダーの盛り上がりが印象的でなかなか迫力がある。
ただし、リアフェンダーは結構爪折りしにくそうな感じ。
周りのお客さんのハナシを聞き耳立てて聞いてる限りデザイン・質感に関しては概ね高評価のようで、自分の考えとのギャップを感じました。
ちょっと自分の見方が厳しすぎるのか?
それと、よく「高性能版でターボ仕様が出て来るのでは?」という意見も聞くので、実際ターボ仕様がイケそうなのかちょっと確認。
普通ならエンジン後部にタービンを持ってくるけど、運転席側はブレーキのマスターバックとステアリングシャフトが入り組んでてスペース的にほぼ絶望・助手席側は幾分マシだけど似たりよったり。
何とかタービンを突っ込めてもパイピングのレイアウトはかなり厳しくなるだろうし何より熱害が相当厳しくなるのは間違いない。
では、スーパーGTのBRZのようにエンジン前なら?
フロントバンパーを延長・ラジエータをスラント配置にすれば何とかなるでしょうが、排気パイプを後方へ抜くのにスペースが無い・・・それに、フロントオーバーハングを重くしてまでターボを組むというのもなんだか現実的じゃないように思う。
結果・・・ショップレベルでターボチューンが登場する事はあっても、メーカーレベル・仮に限定車扱いでもターボ仕様が出て来る事は無いんじゃなかろうか?というのが実車をしげしげ眺めてみての自分なりの感想です。
これが機械式のスーパーチャージャーなら遥かに現実的でしょうね。
搭載位置は自然とエンジン上部となり多少重心が高くなるのは止むを得ないだろうけど、それによって得られる馬力・トルクの向上は充分メリットとなるでしょう。
ようやく試乗の番がやってきて、まずは乗り込んでポジション合わせ。
シートポジションも低いと聞いてたけど、実際に座ってみると「並」。 もう2~30mm低くてもいい。
ステアリングはチルト・テレスコ共に調整出来るが、テレスコの範囲がどうにも狭くピシャッと合わせられない。
実際座ってみるとフロントフェンダーの盛り上がりがはっきり分かる。 左右の見切りもしやすそうでここは結構ポイント高し。
で・・・ここまできて試乗車がATなのに気づきました(涙
悔やんでも仕方ないのでそのままスタート。
出だしは電制スロットルで結構アクセル開度をいじってるらしく思ったより元気だが、シフトアップするとすぐ大人しくなるので車重に対するトルクは並。
不足は無いけど満足もしない。
大通りに出ると同乗のサービスマンから「踏んでもらって構いませんよ」と言ってもらえたので、ちょっとだけ全開。
「クゥオ~~~!」となかなか勇ましい吸気音が響く。
7400(7500?)rpmのレッドまで綺麗に吹けるが、特別盛り上がり等も無く演出感に欠ける。
「何だか現行のロードスターみたいな音ですね」と聞くと、似たような吸気管構造にしてわざわざ吸気音を車内に聞こえるようにしているらしい。
こういう細工は個人的に結構好きなので許す。
アシはよく動くけど結構ドタドタとうるさい。 もうちょっといなす感じだったら良かったのに・・・これでもBRZよりバネレートは低いというけど、それを聞くと余計向こうがどんな味付けなのか気になってくる。
ブレーキは最近のクルマにしては珍しく踏んだ分だけ効くという設定。
試乗中一番印象的だったのはボディー剛性感の高さ。
試乗コースは途中何箇所か路面の悪い部分があるけど、そういう場面でもボディーはミシリとも言わないしゆるい感触は全然なかった。
ただ、標準装着タイヤ(エコタイヤ)でサイズも細いし、アシもそんなに硬められてないからこの程度で済んでるのかもしれないので、ハイグリップの幅広タイヤを履かせてハイレートなアシに交換したらこのバランスも崩れてしまうかも・・・ちょっとだけ気になりました。
まま、最初からユーザー側での改造ありきを狙っているクルマで、色々な競技に使われるのも当然想定しているだろうから杞憂だと思います。
ブレーキ残しでステアリングを切ると、明らかにフロントに荷重をタメてリアが追従してくるので、結構曲がりやすそう。
アクセルを踏むとリアからグイッと押される感触はFF車では絶対に楽しめないポイントですね。
ちなみに、試乗後初めて電動パワステだと気づきましたが、フィールは自然で油圧パワステが好きな方でも不満は出ないと思います。
短い試乗時間ではありましたが、色々な発見がありました。
この86というクルマ・・・個人的なイメージで言うと「クローズドボディーのロードスター」かな?
エンジンに関してはあまり印象が残りません。 決して仕事をしてない訳ではないけど、かと言ってがんがんアピールしてくるのでもない。
スペックだけ見るとなかなか高性能なものの、正直そこまで感じられない・・・というのが本音です。
ボア・ストローク比がスクエアとなっているのもひとつの原因かも。
ショートストロークだとよく回るけど絶対的なトルクが足りない・ロングストロークだとトルクは出せても高回転が気持ちよくない・・・水平対向エンジンなのでレイアウト的に厳しいんでしょうね。
その代わり、FRらしい回頭性の良さ・操舵と駆動が別々故の気持ち良さは充分あるので、ちょい乗りレベルでもニヤリと出来るのは大きなポイントでしょう。
総じて全体的なバランスは良さそうなクルマだなというのが自分の感想です。
ただ、ありきたりなスポーツカーのイメージを期待していると、あまりの普通っぽさに愕然とするかもしれません。
今までの国産スポーツカーにありがちだった絶対性能を潔く捨て去り、昔のスポーツカーにあった普段乗り+αの気持ちよさを狙った温故知新の様なクルマですが、果たしてこの路線がユーザーにきちんと理解されるのか・販売的に成功してくれるのか・・・個人的にはこういったクルマこそ売れて欲しいんですが(自分の好みは別にして)、少々先行き心配な部分はあります。
それと、今週末同じDラーへ待望(?)のMT車が入庫するとの事なので、次はMTに試乗させてもらおうと思います。
続けてCX-5も書くつもりだったんですが、もうそろそろ眠気が限界なので明日に回します。。。
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Posted at
2012/04/11 00:48:35
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