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■2025クラゴン部屋開催日程■ ※途中です

 1月 8日(水) 筑波1000稽古(午後)
 2月 4日(火) サーキットのために其之壱in筑波(1日通し)
 2月 9日(日) 筑波弐千稽古(午後)
 3月 4日(火) サーキットのために其之壱in筑波(1日通し)
 4月予定     クラゴン部屋 春場所(3日間予定)
 6月24日(木) 筑波雨錬(1日通し)
 6月予定     クラゴン部屋 夏場所(3日間予定)
 7月       暑そうなのでお休み
 8月       とても暑そうなのでお休み
10月予定     クラゴン部屋アレ場所(3日間予定)
12月予定     鈴鹿稽古(午後)

もてぎロードコース、SUGO、鈴鹿などまだ追加します。

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クラゴン親方のブログ一覧

2012年02月08日 イイね!

なぜ硬いアシはダメなのか

なぜ硬いアシはダメなのか「なぜ車高を下げてはいけないのか」には多くのイイねをいただいてありがとうございます。

何を期待なさるかは様々だと思いますが、オレはただのドライビング指南親方で、品行方正なジャーナリストさんやスポンサーイメージを背負うレーシングドライバーではございやせん。

トリッキーな文章と品のない冗談が得意ですので、いちいち引っかかってると内容を読めません(笑)。ちゃんと笑い飛ばしてください。

内容に関しても、そうだと思う方には参考にしてもらえばいいし、でなければご自分で考えて試行錯誤してもいいと思います。人の考えを押し付けられるのはとてもキライなので、オレも押し付けません。

みんな大人ですから楽しみ方はイロイロだという前提でお楽しみください。


今回は予告通り硬いのがいかにダメかを書いてきましょうか(笑)。

車高は「下げてはいけない」なのに、硬いアシを「ダメ」だというのは、そらもう本格的にダメだからです。ニュアンスとしては、純正に対しての硬いアシというよりは、適正値よりも硬いアシの話だと思って下さい。


■硬さとストローク

ストロークのところでもちょっと触れたように、ストロークと硬さはセットのところがあります。下げたら硬くしないと、ダンパーが底付きしたりバンプタッチしたりするから。

だから車高を見ればストロークがなくて硬いのもある程度わかるし、極端にいえば乗らなくても全損だとわかります。

オレのクラゴン部屋ロードスターも、今のバネと減衰で車高をガッツリ下げると、ロードスター得意の(笑)底付き地獄で全損。同じモノでもセットアップ次第で紙一重の領域でもあります。


■荷重を使えない

アシを硬くするのは、動きを規制して過度な荷重変動が起きないようにする、というのが目的のはずです。そしてクルマをフラットにして、タイヤを上手く使いたいということでしょう。思いっきりロールすると、外のタイヤだけの仕事になっちゃうから。

なんですが、荷重移動が利かんとなるとクルマは曲がらなくなるんですね。必要な荷重の移動が起きないと、ヨーレートが出にくくなる傾向があります。なのでストロークのとこでも書いたように、動かないのはダメです。

チューニングにおいては、やればやるほどいいということはひとつもありません。

ある程度までは良くなっても、やりすぎたら逆効果になることばっかりです。車高は低けりゃいい、アシは硬けりゃいい、デフは強けりゃいい、フロント荷重はかけりゃいい、そんなに簡単だったらレースの悩みは全部なくなります(笑)。

人間のやることですから、何でも程度が肝心だということで。


■グリップに頼る

動かないアシはグリップへの依存度が上がります。タイヤといってもいいんだけど、タイヤと路面をあわせた「グリップ」の方が正確です。

だからサーキット限定みたいなハイグリップタイヤじゃないとダメ、幅が広くないとダメ、寒い日はダメ、ウエット路面はダメ、トレードオフりまくりです。それでたまたまコンディションがいい日にタイムが出ても、よかったねとしか言いようがありません。

クルマが動かなくてグリップに頼るってことは、バッチリヘタになれます(笑)。

あとサスとタイヤでやる仕事を、タイヤだけでやることになるので、過渡特性が悪くなります。滑り出しがわかりにくい、わからないということです。ここの本題からは外れますが、インチアップしても同じ傾向があります。


■ロードホールディング悪化

そしてコレが一番ダメなところです。硬いアシは跳ねる。とにかく跳ねます。

跳ねるってことは地面に着いていない。だからグリップも出ません。極めて単純な話です。いくらフラットライドったって、フラットなまま地面から浮いてたら、そらダメでしょう(笑)。

どこがって全部ダメなんだけど、特にブレーキがダメだな。ぜんぜん止まらなくなります。

F1のアシが動くのはこのロードホールディングを良くするためだし、ここだけの話ですが、レースカーってそんなに跳ねないんですよ。みんなレースカーってもうカチカチで、カン!カン!とか跳ねて乗りにくいのを、腕でねじ伏せるというイメージがあるでしょ。そんなことねーです。

そんな低性能、低機能のブツは実戦のレースで使い物になりません。自分のマシンとの勝負なんかしてたら、人との勝負には勝てませんよ。

ロールしてもピッチングしても何でもいーから、とりあえず地面におとなしく着いてやがれ、ってなもんです。ドライバーの意思を反映できるのは、タイヤが接地しているときだけですから。何が何でも路面にタイヤが着いてないと。

ニュルで乗ってきたポルシェは、特にウエット仕様だとぐわんぐわん動いてビックリするくらいです。

速度が高いから荷重変動はさせたくない、でも路面が荒いから硬くすると跳ねる。だからいいダンパーを使って、規制しながらちゃんと動くようにする。

こういうサスペンションのグリップは、空力のグリップに対して「メカニカルグリップ」なんて言い方もしますね。硬いアシはメカニカルグリップを減少させる明確にダメなチューニングです。市販車は空力が利かないからいいことナシ。



なかなかロードホールディングしとりますな。ロールしてもちゃんと接地してる、わかりやすい写真です。

結局はタイヤや路面に適正にってことですかね。レーシングカー、チューニングカー、市販車、それぞれターゲットが違うわけですから、合うところを探すだけです。ちなみのオレのはドライビング鍛錬車です。

余計な話なんだけど、ちょっと前はカチカチのアシの方が「交換した実感がある」なんていう話もあったんだよね。それだと選ぶ方の問題です(笑)。

最近は専門誌でもアシは動かないとダメだという話になっているので、参考になる記事はあると思います。

それにしても今回は長えな。すいません。

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「NDロードスターRF乗った http://cvw.jp/b/450001/48584939/
何シテル?   08/06 15:23
趣味はドライビング鍛練、特技はドライビング指南のクラゴン部屋親方です。 ※「クラゴン/KURAGON」はクラゴンの登録商標です。 主な実績 ■シビ...
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