クラゴン親方のブログ一覧

みなさんライン取りの考え方はわかってきましたか？

ぜんぜんわからないでしょ（笑）。今は走る機会がないからそんなもんです。

サーキットを走りながら試してみたらわかると思います。走らないでわかることなんて、そもそも大したことじゃないんですよ。

これまでに書いたようなことを基準にというか、そういう組み立て方でサーキットを走るとこうなる、というのがこの映像です。

初走行ってゆーか１回しか走ってないスパ・フランコルシャン。

フランス語だとフランコルシャ～ン。です。フランコルシャ～ンじゃないと通じません。フランス語っぽくシャレオツに「シャ～ン」です。

ルパンの「ふーじこちゃ～ん」と同じ発音です。発音ではない。



ぜんぜん迷ってないべ。

個人的には今ならちょっと違う乗り方をするところもあるんだけど、レコードラインは問題なくトレースできています。雨上がりなので縁石にはほぼ乗ってないです。本当はもっと使うだろうけど。

基本的には、最後のコーナーの立ち上がりが速くなるようにしつつできるだけ大きいライン。そのラインに行けるように速度と進入ラインを決めるってところかな。前に書いた通りです。

いま速度と進入ラインを調整と書こうとしたけど違うな。

みんな調整と聞くと、始まってから調整をするから。

始まってからは調整の余地は基本的にナシです。調整するのは始める前。ブレーキングポイントをどこにするか、速度をどのくらいにしするか、ステアインの場所をどうするか。

始まる前に決めることです。コレとても大事。

ここだと決めておりゃーと操作を実行する。で、違うところを次の周にまた調整です。

真っ最中に調整する余裕があるなら、クルマの限界からは程遠いです。限界じゃないから調整できるわけだから。

そういう調整を入れるクセがある人は、上達しにくいやもしれません。いつもちょっとおさえるクセがつくから。ちょっとニュアンスが難しいけど。






オールージュすごいべ。壁ですよ。壁。

スパみたいな高速コースになると、ライン取りはよりピンポイントになります。

単純に速度が速いからというのもあるし、スパッとコーナリングに入らないと遅いともいえるんですよ。

で、速度を乗せたまま、行けるところに立ち上がるしかない。選ぶ余裕はよりなくなります。だから迷わないからいいですにょ（笑）。

こういう規模になると、細かいライン取りというよりは、ちゃんと遠くを見て、コースを把握することがより肝要です。

選ぶにもまずは把握しないとね。選択肢がわからないのに選びようがないから。ライン取りに迷う人は、そもそも把握できていないともいえるでしょう。

友人に「人生は全て三択でフラグが立つ」という名言を言った人がいますが、ほんとそれ（笑）。

ライン取りの話はもうちょっと続きます。

緊急事態宣言が延長になったところで、サーキットの再開について考えてみましょうか。

感染拡大防止というのは社会で取り組むべきことなので、まあそれはいいでしょう。

車内は個別の空間だし、参加者同士の距離や関わり方を変えれば、それほど難しいことではないです。普通の社会生活以上のリスクがなければ、再開はＯＫだと考えています。

問題はケガをしたりして、病院に行く必要があるときでしょう。


新たな感染者数が減っているのはいいとして、日本の取り組みは医療崩壊の阻止。つまり医療の余裕がギリギリなことはまだ変わっていないと思います。このままならじきに余裕が出るとは思いますが。

そうすると、こっち側の人が考えるべきことは、感染するかどうか以上に、医療負荷をかけるかどうか、という話になるのではないかと思われます。

クラゴン部屋が個人レッスンなどやっていないのはそれが理由です。緊急事態宣言出てるところに、クラッシュして病院行ったりしたらマズイでしょ。

海で溺れるとか山で遭難するのも同じ。人がいないからＯＫなのではなくて、医療負荷を増やさないことが肝要です。


その意味でいえばレースはかなりハードル高いですよね。

タイムアタック大会も無理が前提だし、競技系は難しいと考えていいと思います。

大規模な走行会からはうーんと思いつつ検討の余地があって、小規模な走行会、小規模なドライビングスクールならまあいいかな、というカンジですかね。

ただし、リスクゼロを目指すわけではありません。そのへん歩いていても、事故に遭うことはあるわけだから。

だから緊急事態宣言が解除されるというのが、ひとつの基準ですね。

クラゴン部屋はある程度落ち着いたら～くらいのところで、たぶん６月。６月のどのタイミングで始動するかは様子を見る。こうなると東京よりも地方イベントの方がむしろ都合がいいな。

いま思いついたんですけど、関東近辺、特に東京からお越しの方は、クラゴン部屋参加前２週間くらいは、複数で飲み会みたいな感染しそうなことしちゃダメにしてもいいかもしれないですね。

お越しの方にはお手間をかけることもあると思いますが、訓練された末期症状のみなさんはそのくらいなんてことないと思います（笑）。ご協力よろしくお願いします。

※この話は某所長との打ち合わせを元に書いております。クラゴン部屋は親方の考えだけでなく、信頼できる人にアドバイスをいただき決めていきます。

ライン取りの話は何となく終わりが見えてきたような気がしないでもないです。

わかりやすい動画があるので、それはお見せしたい。

そんなことをしつつ、おぢさんは意味なく元気です。

ホーネットにＲＣ装置積んじゃうくらい元気です。




買ってないですよ。

持ってたのを復活させているだけですよ。現役時代のもあるし、１０年前にちょっと復活したときのもあります。ホーネットも復刻版。

だからまだ買ってないですよ。まだ…（笑）。

こどもの頃、おこずかいじゃなかなか買えなかったじゃないですか。しかし今は！　大人！　もう実車と比べたら安くて買い放題ですぜ。タイヤの値段とかもう見ない。




プロポはサンワのＭゼクス。

コレは当時モノです。コンピュータプロポっていって、操作系を電子的に調整してセットアップできるヤツ。

トルクカーブコントロール調整もできるから、要するに電スロですよ。

オレが電スロに厳しいのは、実車に乗る前からラジコンでセットアップやってるからなんだな。忘れてたけど。

今でもヘチマみたいなセットアップのクルマはけっこう多いから、エンジニアはラジコンで修行すればいいのに。実車よりも難しいから。




バギーカーはサスペンションのアレを研究したりもできます。

バギーはサスアームが長いから、各アームの軌道とか、ストロークしたときの対地キャンバー変化とか、すごくわかりやすい。しかもアームの長さとか取り付け点とか変更できる範囲も大きいし。

実車も基本的には同じだから、こういうのを見るのもいいですよ。

アームの長さの大切さと、人間がどれだけ邪魔かよくわかります。クルマに人間さえ乗っていなければ…と思ってるエンジニアけっこういたりして（笑）

クラゴン部屋はあと１ヶ月くらいは開催できないわけですが、こういうときはジタバタしてもダメですよ。無理無理。ロクなことにならない。

あと１ヶ月も仕事がないと思うと困るけど、あと１ヶ月しか遊べないと思うとぜんぜん困らないので（笑）、まあそんな気分でやって行きましょう。

今日は天気も良くておうちヒッキー日和ですな。

おぢさんはサーキットがやってないからやることなくて、すっかりラジコン少年に戻っております。少年じゃなくておぢさんですが。

そろそろライン取りの話に飽きてる人が多そうなので、別の話です。

ネタはいくらでもある。書く時間がないだけなので、こうして書く時間があるのはそれはそれでアレです。

１月に筑波２０００でクラゴン部屋をやってきましてね、そのとき乗らせていただいた、インテＲじゃなくてインテグラタイプＳ＝インテＳがとてもイイカンジだったんですよ。



このペースでラップで１分１２～１３秒くらい。

Ｒ３５ＧＴ－Ｒは１分切ったんでしたっけ？

チューニングしてＳタイヤを着ければＳ２０００だって１分５秒とか切っちゃうし、ＤＣ２のインテＲだって１分８秒台とかで走ったでしょ。

そういうアレの中で、この１分１２秒がちょうどいいな～と思って。

もちろん速くないってゆーかハッキリ言って遅いし（笑）、バックストレートは４速に入りません。なんだけど、オーリンズの車高調と相まって、普通の人が楽しくサーキットを走るならこのへんだべ！

と、なぜか確信するに至りました。

ちょうどいいんだよね。考えながら走るのにもちょうどいいし、何かを試してみるのにもちょうどいい。イッパイイッパイにならない速度とでも言いますか。

タイプＲと比べるとエンジンはちょっとだけ遅いけど、アンダーステアもオーバーステアもちゃんと出るペースだし。

挙動はちゃんと出て、それでいてブッ飛んで行くほど速くはないって、楽しく遊ぶのにも鍛錬するのにも最適ですよね。車格はちゃんと２リッターだから、小排気量車でありがちなペラペラ感もないし。上質な走りです。

個人的にはタイプＲとタイプＳがあったら、わざわざタイプＳを選ぶことは絶対にないので、なかなか盲点でした。タイプＳを選ぶ人は相当に仕上がっとりますな（笑）。

こういうこだわりのクルマ選びはとても良いと思います。オレも参考になります。

あんまり変なレアなクルマだと、パーツがなくて苦労するけど。

スイフトスポーツがオススメなのはまさに↑の理由です。

ただ、いい歳になってくるともうちょっと車格がいいクルマが…というのもあるじゃないですか（笑）。

今からインテはさすがにタマ数的にアレなので、例えばＢＭＷの３２０とか、ポルシェボクスターの初期型とか、ぜんぜん速くないけどそれでいいクルマで、マイペースで長く楽しむのはナイス作戦だと思います。



国産車は何があるかな。

ＦＤ型のシビックはタマ数がないか。最新型のシビックのタイプＲじゃないヤツはクルマとしてはかなりイイですよ。サーキットを走るにはたぶん維持がちょっとアレですが。

ご存知の通りオレはタイムを過度に追いかける最近のタイプＲには大変厳しいですが、実は同じ車体のタイプＲじゃないモデルは高く評価しています。タイプＲじゃなくてユーロＲあたりにしておけばよかったのに。

それはいいんですが（笑）、例えばロードスターみたいに、他のクルマが速くなればなるほど、誰でもアクセルを踏めるクルマ、踏んでも楽しく走れるクルマが求められるアレもあると思うし、そういう選択があってもいいというかむしろ賢いと思います。

良し悪しではないので、最適な選択を、ですね。

オレは速いのも大切（笑）。

レースの話じゃなくてホントはライン取りの話をする予定だったんですよ。

予定は未定。「今度とオバケは見たことない」ってひーばーちゃんが言ってたそうです。会ったことないけど。

たまにはレースの話もしないと「クラゴンってレースもやってるんだ」って言う人いるんですよ（笑）。いやマジで。もう引退してるからそれでもいんだけど、よくわかんねー太ったのが偉そうに言ってると思われるとアレじゃないですか（笑）。

文章では太ってるのはわかりませんが。

んで、この動画ですよ。



コレは夜明けで、夜中はもっと暗いです。夜中はモニターで見ると奥が真っ暗。さすがにそれは映像としてどうかと思って、薄っすらと見え始めている時間帯にしました。

何かが見えた瞬間にパッと反応してるところないべ。

ないんですよ。クリッピングポイントが見えなくてもブレーキングはするし、ステアリングも切るし、立ち上がりは…比較的見えるかな。ライトがそっち向いてるから。

昔はラリーカーみたいな補助ライトもつけたんだけど、ヘッドライトが明るくなってからそういうのもつけてもらえなくなりまして、正面しか照らさねぇ（笑）。

それでも問題は一切なしです。完全に真っ暗は無理だけど、コースのどのへんにいるかくらいがわかれば。

つまり視覚情報に頼っていないんですよ。

見えてから操作をしているのは、まだコースを覚えていない状態です。

見えなくてもコーナーは同じところにある。直線が急に伸びたり、コーナーのＲが変わったり、そういうことはないんですよ。当たり前だけど（笑）。

１コーナーの次は２コーナー、２コーナーの次は３コーナー、次に来るコーナーは決まってるんだから、見えようが見えまいがライン取りは同じ。やることは同じ。準備することは同じ。昼でも夜でも同じです。



その意味でアレするならば、コースを覚えるというのはまず右か左かを覚えるでしょ。最初に。たぶん。

そして適正な速度、適正なブレーキングポイント、適正なステアインのポイント、そういうのをだいたいイイカンジのところで再現できるようになってきた時点で、やっと「コースを覚えた」と言えるのかもしれません。

次のコーナーを考えない、行き当たりバッタラーのうちは、ライン取りがわからない以前に、まずコースを覚えてないんですよ。

このコースを覚えるという段階では、ドライビングシミュレーターや車載映像は有効です。知識の問題だから。

コーナーのリズムで覚えるなんて人もいるかな。オレはそういうカンジではないけど、それもアリだと思います。ちょっと抽象的だけど。



人間の神経伝達速度という話をご存知の方は多いでしょう。

認知、判断、操作の仮定で、電気信号のアレが到達するタイムラグがすでにあって、必ず操作遅れになるという話。

実際にはそこにプラスして、操作系の剛性だったり遊びだったり、タイヤのたわみまであったりします。視覚情報で「ここだ！」と思うところで操作したら、もう遅いんですよ。もう手遅れ。そのくらい遅れます。

じゃあどうすればいいかというと、ちょうどいいところになるように変えてみるしかないかな。

それこそ個人差もあるので。

でもそんな難しくはないでです。どうしてもクリッピングに着けない人は、ハンドル切るのをちょっと手前にしてみるとか。そのくらいでいいんですよ。１０カ所くらい試せば、そのうちクリッピングに着けるでしょう。立ち上がりもキツくなくて。

そのときに、本来自分がハンドル切りたいところの、どのくらい手前か。どのくらい手前で操作したらドンピシャだったかを認識できれば、他のコーナーでもそうすれば上手くいく可能性は高いです。

速度によってちょっと違うのでそこは微調整ということで。

神経伝達速度の話は実はちょっとアレで、裏があったりもするんだけどね。

その話はまた今度。