S様のエボⅩです。
道南のお客様でわざわざ札幌まで車を持ち込んで来て下さっているカスタマーです。
先日からTF06/07仕様を現車セッティングしておりますが、どうも狙っているパワーが出ない日が続きました。
ログをとって何度見てもどこも異常な数字は見当たらない、気になるのはパワーが出ていない=インジェクター開弁率も低い。
ブースト圧はしっかり掛かっているのにエンジンに燃料が入って行かない、エンジンが燃料を要求していないという状態です。
初心にかえって圧力リークテストを実施する事にしました。
信頼のおけないパーツ、信頼のおけない作業者やお店でのチューニングの場合は真っ先にこの圧力リークテストを実施するのですが、インタークーラー周りもタービン周りも自社で作業させて頂いたので圧力漏れは全く疑っていないかったのですが、ここまで来たら初心にかえってやってみよ!と言う事でホクティーにお願いしてリークテストを実施しました。
この圧力リークテスト、テストしている所だけみると簡単に思えるかもしれませんが、エアークリーナーケース分解、各種ブローバイホースにキャップ、そしてサクションパイプにレギュレーターで減圧した状態のリークテストマシーンを接続してからテストを開始出来ると言う作業で、テストの準備→リクテストマシーン取付け→リークテスト→テスト完了後の原状回復でおおよそ2〜3時間は掛かるテストです。
そしてテスト開始!
只今の仮想ブースト圧1,5㌔!
漏れの無い車両はここでエアーレギュレーターをストップさせるとブースト計はそのまま圧を保持してゆっくりと低下していくのが正常なのですが、こちらのエボⅩは全く圧力を保持出来ない状態でこの段階でどこかから漏れている事が確定しました。
でもって今回の犯人はコレ!!
ブースト圧にして0,5㌔くらいからシューシューと豪快に漏れている事が判明いたしました。
クルーズでは社外ブローオフはコスパが良く無いので殆ど販売しないのですが、この社外ブローオフはオーナー様が何年も前にDIYで装着したモノでした。
しかもエボⅩは大気解放では無くリターン式が一般的なのでセッティングしていても極めて分かりにくいんです(◎_◎;)
じゃあこの社外ブローオフが悪いのかと言うとそうでは無く、このブローオフも新品時はリークしないのです。
アクセルのON/OFFによる度重なるバルブの開閉で消耗してしまいブースト圧がリークしてしまったと言うのが現状です。
もっとブローオフの劣化が進むとアイドリング状態でもバルブからリークするのでアイドリングの空燃比異常などで気づくのですが、なんせ今回のエボⅩは大気解放では無くリターン式、、、
ブローオフを取り外し気を取り直してセッティングを再開したいと思います。
クルーズ マネージャー Dai
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エボⅩ/フォルティス | クルマ
Posted at
2023/07/23 14:58:32