こないだ台風が来たときに、関東地方はかなり広い範囲で停電しました。ウチでは停電すると厄介なのが自宅サーバーです。
電源が落ちるのはたいした被害ではありませんが、電源を入れるのが一苦労。なぜって、キューブ型の自宅サーバーの蓋を開けて、ドライヤーでよーく内部の回路を暖めないと電源が入らないからです。電源回路のコンデンサーが爆発しているのかな? と疑ってよく観察しましたが、特に爆発や膨らんでいる気配はない。
この自宅サーバーはACアダプタで動くIntel Atom 510サーバーですが、もう10年ぐらい使用しているので、そろそろ新しいものに更新することにしました。
購入したのは、Shuttle XC60Jというベアボーンです(写真)。1万6900円でした。
ベアボーンは次の条件で選定しました。
・ネットワークチップがIntel製
・ACアダプタで稼働する低電力型
・ビデオ出力端子にD-sub端子がある
・できればファンレス
・価格が安い
Intel NUCが1万6000円前後で売ってますが、ネットワークチップがRealtekなので選別から外しました。Realtekだとネットワークドライバを誤判別したり、回線切れが発生するからです。
ベアボーンのビデオ出力端子はHDMIやDisplayPortが主流となっていますが、Shuttle XC60Jには珍しくD-sub端子が残っていました。
▲Shuttle XC60Jの背面
ベアボーンにはIntel Atom CPUがよく使われますが、このXC60JはApllo Lake系のCeleron J3355を搭載しています。
Apollo Lake系は内蔵メモリコントローラーに癖があります。最大搭載メモリはDDR3Lを8Gバイトです。XC60Jの内部を見ると、メモリソケットが2つあります。
▲Shuttle XC60Jの内部。Appolo Lakeはメモリコントローラーに癖がある
4GバイトのDDR3Lメモリを2枚使えばいいのかな? と考えるでしょうが、Apollo Lake系は4Gバイトの古いメモリを認識してくれません。具体的には、DIMMに乗っているメモリチップ1枚が1Gビットまたは2Gビットの場合は認識せず、1枚が4Gビットなら認識するというのです。
2Gビットのメモリチップだと、4Gバイトのメモリなら16枚必要なので、DIMMに片面8枚ずつ両面実装になります。4Gビットのメモリチップだと、4Gバイトなら8枚必用なので、片面8枚実装か、片面4枚ずつ両面実装です。
つまり、4Gバイトメモリの片側に8枚メモリチップが実装されていても、裏側まで見ないと2Gビットなのか4Gビットなのか判別できないのです。通販だとそこまで細かく記載してないので、おいそれと購入できませんよね!
8GバイトのDDR3Lメモリなら問題なく認識されるので、1枚購入しました。
あとは、余っていたCrucal M4 SSDを搭載して完成です。
▲SSDを搭載
XC60Jには初期のBIOSが入っていましたが、USBメモリに書き込んで起動するとすんなり最新版になりました。
Fedora 28もrufusを使用してUSBメモリからインストールしました。スルスルと問題なくインストールできました。CPUの速さですが、Celeron J3355はAtom D510と比べると倍ぐらい速いです!
Posted at 2018/10/07 23:26:56 | |
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