世の中がこんな風になる前の話なのですが、勤め帰りの駅でバスを待っていた時のこと…
どこからか勇ましいエンジン音が聞こえてきて…
颯爽と駅前に現れたのは、なんと一台の空冷ビートル…
駅前にいた人の多くは「な~んだぁ」と思ったことでしょう。
でも、そのビートル、駅に着いたまではイイのですが、どうもエンジンの調子が悪そうですよ。
だからストールしないようにアクセルを踏んで、あんな音を出していたのかもしれません。
駅の脇道にクルマを寄せたかと思うと、エンジンを止めたようです。
中からドライバーさんが現れて、後部のエンジンフードを開けて、中を覗き込んでいます。
…と、このタイミングでバスが到着し、私も後ろ髪を引かれる思いでバスに乗りました。
バスに乗ってからもそのビートルが気になって、車内から見ていました。
バス停からは少し離れているため、何をやっているのかは分からないのですが、盛んにエンジンルームを覗き込んだり電話をしたりしているようです。
幸いにも大事に至らず問題が解決したのか、数分でエンジンを再始動させて立ち去っていきましたよ。
んにしても、普通のビートルとは明らかに異なる迫力のあるエンジン音…
単にマフラーを換えているだけなのか…
それともエンジンをいじっているのか…
もしかしてポルシェのエンジンにでも換装しているのか…
エンジンフードは開いているのに、ここからでは遠くて中が見えないのですよ。
行ってみたい…
駆け寄って、エンジンルームの中を覗いてみたい…
…と、エロい、いや強い衝動にかられたのですが、バスも出ちゃうことだし、ここは強い意志で我慢我慢…
バスの中で、我ながらこんなことを考えていた自分に笑ってしまいましたよ。
でもね…
最近のクルマで中を覗いてみたいエンジンルームのあるクルマって、どれだけあるのだろう…
まあ、大多数の人にとって、エンジンルームなんて、自分で開けるものではないのかもしれませんね。
以前と比べて故障も少ないし、メンテナンスフリーに近くなっているし…
んでも、思えば空冷911の大きな楽しみの一つに、このエンジンルームがあるのではないかと思うのですよね。
空冷フラットシックスは、初代のナローの時からエンジン本体はシュラウドに覆われて冷却フィンの切られたシリンダーを直視することはできないのですが…
コードやパイプが張り巡らされ、中心にデンと大きなクーリングファンが鎮座する化学プラントのようなエンジンルーム…
いや、ようなどころか、ガソリンを燃焼させて動力を作り出す立派な化学プラントですよね。
生き物の内臓のようにも見えます。
私などまだマトモですけど、これを夜通し眺めていたり、ジャッキで車体を持ち上げて、寝そべって下に潜り込んじゃったりする人の気持ちがよ~く分かりますよ(笑)
ステイ・アット・ガレージ…
んじゃあオイラも…
と思ったのですが、天気が良くないので、マトモな私はステイ・アット・ホームにしますよ(笑)
Posted at 2020/04/12 09:28:29 | |
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