フォード乗りとしてあまり嬉しくはない内容になります。江戸川区にあるニューエンパイヤ商事は、日本におけるフォード販売ディーラーの老舗であったニューエンパイヤモーターの系譜にある、著名な輸入車部品卸業者です。フォード車のパーツの輸入・業販を日本で長年にわたって手がけています。
ここの事業所には長いこと社用車としてマスタードオリーブのフォーカスがありましたが、少し前からその姿をまったく見られなくなっていたことが気になっていました。そして今日、以前はいつもフォーカスが駐車されていた敷地内に、全然興味がないから車名がわからないのですが、小型のメルセデスが置かれているのを見て、フォーカスが箱替えされたことを確信しました。ニューエンパイヤ商事の人に直接聞いて確かめたわけではないけれど、地元・足立ナンバーのいくぶん古いメルセデス、それもフォーカスとわりと近いディメンションのハッチバックであることから、フォーカスに代わり導入されたことはまず間違いないはずです。ちなみにニューエンパイヤ商事さんは、フォードだけでなくメルセデスのパーツなども扱っています。
以前はこんな感じで、いつも敷地内にフォーカスがいたのですよ。夜には倉庫内に仕舞い込まれて、日中の営業時間帯はこうして屋外に置かれていました。
C346フォーカスはここ2年くらいの間で急速に減少しています。実際に、私の身近なところにいた複数の個体が立て続けに姿を消して行きました。国内販売から10年を迎えるのを前に退役のペースが早まっている印象があります。
個人のオーナーさんがなんらか訳あってフォーカスを手放すことは仕方ないと思いますが、長年にわたりフォードの部品を専門に扱う・すなわちフォードに関する推しも押されぬプロフェッショナルな立場といえるニューエンパイヤ商事さんがフォーカスを手放すということは、一個人がそうするのとはちょっと意味合いが違うような気がします。
私としては、たとえ個人ユーザーが維持をあきらめても、ニューエンパイヤ商事さんのようなところには、日本におけるフォードサービスのプロの矜持を持って、最後までがんばって維持し続けてもらいたい・・と思ってしまうんですよね。部品類は人一倍入手しやすい立場でもあるわけですから。
そうあることが、この国でフォーカス、フォードに乗り続ける人たちを勇気づけるようにも感じるのです。
ニューエンパイヤ商事さんのウェブを見ると、こんな風に「FOCUS NAVI」などと記されていたりして、そんなところにも勝手に社用車のフォーカスとのリンクを感じ取っていたものでした。
あ、このような書き方をすると、まるでニューエンパイヤ商事さんがなくなってしまったように受け取られるかもしれないですね・・そんなことはなく、ニューエンパイヤ商事さん自体はもちろん営業を継続していますのでご安心を!
Posted at 2023/02/02 21:57:59 | |
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