ブログでフォードについて四の五の綴っていますが、私自身のフォードとの付き合いに関して言えば、最初とその次に乗ったいわゆる日本フォード車は、事実上のマツダ車であり「なんちゃってフォード」?その後、初めて欧州フォード車を所有したのが2000年代に入ってしばらく経ってからでした。その意味では、私の欧州フォード遍歴はたかが知れていて、私なんぞよりよっぽど早くから欧州フォードの良さを知り親しんでこられた方はたくさんおられるわけです。
特に負い目に感じていたのが、初代フォーカス(C170)の日本仕様標準車をきちんと体験できていなかったことでした。これまで愛車としてきた2台の初代フォーカスは、ST170というフォーカスきっての高解像度版と、日本ではそもそも販売されていなかったSEセダンというアメリカ向けの超ベーシック版で、どちらもいわばかなりの変化球でした。本来なら日本でもっとも一般的であったはずのGHIAやGLXなど「直球」のグレードが、遍歴からすっぽりと抜け落ちていたのです。
日本において欧州フォードの存在を鮮やかに植え付けた功労車であり、世界的にみてもフォードの一大イノベーションであったC170フォーカス。その典型を知らずしてフォーカスの偉大さを語れるのか?いつでも自分の中でそう問いかけていました。
この度、そんな長年の自問自答から一歩踏み出すことにしました。まったく思いもよらず、本当に身近なところにC170フォーカスの標準車が現れたのです。それも、正真正銘の日本市場への導入最初期にあたる一台で、それから20年以上を経た2022年のいまこの時、販売対象として我が目の前に存在するのがおよそ奇跡に感じられる一台です。
具体的なことをいろいろ考えればこれは無謀な企て以外の何物でもないかも知れませんが、幸いにもそれが許される運びとなったため、ここは直感の赴くまま、迎え入れる決意をしました。納車はもう少し先になります。
Posted at 2022/11/06 21:11:12 | |
トラックバック(0) |
Focus | クルマ