
こんにちは。GW中いかがお過ごしですか?
私はこのGW中、瀬川研(私が所属している研究室です)の被災地支援の活動の一環で、宮城に行ってきました。
瀬川研では色素増感太陽電池という次世代型の太陽電池を研究開発していますが、太陽電池ライトの試作品を避難所で使っていただこうと100個用意したものです。開発に携わる内田聡准教授自身が、震災発生後は家族が暮らす仙台の自宅で3週間にわたる配給生活を送ったこともあり、今回は宮城県内の避難所に寄贈することにしました。
色素増感太陽電池ライトは、電気を貯めることができるのが大きな特徴です。日中8時間太陽電池をお日様に当てて蓄電すれば(窓越しの自然光でもOK)、夜間に照明として使えます。
避難所の皆さんにライトの使い方の説明をする内田准教授。
体育館などの大きな部屋が避難所になっているため、照明をつけるとパッとまわりが明るくなることから、まわりに遠慮して真夜中は電気がなかなかつけずらい環境にあり(就寝時間など)、こうした小さな照明が欲しかったそうです。
こちらの避難所では、瀬川教授がライトの使い方を説明。使い方はスイッチをポンと1回押すだけで、とても簡単です。日中はスイッチを消して蓄電しておけば繰り返し使えます。
部屋の中だけでなく、仮設トイレの中でも、このライトを使いたいという話になりました。 照明があれば、女性たちも安心して夜間のトイレが利用できそうです。
さて、肝心のライトですが、ちゃんと照明として機能しているかどうかが気になっていたのですが、さっそく避難所の責任者の方から、夜の9時から朝の6時までライトが灯っていると報告をいただきました。こちらは部屋の中で使っていただいています。
廊下は自然光が入るので、壁に設置。
夜間、懐中電灯くらいの明るさで、まわりを照らしているようです。
こうした小型の照明がいくつかあることで、避難されている人たちのストレスを少しでも減らすことになるのではと、避難所の責任者の方がとても喜んでくださいました。仮設住宅に入居できるまで、平均してあと2ヶ月程度かかると見られているそうです。それまでの期間、少しでもお役に立てるとうれしいです。ところで、今回宮城を訪ねて、被災地の厳しい状況に愕然としました。後ほどブログに綴りたいと思います。
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太陽電池 | 日記
Posted at
2011/05/06 15:33:03