
台風一過も晴れ渡らず・・・雨ばかりでしたね。
みなさま如何お過ごしでしょうか。
先週、親不知の抜歯をしてから
早六日が経つものの・・・
痛みが引かずゲンナリなだ い です。
扉の見苦しい物体は、美人女医の激しい折檻によって摘出された、ヲレの親不知です。
親不知が自然にボロボロと砕けて崩落し出したのは、もう数ヶ月も前のこと、
子供の頃の虫歯の治療痕の多いだ い は、
旧い詰め物でも取れてしまったのかと、訝しみつつ・・・当分放置。
ところが、だんだんズキズキと痛みが伴うようになってしまい、
近所の歯医者に駆け込むと・・・
当院にて
治療不可と出ました。
市民病院に紹介状書くから、口腔外科で診療を受けろと・・・。
紹介状を持って口腔外科へ行くと・・・診察してくれたのは若い女性ではないか!
「コレは来週抜歯になりますね、歯茎を切開したり、簡単な手術になりますよ★」
「それは困りましたネ☆」
若い美人女医に浮かれ、所詮抜歯だなどと少々ナメていたかも知れない。
ま、ナメていようが、不安がろうが、避けては通れぬ道。
不気味なクソオヤジよりは、そりゃあ、女の子の方がイイさ。
え、技術?
そんなもん、コッチから判断できることなんか一つも無いし。
あとは為されるがままよ。
そして抜歯当日。
手術だけは、ガマガエルみたいな顔したオヤジが代わったら嫌だな・・・
という懸念は杞憂でしかなかった。
担当の美人女医はオペ用の着衣に着替え、帽子とマスクをしていた。
エクステンションされた睫毛は美しくに整列し、うっすらとゴールドのアイラインを引いている。
意外と眼の大きい女性だなと思った。
清潔感のある水色の手術着は、深いVネックになっているにもかかわらず、
アンダーシャツの類は覗いていない。
下着に直に着ているようだった。
かがむ度に、Vネックから下着が見えてしまいそうなのが気になって仕方がなかった・・。
電動のシートが静かにリクライニングし、次に高さの調整、
スポットライトが口の中を照らしだす。
「もっと私の方を向いてもらっていいかしら。」
「は、はひ。」
不謹慎なハプニングを期待し過ぎて、抜歯への恐怖をまったく忘れていたと言ったら。
みんなはヲレをアホだと言うだろうか・・・。
ゼリー状のものを優しく塗りこまれると、少し痺れたようだった。
「少し痛いかも。」
注射を何本か打たれた。
注射器を見てしまうと痛みをイメージしてしまいそうだったので、
眼を閉じていればいいのに、女医の首筋あたりをじっと見ていた。
恐ろしく肌がきれいだと思った。
透き通るような白い肌だ。
浮き出る血管の脈動まで見えるような距離だった。
それほど鋭い痛みを感じる事無く、局部麻酔は完了したようだ。
そこから先は、痛みを感じることは殆どなく、
ルーターのような・・・小型のプッシュグラインダーのような機械で激しく削って、
鉗子というのかな?ペンチみたいなのでバキバキ砕いたりを繰り返す。
世にも恐ろしいサウンドが、頭蓋にまで響き渡ってくる。
メスも入れたようですが、殆ど判りませんでした。(麻酔が効いてるのでアタリマエですが・・)
そして、最後にヤットコのような鉗子でつかんでグイグイやられます。
ほぼ90度に生えている親不知は抜きづらいのか、女医も苦戦している模様。
ヲレもいい加減顎が疲れてきた。
もう上品にはやっていられない、という覚悟を決めたようだった。
気迫が眼差しからも伝わってくる。
そして遂にハプニングは起こってしまった。
女医は、左手でヲレの頭を抱え込むように自分に引き寄せ、胸元に押し付けた。
ヲレのこめかみの辺りは、柔らかい膨らみに沈み込む・・・温かさを感じた。
なんて素晴らしいんだ・・・。
キタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゚゚・* !!!!!
夢と現の判別確認もままならぬまま、激しい折檻は始まります。
激しい軋み音が、聞こえてくるのか伝わってくるのか・・・頭ごとグイグイ揺すられます。
きっと今ヲレは、骨折をさせられてるようなものなんだろう・・・
ギシギシ揺すられる度に、女性の優しい弾力を 感じていた。
なんだろう・・・この飴と鞭は・・・何プレイと言うんだろう・・・。
もう少し粘ってもいいぞ・・・ヲレの親不知よ・・・。
意外と長い格闘の末・・・工事は終了したようだった。
うーむ・・・何だか得したような診療だったなぁ。
しかし、ヲレの口の中はどうなってしまったんだろう・・・。
束の間の天国も急転直下・・・地獄の日々が待っていることになろうとは・・・。
最初の2日間は、基本痛いのは仕方ない・・・。
痛み止めでやり過ごす日々。
3日目、痛み止めが万能ではなくなってきた。
3時間もすると、厳しい疼痛が戻ってくる・・・
その度に投薬していたら、飲みすぎてしまうのだ。
痛みが増しているのか、薬効に耐性が出来てしまったのか・・・それは判らない。
食事が厳しい・・・。
異物が傷口に触れると、激しく痛みがあります。
ご飯粒とかが結構キツイ。
試しに食べたカップ麺は意外と良かった。
食べた後は、歯磨きと、うがい消毒。
これも、気がふれそうになる程の激痛と戦いながらの作業・・・
倒れこみたくなるほど消耗します・・・。
痛みで明け方頃目が覚めてしまう。
空腹なのも構わず、痛み止めを服用。
女の子のように正座を外側に崩した格好のまま、
まだ薄暗い部屋の梁のあたりを当分眺めるしかなかった。
右の眼から静かに涙が流れた。
4日目、痛みが激しい。
休日出勤で仕事にも行ったのだけど、カラダを動かしていると、
薬も殆ど効いていないのではないか、という位疼く。
津波のように押し寄せる痛み、「おー」とか「うー」とか声をだしてしまう。
時折、足を小刻みに動かして、天井を見上げてわなないた。
5日目、日曜日。
ここまで痛いものだろうかと不安になり、休診日なのも構わず電話をしてみる。
当直の医師に診てもらう事にしました。
瑛太を短髪にしたような爽やかな当直医は、カーゴパンツとポロシャツに、
白衣の上着を羽織っただけのラフな格好だった。
「傷口もきれいだし、大丈夫だよ。今はまだ痛いだろうケド、もう少しの辛抱かな。」
短髪瑛太は笑顔でホザいた。
痛み止めを少し多めに貰ってきました。
痛かったら、規定の間隔守らなくても飲んでよいと言われ、少し安心・・・。
6日目、僅かではあるが、やっと少し痛みが和らいできた。
相変わらず食事と歯磨きは厳しいけれど、どうにもならないほどの激痛には見舞われなくなった。
やっと右肩下がりだろうか。
しかし、非常に緩やかな下降線だ。
奥歯をバキっと折り取るわけだからね・・・そりゃあ、脱臼ですよ、骨折ですものね。
痛いに決まってる。
しかし、この科学技術の進歩したこの現代にあっても、
結局はヤットコみたいなので力任せにバキッとやるしかないものなのかね・・・。
結構原始的なままなんだなぁ・・・なんて思ってしまう。
それにしても・・・抜歯であれだけイイ思いをしたところで、これだけリバウンドすると、
差し引きマイナスだなぁ・・・。
コレは合わない。
ま、コレでオペがガマガエルオヤジだったら、もう借金ぢゃねーかW
雨の中、クルマで帰ると・・・車道にはガマ子さんが。
関東の個体はアズマヒキガエルといって、西日本のニホンヒキガエルとは別の種類なんだよ・・・
関係ないけどw
冬眠前に踏まれちまうぞ。
プクプクに太りやがって。
目指してたっぽい公園まで手のひら輸送。
優しく持たないとテトロドトキシンが出まつ。
灯油缶と雨傘を片手で持って・・・重てえなぁ。
結構歩くんだよな・・・。
まったくよー、
何度も言うけどさ、
いい加減恩返ししろよな。
まったく・・・全てはあわせて100で出来ている。