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2022年08月15日 イイね!

北八ヶ岳

北八ヶ岳だいぶ間が空きました。

もう九月も終盤じゃないですか。。
やっと涼しくなってきた事もあって、漸く日々のルーティンに若干の余力を残せるようになってきました。

今夏も暑かったからね、クルマなんて放ったらかしだよ、大したことはしてない。

引き続きのコロナ騒動の余波を受け、今年も秋田には帰れずで、
三度お盆はこちらで過ごす事に。

でもまぁ、それはそれで夏休みらしい夏休みを子供たちと過ごせたかな。
映画を見て(DBとワンピースw)、子供半額期にディズニーシーに行って、キャンプにも二度行きましたし、泊まりで登山にも行きました。


ちょっとね・・色々と考えさせられる羽目になるある事件があったからなのかな、家族というか子供たちと過ごす事を惜しまないようになったというか・・・

その出来事の事はまぁ、追々話すとして、お盆に泊まりで山登りをした話からしようかな。



北八ヶ岳、最初に来たのは9年前。
コウヘーと回った2、3時間のショートコースだったが、屋久島を彷彿とさせる苔の森が素晴らしかった。

秋田にも帰れないし・・何処かへ泊まりで行きたいねって事で、涼しい長野辺りにホテル取ってトレッキングにでも行こうという事になった。
子供たちは「えー・・・」みたいな感じでしたが、妻が意外にもやる気なのである。

一体どうしたのだろう・・・逆に訝しんでしまうヲレ。

あれだけ洋服とUVカットとアンチエイジングにしか興味が無い女で通してきた筈なのに、キャンプだ登山だとほぼ対極ではないか。
アスリート系友達一家の影響も無きにしも非ずだが、これまであらゆる事に無関心だっただけで、きちんと向き合えば理解を示す女だったのだな。

不思議である。


早朝5時前に出て、7時には国道299号線麦草峠駐車場(2115m)に到着しましたが、既に満車!
交通誘導の警備員なども居まして、「もういっぱいですよ・・。」などと云われましたが、諦めずに捻じ込めるところを探します。

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流石は我が家のちびっ子SUVエブ子ちゃん。
一番端っこの更に端に、軽規格ならギリギリありのスペースを発見。
何とか事なきを得ました。。。

7時でいっぱいとは舐めてたな。
駐められなかったら他に空いてる駐車場を探してルート変更だとか厄介な事になる所だった。

次来るときは6時目標だな。

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麦草ヒュッテという山小屋の脇から入る登山道。
ここから丸山、中山を経てニュウを目指し、白駒池へ降りてくる健脚ルートで行きます。

丸山のすぐ先の高見石小屋から直ぐに白駒池を目指すショートコースもありますが、今回はニュウまで行ってみます。

これまでは、昔ながらの紙マップとコンパスによるアナログ測位でしたが、今回はスマホにジオグラフィカという登山アプリを入れてきました。
携帯電話は電波が入らなくてもGPSによる測位を常に行っており、マップだけ先にダウンロードしておけば常に測位案内をしてくれるという便利なものだ。
予備電源などをきちんと準備して、電池消費の問題だけ無くしておけば、まず道に迷う事は無いと言っていい。

時代だなぁ・・とは思うが、良いものはどんどん使っていく事に異論はない。

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関東地方は晴れ予報だったのに、しとしと霧雨。
でもしっかり雨具ってほどじゃない。

これはこのまま止む流れだな。

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この辺り一帯は苔の森と呼ばれていて、樹々の表皮や倒木、岩の表面に絨毯のようにびっしりとふさふさの苔が生えている。
その合間を縫うようにキノコや地衣類がはびこっている。

まるで風の谷のナウシカに出てくる腐海のような、下生えの支配する世界だ。

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子供たちにはこれらが美しいと感じる感性はまだないだろうが、今見て触れるものが、これからの価値観の基準になっていくんだと思う。

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今回はギンリョウソウ(銀竜草)が多く見られました。
腐生植物といって、菌類から栄養を奪って生成する特殊な植物で、葉緑素を持たないため葉っぱは退化していてありません。
ギョリンソウ(魚鱗草)と呼ばれることも多いですが、ギンリョウソウが正式のようです。

こういう珍しい生物に出会えると気持ちが上がりますね。


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公園のアスレチックなど物ともしない彼らが、恐ろし過ぎて足が止まってしまった高見石の見晴台。
自分の背丈より大きな岩の上を飛び越えていかないと先へ進めない難所。
妻は登頂を断念したので、子供たちと3人で登りました。

頂からは白駒池を見下ろすことが出来ます。


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稜線上にある大したピークを持たない丸山を抜け、暫く歩くと再びゴツゴツとした岩場の中山展望台に着く。
先ほどの高見石の見晴台ほどの危険な所はなく、ケルンなどを積み上げられた山頂らしい山頂である。
ようやくバウムクーヘンなどのお菓子で休憩を摂ります。

霧雨は登り始めてすく止みましたが、すっきりと晴れ渡ることはなく風が強い。
ウインドブレーカーを着ていないと寒いくらいです。
お盆の時期でさえ、平均気温が20℃を下まわる標高2000mの世界ですからね。

真夏でも雨具や防寒着は必須です。


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おどけながらも順調にルートをトレースしていく子供たち。
カラマツやシラビソの清涼な香り。
しっとりとしながらも不快感の無い涼しい登山である。

麦草峠を起点とした北八ヶ岳のトレッキングは、スタート地点が2000mを超えた所から始まるので、基本的に200~300mのアップダウンの繰り返しである。
麦草峠2115m→丸山2330m→中山2496m→ニュウ2352m→白駒池2115mという具合に各ピークで繋いでもそれ程の標高差はない。

ただ、今回はニュウを経由するので、コース長が長い。
直線距離で10㎞を超えます。

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そろそろ次男のれんがブツクサ言い始めます。
6歳児には長く感じるよな。

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それでも所々で見られる断崖絶壁の展望にしばし無言になり、水筒のスポーツドリンクなどで失われた水分を補充します。

妻は文句も言わずに自分のペースで歩いてきます。
これまでヲレのデイパックと有り合わせの洋服で済ませていた登山ウェアでしたが、ミステリーランチの40Lとノースフェイスのウインドブレーカーを新調していました。

長いこと美容業界で生きてきて、洋服やファッションにうるさい妻は、デザイン的に余程気に入ったものが無いと購入に踏み切らない。
カーキ色のザックも半年悩んだし、白いウインドブレーカーもこの色でないなら要らないという事で、随分探して漸く手に入れていました。


妻にとってカタチとはプライドなのである。


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切り立つ奇岩に暴風吹き荒ぶ「にゅう」に到着。

滑落すれば確実に命はない絶壁に、しがみ付いていないと飛ばされそうな風。
この辺りで昼飯にしようかと思っていましたが、とてもそんな環境じゃないな。


ちなみに「にゅう」なんて変わった名前のピークです。
地図にも案内板にも平仮名とかカタカナで表記してあって何だか判らない。
でも、白駒池寄りの古い案内板では「乳」なんてものもあり、諸説あるようですがハッキリはしていない模様。
個人的には「乳」であって欲しいと何故か思ってしまうお父さんであったw


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お腹が空いただろうが、ここでは無理だ。
少し下った所で、静かな所を見つけてそこで昼食にしよう。

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急坂下りが続き、なかなか落ち着ける所がなかった為に食事の休憩が15時頃になってしまった。

それでも風がやたらと強く、大岩の陰に身をひそめながらの準備。
あと、チンご飯てのは登山には向かないな・・・電子レンジなら1~2分なのだが、湯煎だと15分とか20分以上なんてものもある。

焚くのかって位時間が掛かりますね。

おにぎりとかお弁当を作ってくるか、インスタント麺くらいにしておかないと茹でてる時間で休憩時間が終わってしまうね。

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それでもしっかり食事が出来れば、この笑顔。
ちゃんと補給しなければ、熱は奪われ消費していくていく一方なのだから。

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さて、食事をしてポージングする余裕も出てきたようなので、一気に距離を稼ごう。

ニュウから白駒池まではただ下るだけでピークはないが、急な下りが続き、ぬかるみで足場も悪い。
登山アプリでは一時間程度を見込んでいるが、妻や小さな子供同伴では20~30分程度は余計に掛かるだろう。
北側斜面なので日没も早い。
17時前には辺りは薄暗くなるはずだ。

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木道の周りが水っぽくなって急に開けると、そこは白駒湿原だ。
白駒池まではもうすぐ。

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影だけ見るとドキッとするようなシルエットの苔むした倒木たち。
遠くから見たら誰かが居るのかと思った。

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漸く到着した白駒池。

あいにくの曇天で鈍色の湖面しか見えませんが、セキショウモなどがたなびくとても美しい水を湛えた山上湖です。


湖畔では可愛い生物がお出迎え。
ヒメネズミでしょうか・・こんなに小さいんですね。

昔みんなで登った編笠山でも山頂で見た気がします。

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また雨が降ってきた。
白駒池から国道までは直ぐなのですが、
まだここから麦草峠の駐車場まで40分くらい掛かります。

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国道と並走する白駒の奥庭と呼ばれる木道が続き、麦草ヒュッテの方角を歩きます。

本当にあとちょっと・・なのですが、
もうすぐもうすぐと騙しつづけて歩かせ続けた次男がもう歩くのに飽きてしまって限界だったので、最後の最後に抱っこする羽目に。

仕方がない、行程が長すぎたな・・・。


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20分ほど小僧を抱えて歩き、漸く麦草ヒュッテ前に到着。
最後歩いてないくせにご機嫌ピースのこの表情w

20㎏のチビだからまだ何とかなったけどよ、流石にヲレもキツイぜよ。

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少し遅れてそうと妻も到着。

ほらほらそうだってちゃんと自分で歩いてるじゃねーかよ。
でもまあ流石に三年生と一年生じゃ、地力が結構違うか。

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登り始めと最後はしとしと雨だったな。

1時間半程度の休憩込み9時間の行程であった。
アプリや登山ガイドでは6時間位の案内なので、1.5時間程度余計に掛かった計算だな。
25%程度余計に掛かると思っていた方がいいな。

れんの精神的な限界点を考えると、込み込み7時間程度に抑えた方が良さそうなので、ガイドの案内で4時間半程度のコース選びをする必要があるな。

今後の参考にしよう。


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今回は八ヶ岳の麓にホテルを取ってあったので、クルマで山を降りるだけであとはゆっくり出来ます。
ネットで空きがあるのを見つけて取り急ぎ予約した原村の「グリーンプラザホテル」

コロナだからなのか築古だからなのか判りませんが、お盆休みウィークなのに直前でも予約が取れましたし、特に高い訳でもなく(家族4人で一泊2食付きで4万円台てw)でそれなりを予想していましたが・・・ここは大当たりでしたね。

確かに建物も設備も古いですし、別に温泉がある訳でもない。
あちこちDIY補修感などが伺えたりしますが、掃除は行き届いていますし、接客もとても感じがいい。
そして何よりも食事が堪らなく美味しい。

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特別な料理など何もないんだけど・・・天ぷらだとかハンバーグだとか、カニ汁だとかの味のクオリティーがヤバすぎる。
量も半端じゃなく、ヲレが食べきるのがやっとって結構な内容である。
何より小食と思っていたウチのチビ達があんなに沢山食べた事に驚いている。

人間欲を出すと、あれがいいとかこれがいいとかどうでもいいオプションの追加を欲するものだが、結局接客と食事と清潔さが全てなのだなとあらためて思った。
美味しいものをいっぱい食べて、清潔な布団でゆっくり寝られたら何も要らないのだなという見本のようなホテルであった。


また来たい!

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ホテルでゆっくり休んだ翌日は、帰宅の道すがら白州の公園で川遊び。
公園内で作り込んであるので、安全過ぎて物足りないですが、浮き輪でばちゃばちゃやるだけでも楽しそうにしてたんでまぁいいかという感じ。


妻は若干の筋肉痛は残るものの、登山による大したダメージは無さそうでした。

私や子供たちは当然なんの疲労も残すことなく完全回復。
優秀優秀。
仕事の疲れは2、3日取れないくせに登山なんかはどれだけハードでも翌日に残らんのが不思議だね。

やはりつまらん仕事は心身共に疲れてしまうんだろう。
こころさえ疲れなければ、人間の身体なんてのは基本的に丈夫なんだろうね。


だから無邪気な子供たちは疲れたりしないのである。


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alt結局大人に子供をつき合わせているだけなのだが。


Posted at 2022/09/25 00:36:02 | コメント(2) | トラックバック(0) | Nature's | 旅行/地域

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「[整備] #その他 HA11S アルトワークス 社外ラジエター装着 https://minkara.carview.co.jp/userid/271921/car/262720/7405733/note.aspx
何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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2009/09/13 00:37:18
 

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