会社の後輩kenji。
まぁ、若いヤツと言うほど若くはないけれど、クルマやバイクが好きで、見た目も経歴もちょっとヤンチャ系の青年だ。
もう三十路も手前というのに、原付のDIOをロンホイ、ノーサス、カスタムペイントで仕上げたり、コンビニに上がることも難しそうなリアル車高短、20インチホイール、全面フルスモークの
真っ赤なヴェロッサで会社に通ったり、なかなか感覚が若いww
ついこの間まで、山に出るツブシを狙って潰したりして遊んでいたのだが、近年嫁が来てからすっかり丸くなったようだけど・・・楽しいことがしたいみたい。
金はないけれど、カッコイイクルマには乗りたい!
うーむ、そういう心掛けは感心だ。
よーし、協力しちゃうぞ。
金なんぞ掛けなくたって、ビシっと目立つイカしたクルマは作れるんだ。
そんなこんなで、ヴェロッサを売った金で、一緒に見に行って買ってきた軽トラ、スズキキャリー。
コイツをバリッと仕上げて通勤に使いたいんだと。
ううむ、面白そうだな。
登録から15年以上経つ丸目の後期型だが、奇跡の2.6万キロ!
外装こそ距離相応ではあるけれど、仕事終わりにコツコツ仕上げて、フレームや室内をあらかじめ黒に塗装。
細かい板金や下地処理を事前に済ませて、ようやく本チャンのボディの塗装となりました。
部品をバラしたり、ボディの下地仕上げ、室内の塗装なんかは、自分で行うkenji。
ヲレが手伝ったのは、大きな板金と、でかい塗りだけ。
大変なのは下地作りなんだよね。
下地で全てが決まるといってもいい。
それを、ペーパーの目を気にしながら細かく時間をかけて研いで、サフェーサー吹いて、足付けして・・・几帳面な性格のkenji。
毎日仕事が終わってから、真面目に手を抜かずにやってたよ。
時間をかけてコツコツ仕上げてたからね・・・スゴイなぁ、えらい!
本番塗装はドアの開け閉めしたくないんで、ドア内はボディ色のグリーンで事前に先塗り。
マスキングも終わって、ようやく塗装準備完了です。
隠ぺいの悪い塗料なので、下地色を統一する為のグレーを吹きます。
これを垂らしたらすべてがオジャンwww
そしてボディ色。
一体何の色かというと・・・
ランボルギーニ純正色 verde itaca [ヴェルデ・イタカ]
ガヤルドや、ムルシエラゴの限定車にだけ塗られたパールのライムグリーンだよ。
本気で集中したんで一瞬に感じましたが、塗装に正味3時間掛かりました。
スゲー疲れた・・・(´ⅴ`;)
なんちゅう色だよ。
勿体なくて、トラックとしては使えないな・・・。
「貨物じゃなくて乗用になっちゃったwww」
「通勤にしか使わないから・・・載せないんで大丈夫ッスw」
走って帰れる状態まで仮組み完了。
なんてファンキーなんだ!
想像以上の仕上がりにkenjiも嬉しそう。
レンタルガレージのオッサンや兄ちゃんらも、すげえなぁ・・・とか言いながら集まってきて、デジカメとかiパッドで写真撮りまくってたよ。
塗った傍からこの人気。
目立ち過ぎて逆にいたずらもされないだろうね・・・。
(地元でコイツのクルマに悪戯するヤツがいるとは思えないけど・・・)
ま、悪いことも出来ないねw
ここの所お世話になっているのは、
横浜の外れにあるレンタルガレージ「サンエース」さん。
会社は仕事の場だからね・・・都合よく塗装に使えるとは限らないので、
賃料は掛かっても、他所で借りることもあるんだよ。
塗装ブースを持っている珍しい整備工場で、旧車を通り越したクラシックカーなどの、秘密のレストア工場と化している。
猫がいっぱい居るんだよ。
周りは畑でのどかな環境だし、構内は蘇るのかわからない旧車の数々。
なんだかレトロで時間を忘れてしまうよ。(時間貸しなんだけどw)
バイクのエンジン載せ替えてるひとあり、単にエンジンオイルを換えてるだけのひとあり、なんか基盤に半田付けしてるひとあり・・・
やっぱクルマ弄りがしたいけれど、場所がない、道具がない、そういう人が結構いるんだな・・・と。
大人がゆっくりと贅沢な時間を買いに来てるってカンジかな。
割とアバウトでウルサイことも言われないし、落ち着いて作業できます。
ニャンコもトラックも可愛くキマッたね ( ´∀`)σ)∀`)
あとは、アオリと残しの小物を塗ったら完成だぬ
Posted at 2012/07/25 01:32:04 | |
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