
11月26日
これは、ケーコと付き合い始めた日なのだが。
今年で10年になるのだ。
10年も一緒にならなかったら、大抵ダメになるもんだ、
なんてよく言われたっけ。
ヲレは逆に、10年も大丈夫だったんだから、もうこの人なんだと。。。
正直、長々と引っ張る理由もなかったけれど・・・
結婚に関しては少し臆病になっていたのが正直なところかな。
ケーコはね、人伝に聞くだけなら最悪のクズヤローだった自分の風聞を、
全て知った上で、受け入れてくれたひと。
脚色なくても最悪のクズだったけどw
その頃、
全てを失って、ゴミ屑みたいになっていた自分。
恰好つけて、威勢ばかりだった自分の衝撃的な弱さに自嘲していた頃だ。
残ったのは、クルマで走る自分のみだったから大変だ。
走りは暴力となり、超攻撃的なダウンヒルをハチロクで繰り返す日々。
死ぬかもしれないということが怖くない、愚かな走り込み。
限界の先に挑戦していた。
そのギリギリのチャレンジを止めてくれたのが、
近くの美容室のスタイリストだったケーコ。
食費を削ってでも洋服や靴を買うような女性だが、
真面目で、周りに流されないひとだった。
美容室は、地元の全ての噂のメインバンクのような所。
自分の話などは、尾ひれが付いて伝達済みなのだ。
そんな彼女が、何故か自分に手を差し伸べてくれてからちょうど10年なんだ。
この人のために、自分は死んではいけないと思えた。
命の恩人に近い存在だ。
お嬢様育ちなので、どうしようもなく我儘だが、不正を嫌い、曖昧さのない性格だった。
どうも自分と真逆なのだが、お互いそこが理由で衝突することは殆どなく、
喧嘩らしい喧嘩は殆どしたことがない。
というか、一方的にヲレが怒られるだけなんだw
決めきれずに、全てを失った過去。
もう下らないプライドなんてヲレにはないんだ。
付き合って10年目が、結婚記念日となりました。
ビックリするほど字がヘタになってて噴いたよw
そして、入籍の手続きをしたその足で、そのまま沖縄へ。
妹と旦那のルークが、
アメリカの収穫祭に乗じて、結婚祝いのパーティをやってくれるというんだ。
実はヲレは、飛行機が初めてで不安なんだ。
それと同時に、わくわくもしてるんだ。
こんなものが飛ぶなんて・・・理屈では判ってるから不思議とは言わないが、
不思議じゃないかw
でも本当に飛んだんだw
離陸時の加速力には正直驚いたもんさ。
地面を掻かずに、後ろに風を出すだけであんなに加速するなんてさ。
そして、意外にすぐ飛び上がってしまったんだ。
空気って重いんだなぁと思ったよ。
すぐにレイノルズ数って単語を思い出した。
タンカーにとっての海の水が、人間にとっての空気くらいの抵抗なんだとか、本で読んだのを。
ヲレが目を真ん丸にして窓ガラスに釘付けになっているのを、
ケーコは子供みたいだとクスクス笑っている。
みたいなんじゃねーや、たぶん子供なんだよw
あっという間に那覇到着。
3時間じゃ、韓国の方が近いとか言っていたけど、
ヲレにとってはあっという間だったよ。
ふふふ、昔は、船でのんびり来たことがあるけれど、もう15年も前のこと。
夕暮れの那覇空港に僕達は降り立った。
Posted at 2010/12/04 03:36:57 | |
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