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2022年02月05日 イイね!

the first take

the first take今年もまた一発ドリのぶっつけ本番で終わる予感。。。


2月に入れば、一週目か二週目が最後のチャンス。
春の訪れがどれだけ遅くとも、中旬以降は暖かい空気が入ってしまう。
「南岸低気圧で関東大雪」なんてテロップはその先ぶれである。

たまたま週末に入った寒気で、上信越方面が良さそうだと判った。
金晩は雪雲の発達が遅く不発、本命は土曜の晩だった。



「ちょっと今晩雪なんだけど行ってきていいか?」
妻に正直に申告する。
「・・・また遅くなるんじゃないの?」
決していいよとは言わない妻。

「明るくならないうちに帰るからさ。。」

「・・またウソつかれるからな~。」


絶対に行ってらっしゃいとは言わないが、ダメだとは言わないのが妻の渋々のOKサインである。


正直に「雪山に走りに行ってきまつ」と申告しなければ、どれだけやんわりした適当な理由で出ても、みんなが寝静まったあとにこっそり出掛けても、それは彼女に対する背信であり嘘なのである。

ヲレの「嘘」など結局は全てお見通しで、ふと目覚めた夜半過ぎに自分が帰っていなければ、「また嘘ついたね、もう帰って来なくていいよ」などとラインが入り集中して走るどころではなくなってしまう。
何だか判らない汗が噴出し、動揺がとまらなくなる。

とどのつまりが、正直に申告してしまった方がいいという事が判った。



妻からしてみれば、もう40も半ばなのにまだ暴走族やってんのかよって話でしかなく、30過ぎたら引退しますぐらいの事を昔に言ってしまった事も尾を引きずっている。
それなのに未だに馬鹿どもとつるんで雪山だの運動会だのと、たまに人を集めたりしている。。


馬鹿は多分一生直らないものなんだろうなぁ・・と、許しはしないけれど少し理解はしたのかも知れない。
まぁ、いい歳して事故してくることも無さそうだし、次の日の予定さえ潰さなければまあいいかと。

「いいよ」などと快く送り出してしまったら、図に乗って歯止めが利かなくなるから、この辺が限界の譲歩なのだと思われる。



まぁ、それが普通かぁ。


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堂々と出て来られるのはいいものだなと思いつつ、アクセルをついつい踏み込んでしまうので、10キロポイント差で後方にいるクネと道路上で離合する事は無かったw

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ヲレもクネも今期卸したナンカンのニュースタッドレスAW-1。
路面を選ばない無敗性を誇ったESSN-1は2021年度製が入らなくなり、実質廃盤になったと思われる。


AW-1は、ナンカンとその輸入代理店であるオートウェイのコラボ商品で、AWはAUTOWAYの頭文字である。
ESSN-1の後継という事なので期待したい所だが、その他多くのスタッドレスと同様にサイドウォール剛性を上げて雪の無い路面や、アイスバーン性能に特化した性能に振ってしまった事が気がかりである。

路面を選ばないマルチなグリップ力は「たわみ」が重要だったからだ。

言い方は悪いが・・ESSN-1と言うタイヤは、発展途上の出来の悪さが我々には良かったのである。
ケース剛性は無きに等しいふにゃふにゃのサイドウォール。
高速道路では、レーンチェンジごとにテールスライドが起こる。

だがそんなターマックでの安定感と引き換えに、雪上では深い積雪でも圧雪アイスバーンでも、絶大なパフォーマンスを見せることが出来た。
明らかに開発の過渡期のモデル故、いつかは失われてしまう刹那のハイグリップタイヤであることは明白だった。


クネとよく話していたのは、

「完成しないでずっとこのままだったらいいのにね。」



久々のコースイン。

一昨年も今年も、秋田への帰省は見送っているので、しっかりとした雪道を走るのは久しぶりである。
昨シーズンにレーサー達と一本行ったくらいか。

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近年ではターマックで見ることが出来なくなったクネの本気プッシュが、雪上に於いてのみ今でも見ることが出来る。

元々ダートトライアラーであるが故の、低μ路であればある程にクルマをコントロールすることが出来るという技術。
ヲレもクルマを滑らせてコントロールする所から始まった走り屋稼業なので、それ程遅れをとることは無いのだが、危険な路面での減速を最小限にする位の物で、クネほど反比例した技術は珍しい。


何故最近はターマックでやれなくなってしまったのかな。
ただただオッサンになってしまったからなのか・・・
それはヲレも同じなんだけどな、

それとも、クルマにだいぶガタが来始めたか?
ブレーキが致命的におかしいとか色んな話があったけど、最近あんまりちゃんと見てやってないからな・・・

今度ちゃんと見といてやるか。。


雪山は明るいから目が悪くても見やすいし、車速が乗らないから耄碌してても走れる、ブレーキの性能なんて関係ないから、以前と同じように走れるんだろうな。


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クネを追っかけていると、一台のVABに追いついた。
都内ナンバーだった。

遅くはないけれど、後ろに付いていて楽しめる程ではなかったので、譲ってもらう流れでしたが、追い越しのタイミングで対向車が来たので、クネとヲレで挟む感じになった。

まさかGC8に追いつかれると思ってなかったのか、ちょっと頑張ってみようと思ったみたいで、そのまま猛プッシュに入られてしまった。



・・・ちょっとぉ~そんな走りじゃ無理だってば。


その先でクネもヲレ待ちなので、付かず離れずだったのを逆に勘違いしたのか、立ち上がりで頑張って横向けたりしている。

下手ではないと思う。

首都圏ナンバーで単独でわざわざこんな山奥まで雪走りに来てる位だから、相当に自信がある筈だ。
これだけ走れたらなかなか張り付かれることは無いだろうし、夏山でもかなり走れる方じゃないかな。

まぁ、だからと言うか、何が起こっているのか良く判らなかったんだろう。



最近では少なくなったけど、もっと馬鹿な人たちって居るんだよ。



少し下品だけど、わざとらしい位手前から卍を切りながら進入から最接近し、少しでもラインが甘かったら、アウト側から差せるように立ち上がりでベタ付けにしていく。

右コーナーも左コーナーも同じようにだ。

左コーナーは対向車が怖いだろうから攻め切れない筈。
次の左、突っ込みが甘かったらそのまま行っちまおうと、早めのインベタのラインから真横向けてアクセルオンで立ち上がり待ちしていたら、ハザード点滅。


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次の路側帯の所で譲ってくれました。


ちょっと大人げなかったか^^;


そこからはクネ太郎のテールランプ目指して掛け値なしの全開。
つるつるしたアイスバーンのような路面でしたが、気温が低く乾いた氷だったので、何とかグリップしてくれています。

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コーナーで横に向き過ぎて踏めないな~と思ったら、DCCDが35%のままだったので、65%にまでロック率を上げて、コーナーをフルスロットルで回れるように微調整します。


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ふくらはぎの脇にくっついているお手製DCCDコントローラー。

こんな所に!?
と思うかも知れないが、文字盤がでかいので案外見やすい。
調整の龍頭も、シフトゲートのすぐ内側にあるので走りながらでも調整はしやすいのだ。

因みに、メーター内のインジケーターは完全に殺してありますww



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折り返しの路側帯でクルマを並べて、スケートリンクみたいだけどまあまあだったななんて、ドア越しに話していると、先ほどのVABも路側帯に入ってきました。

自分たちの少し前にクルマを停め、
降りて来るや否や小走りに近づいてきます。

なんか、空気階段のもぐらみたいなチョビ髭のオッサンが出てきたな・・・。



「いや~速いっスね~!メチャクチャ横向けまくってるし、全然追いつかなかったッス。」

「いや~全然ですよ^^;」

「ヤバいですね~、腕だとは思うんですが・・・タイヤ何履いてるんですか?」

「・・・ナンカンですけど。」

「!?・・・ナンカン???」

「ナンカンの新作でAW-1っていう・・・」

「ナンカンて・・・」(しばし無言)

「そっちは何履いてるんですか?」

「アイスガードです。」

「ヨコハマか~高級国産スタッドレスですね、7ですか?」

「いや、7はまだ高いんで、6です。」

「何年目?」

「今シーズン卸したてです。。」

(両者しばし無言)



・・・っていう空気になっちゃって、何か可哀想になっちゃいましたね。

まぁ、腕もそうなのかも知れないけど、最近のアジアンスタッドレスもなかなか馬鹿に出来ないんだよって事を知ってもらいたいですね。


まぁ、それなりに腕に覚えのあるVABが履くIG6を相手にしても全然勝負できるナンカンAW-1。
16インチなんて一本8千円だぜ!

3年で捨ててもコスパ最強~。


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クネとしっかり走れたのは3年ぶりくらいか?

何も変わっていないのに、3年5年があっという間だな。



ここの所あんまり雪も降らないし、
ヲレも個人的にあまり出動できなくなったしで、
雪遊びもそろそろいいかなぁ、なんて思ってもいた。

正直雪だから特段面白いという事も無い。

夏山でも雪山でも、ヲレのクルマの動きは殆ど変わらないし、雪山じゃなきゃ出来ない事って別にない。


スノドラはタイヤ労わる必要ないし、クルマを壊すリスクが低いからコスパがいいと考えて、一時積極的な布教活動をしていた事もあったが、最近では遠征しないとスノーロードがないので、交通費がヤバイ。
そのくせ1シーズンに1回か行けても2回とかしか走れないので、その為だけにスタッドレスをベストの状態にしておく姿勢にもコストが掛かる。

その為だけのインプレッサの所有・維持。

それそのもののコスパがかなり悪いと感じるようになってしまった。



より高いドライバビリティーを望むなら、FR車で夏山に絞っても充分に今より楽しめるのではないかと思う。


だけどな・・・たまにこうしてインプレッサでしっかり雪山を走れると、他の駆動方式では絶対にありえないパフォーマンスを実感する。
こんな25年も前のインプレッサでも、しっかり作ればこれだけ走れる。

まだまだ一級の走りが出来る。

そう思うと、もう少し乗ってもいいかなぁ・・と思ってしまう。
もうジジイだし、新しいクルマも似合わねえしな・・・なんて事も思ってしまう。

取り敢えずもう一回くらいエンジン作り直して、
どれだけやれるか試してみるかな。


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最初のコースは赤灯のペースカーが入っちゃったので、2、3本だけで下山。
まぁ、長めのコースなんでもう帰ってもいいかなと思いましたが、クネがもう一か所知ってると言うので寄り道することに。


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ぱっと見良さそうな路面なんだけど、思ったよりグリップしない。
クネ太郎のGDBもアウトギリギリまで膨らんで、なかなかラインに戻って来られないほど滑っていきます。

積雪が深い事もあると思いますが、ストレートも思った程加速していかない。


最初のコースより標高が低いせいでやや湿雪と言う事もあるからか、スタッドレスが目詰まりしてしまうような感じです。
サイプが氷に届かず、空回りしているのかな?

下りに転じたら、クルマが静止していられない程ヤバい所がある。。


相当押さえて進入した積りでも、振り過ぎたリヤを止められなくて一度ハーフスピンしてしまった・・・。

「久しぶりに回ったナ・・・。」



DCCDをもう少しロック寄りにしておけばアクセルが踏めたか・・・。

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85%まで締結を上げてやると、コーナーでの挙動がかなり安定してなんとか踏んで曲がれる感じになりました。
ここは他にも、軽四軍団やらミラージュやらで走ってる台数が多くて、ちょっと危ない感じだな。


無理して走る程の路面でもないので、トンネルで駄弁るだけにしました。


前にどっかの雪山の山頂で話していたのは、次男のお食い初めの話。
その次男も今年の春にはもう小学生になる。

早いものだなんてもう言い飽きたが、それでもこのGC8とGDBは変わらない。
というか、ヲレやクネが変わらないだけである。
色んな人たちがすれ違っていくのは、その人たちがどんどん変わっていくからで、退屈なヲレやクネを追い越してしまって行ってるだけなのだ。

人間欲をかけばキリがないが、幸せのハードルを下げてやるだけで何とも静かに充実した人生になる。

ヲレたちの「走る」という事の根幹は、時間軸や物量には反映されない心の在り方に座標がある。


「もっともっと」を物で描かないのだ。


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ぶっちゃけそこそこの路面だったら、2~3本走れれば、割と満足してしまう。



ああ、今年もまだちゃんと走れたな・・。

もう今までのようには走れないんじゃないか、もう身体が忘れちゃってるんじゃないか。
走り出すまではそんな不安がある。

でも、実際走るとすぐに思い出す。
身体が反応する。
なんだ、まだちゃんと出来るじゃないか。


・・それを確認したかっただけなのだ。



このクルマとこのタイヤで出来るパフォーマンスが確認出来れば、あとはもう何十本走っても一緒だったりする。

要するにガソリンと時間の無駄だw


しかしまぁ、ここの所出走前点検だけはしっかりしてから出るようにしていたので、シフトレバーが抜けるとか、マフラーが爆音になるとかオイルが無くなっちゃうとかw

そういう萎えるトラブルは無く終えることが出来たな。
25年も前のクルマと言ったら、ネオクラどころかただの旧車だと思うので、しっかりメンテナンスをしていかないとガチで走るのは難しくなってくる。

たまに集まって見せ合いっこするだけの盆栽ならとっくに捨ててるんで、エンジンしっかり作って、足回りも新調して、バチっと走れる状態は維持しておかないとな。


ちゃんと走って、バチバチ戦ってこそのインプレッサだからな。

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altもう梅が咲いてるよ
Posted at 2022/02/23 04:09:06 | コメント(2) | トラックバック(0) | 雪まつり | クルマ
2021年02月06日 イイね!

もう終わりかい!

もう終わりかい!ちょっと前だけどね、レーサーとノリさんの3台で、群馬の山奥まで雪山パトロールに行ってきたんだよ。

どうも今年はこれが最後になるなって予感。

もう庭先の紅梅がすっかり咲いているんだよね。
あのつぼみが開いてからまともに雪山走れたことないんで、たまたま寒波が入った先週末が走れても走れなくても最後だなぁと直感。


先だってのブログであれだけ”今年は当たり年なんじゃないか”位の事を言ってしまって、慌ててスタッドレスタイヤを新調したり、雪の準備にチカラを入れてしまった人も居るかも知れないが。。



まぁ、日本海側や東北地方はエライ事になってたんだけどね・・・
今季みたいに冬型の気圧配置がハッキリし過ぎていると、太平洋側に全く雨雲が来ないので、やたらと寒いばかりで雪など全く降らないという事になる。


長野のホームコースですら、週末に雪が付いたのは数えるくらいしかなかった。
年末に幾つかあったチャンスを見送ったのは失敗だった・・・。

路面を選んで打算するともう走れないな・・と思い、
誤爆でもいいから行ってみることに。



クネに電話してみたが、夕方から飲み倒してべろべろだったので、放っておきましたw

群馬はあんまり行かないんでよく知らないんだけど、レーサーお勧めのコースがあると言うんで、ノリさん誘って関越すっ飛ばしてSAに集合。


ちっちゃい軽自動車は、結局ポンさんからビビオを買い戻したノリさんw
絵的にもGCと合うじゃないかwww

ヘッドライトに黄色のキセノン入れて、アンバーのフォグランプに爆音マフラーでSAに入ってきた時は何処のアホが来たのかと思ったけど、やっぱりノリさんでした。

やっぱり裏切らないナ~!


程なくしてレーサーのVABも到着。
行かないと思ってショックを外してたら、行く事になったので慌てて装着してきたらしいw

競技の方は、WRXが絶版となったため四駆を止めて二駆に転身。
VABは買い手が付いたらしいのでラストランと言う事みたいですね。

そもそもレーサーのVABとは夏山で一緒に走った事しかなかったからな。

レーサーと雪山に行く事自体が多分6~7年ぶり位かも知れないな。
まだレーサーがBL9に乗ってた頃が最後な気がする。
まともに雪が降らなくなった事もあるけれど、そもそも子供が産まれてから出動率が極端に落ちたからな・・・
ここ数年クネやノリさんとしか雪山に行っていない。


たまにはレーサーの誘いに乗ってみるか・・・みたいな。




レーサーお気に入りというコースは、インター降りて割と直ぐだった。
いつも行ってる長野とかより全然近い感じだな。


寒いけれど、麓は全然雪なんて無いし大丈夫かな~と思っていましたが、標高が増すにつれて道路に雪が着いてきた。



久々の雪。


今年は秋田にも帰れなかったし・・・
ぶっちゃけ今のセッティングで雪道まともに走ってないんだよね。
Vリミテッド純正ショック&リヤLSD緩めのリセッティング仕様。

サスペンション的にはカヤバ4段と比べても特別良くも悪くもなっていない感じ。
雪だけならばもっと軟らかくてもいい感じ。
SRXとか1500㏄モデルのショックを使うといいかもだけど、高速で遠乗りを考えたら、このままの方がいいかなぁ。


タイヤがね、この間新調したばかりと思っていましたが、フロント2シーズン目、リヤ4シーズン目で、ちょっとリヤが怪しいw

・・んだけど、前回も4シーズン目までは使ったからな。
最後の方もまあまあ食ってたし、イケない事も無いハズ。



バッ直配線のPWMコントローラー仕様DCCDのスイッチをONにする。(普段は完全オフでフリー)

後付けの龍頭を回して締結力を50%まで上げると、ほぼリジッドなリヤデフメンバーを通してトランスミッションの唸り音が明らかに伝わってくる。

サイド進入があまり好きではないヲレは、100%のセンターデフロックをあまり使わない。
確かに前がグイグイ引っ張っていく方が速いんだけどね・・
FRで育った身体には違和感というか、不自然というか、どうも馴染めない。


基本オーバーステアの特性をアクセルとステアリングワークだけで振り回していくのが楽しいんだよね。

雪山に何をしに来てるかって言われれば、それをしに来てるんですよね。
そしてどんなヘアピンでもヨーコントロールと荷重移動だけで曲げていきたいというか・・

未だにサイドは邪道という概念が根強い。



で・・・今回のセッティング。
実際雪を走ってみると、悪くない。

リヤのLSDを緩めたのが良かった。
進入での舵の効きがいいので、浅いフェイントでアプローチしても振り込めるので楽でした。

まぁ、先シーズンまでのようなリヤデフがほぼロックで、アンダーが強いセッティングの方がアクセルが踏めるので速い筈ですが、あまり面白くないんだよね。

こういうのは本当にベストってないなあと思う。
速さを取るか、楽しさを取るかでしかない。



ただそれは、単独で走ったら・・・の話。
レーサーのVABが鬼のように速い。

ていうか、何だあのタイヤ・・・ダンロップ56-R
ラリースタッドレスだね。

路面温度が高いせいか、最初の一本以降ヌルヌルするような路面になってしまい、とても下りで追い込めるような感じではなかったんですが、レーサーのVABはあまり関係ない感じ。


隣にも一本乗せてもらったんだけど・・・
最も近い感じは、普通のスタッドレスタイヤで夏山を全開で攻めるような感じ。
何かを「出来る」と「出来ない」くらいの差があるな。


そんなに食うのかラリースタッドレス。



何がそんなに違うのかなと思ってタイヤをジロジロ見てたんですけど、
軟らかくしたマッドテレーンのブロックの先端に、スタッドレスタイヤのサイプを施してある感じ。

シーランド比(接地面と溝の割合)が全然違うな。

市販のスタッドレスタイヤではパターンの溝に雪が目詰まりして、ぬかるみの層で空回りするだけって感じで全然でしたが、雪が深かったりぬかるんでる様な路面でも尖ったブロックを突き刺してガシガシ走る、先端の軟らかいサイプで掴んで掻くって感じですね・・・雪柱せん断力というみたい。

タイヤが路面に届いている感じだった。




「出来る」「出来ない」の差はコレか・・・。



電話する度にレーサーがしきりに勧めてくる意味が漸く分かった。



今回みたいな緩めの湿雪だと最強感あるけど、接地面が少ないから低気温の完全圧雪やアイスバーンでは、ブリザックとかの方がいいのかも知れない。
それでもゴム質が普通のスタッドレスより柔らかいから、いい感じにトントン位になるのかな・・・。

兎に角路面を選ばない感じはさすが競技用と言った感じ。


ターマックでは一瞬で無くなってしまいそうなタイヤなので通勤とかには使えなさそうですが、走りに行くときだけ履き替える覚悟があれば、雪山では最速間違いなしのパフォーマンスを発揮してくれそうですね。



ここまで違うととても一緒に走れない。。

一緒に来た意味がない感じです。



前走のVABは離れていく一方ですし、後ろに居るビビオも離れていく一方ですし・・まぁ、それぞれが単独走を楽しんでるだけと思えばいいんですが、GCとビビオよりも、GCとVABの差の方がやはり圧倒的に大きい。


戦闘力を数値で表すと、【VAB 4000】【GC8 2200】【KK3 1600】
位でしょうか。

GC8とビビオが意外と僅差ですw

ビビオの今季卸したてのタイヤと軽量ボディがFFといえど想像以上のパフォーマンスを出しているのでしょう、GCはタイヤがヤバイながらもパワーと4WDで何とか逃げているだけと言う感じです。



VABは雪のSタイヤに加えて、○日本用にしっかり作られたボディに、グラベル用の3バルブサスペンションですからね・・・
まぁ、ぶっちゃけ雪ではボディーは重いだけですが、競技用に造られたクルマは何から何まで違います。

夏山だとそこまでの差にならないのは、車重に対してそこまでパワーが無いという事と、ターマックだとパワーに対してタイヤのドラッグによるデメリットが大きくなるからでしょうか。

VABは低μ路になれば成る程メリットの方が大きくなるセッティングと言う事です。



奥が深いねえ。


加えて、長年競技を続けてきたレーサーのドライビング。
以前は元々持っているセンスとスピード感覚に、思い切りの良さを乗せただけと言う感じのドライビングでしたが、
最近はFRに乗り始めたので、アクセルワークが上手くなってきたね。

一本横に乗っただけでも以前よりも格段に上手くなっているのが判る。



すっかり成長したねえ、凄いねえ。



最近は、出動率は減るばかりなのに温暖化のせいなのか、市販のスタッドレスじゃ話にならないようなシャバシャバの雪質率が高いからね・・・ああいう路面を選ばないタイヤは誤爆防止にもってこいかもな。

一回でいいから入れてみようかな。



軽量のGC8に入れたら速く走れそうだな・・・。


4ポッドでも履ける15インチ仕入れて来季ラリースタッドレスも悪くないですが、逆にレーサーとしか走りに行けなくなっちゃうのがなぁ。



もちろん速さも欲しいけれど、難しさを楽しむのが雪山の醍醐味だからね・・

クルマや装備で独り勝ちしても詰まらないのがこの世界。
みんなで只のスタッドレスというのが一番いいんだけどね。



如何ともし難いなあ。。。




何だかんだ振り回して遊べたけどねw

年々まともに走れるような雪が降らなくなっているし、どうしよっかなって感じ・・・。


altもう春だなぁ。


Posted at 2021/02/19 07:01:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | 雪まつり | クルマ
2019年01月23日 イイね!

言葉ではなく心で理解する

言葉ではなく心で理解する

久々に週末「雪まつり」の予報。


センターデフはフリーかロックという極端な状態ではあるが、まぁ遊べるでしょう!
「今日は妻の帰りが遅いので、出発が若干遅れます」とクネには連絡。

ぎりぎりまで中央道方面か、上信越方面かで決め兼ねていましたが、ホームである諏訪で一向に降りださない事もあって、上信越方面に行き先を決定。

こういうのは、現地のライブカメラと睨めっこしながら直前まで降ってる降ってないを判断しながら確定するんです。
遠征費も馬鹿にならないので、誤爆だけは避けたいからね。


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本日の作戦当該機は3台。
だ い GC8、クネGDB、ニコチンDEデミオ。

自分の隣にはノリさんを乗せてきました。
ノリさんは、過去にもFDアルテッツァでスノーアタックに参戦してきたドリフトの猛者である。

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もう15年も一緒に雪山を走っているクネとだ い のインプレッサ。
性格や走りは対照的だが、帰結するところは同じくしている。
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広島県人のニコチンは殆ど雪を走った事がない。
と、言うよりほぼ初めて走るレベルである
それでもスタッドレスを準備して関東へ遠征に来ている辺りに気合を感じるな。

東京人の半数は降ったら走る気が無いので、スタッドレスなど準備していないのだから。

フロントだけ車高を上げてきたというデミオ。
フロントだけって何だよ・・・と思いましたが、リヤはバネを換えないと上がらないんだって。
FFなので駆動輪に荷重が乗らなそうだけど・・・低すぎてラッセルするよりはいいのか。

それでも低いデミオ。

走れるのか!?

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そして早速クネのノーマル車高でも前に進まない深い雪のせいで15000円のバッタもんSTI風チンスポイラーがバキバキになって脱落w

馬鹿か・・・外して来いよ。

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帰れば本物があるのだがw
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山越えをして良く行く峠セクションへ行こうと思ったが、雪が深くてとても無理!
北上するに従ってどんどん深くなってゆく。
唯一ノーマルサスペンションのGDBでも無理と判断。

ヲレやニコチンの車高短マシンでは普通に走っていてもグリルまで雪で塞いでしまうよ。
このまま走り続ければ走行風冷却が出来ずにオーバーヒートだ。

今まで来た道を戻る方がまだ遊べるな。

たまにあるんだよな・・・降り過ぎて走れないっていう。。


それでもクルマはずっと流れている。
スピードを乗せて大きめのフェイントで振り込まないと姿勢が続かない。

「おい!どっかきれいな所があったら適当に停めて写真撮ろうぜ!」
片手で送りハンドルを切りながら走るクネに電話をかける。
3速だとパワーを食われて失速しそうになるのを、一瞬両手放しでシフトダウンさせる。

「だ い さん・・・ドリフト中ですよ!」

隣のノリさんが呟いている。
いま最もやってはいけない「ながらスマホ」であるw
*読者の為の大きな脚色表現ではありますが、よゐこは絶対に真似をしてはイケマセン。


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DCデフ「ロックオアフリー」で今回判ったのは、やはり中間が欲しいなってトコロw
あとはワニ口クリップの脱着で簡易的に通電させているので、やっぱ室内で切り替えたいなww

一人で遊ぶ分には、センターデフフリーでもリヤデフがほぼロックなので超速いFR位の走りが出来、フルカウンターの応酬が楽しめていいのだが・・・
やはりGDBを追いかけるとなるとどうしても置いていかれてしまう。

やっぱDCCDオンだな!とか言ってワニ口でターミナルを咥えて走り出すと、めちゃくちゃ速いんだけど、ドアンダーなので高速コーナーとかだと最後まで繋がらない。(実際はNCCDですねw)
めちゃくちゃ車速を乗せないと狙った動きにならないのでかなり危ないです。

やっぱり理想は終始浅めのカウンターで処理しつつ、立ち上がりまでまでスロットルだけで姿勢をコントロールするようなデフセッティングですかね。

DCCDはやはり復活させないと!
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途中、ニコチンをナビシートに乗せたりして雪山がどういうものか教えようとしているクネ。

多くのドリフト系ドライバーが陥ってる病気がある。
「グリップ走行が出来ない病」である。
サイドやクラッチキック、パワードリフトに頼り過ぎて、単なるブレーキングからの姿勢づくりや、慣性による姿勢制御がきちんと出来ないというドライバーは多い。

雪はドリフトと思われがちだが実は、繊細なグリップ走行の延長線上にあるヨーコントロールがその実態である。
よく言われている「急」の付く動作がいけないというのは正にその通りで、ドライ路面の感覚でサイドを引いたりクラッチを蹴ったりすれば、たちまち4輪全てがグリップを一瞬失い、回転しながらアウト側に飛んでいくだろう。

どれだけ横を向いていても、限界を半歩超えたグリップ走行なのである。

ニコチンも、地元の広島に帰ればFCでチームドリをかますようなFRドライバーだが、それでも雪山での走り方をや4駆ターボの本当の戦闘力を口で説明するのはなかなか難しい。
走り屋であれば、二輪で伝えきれない駆動力を四輪で伝えるんだから・・・
という理屈は誰でも頭では理解している。


だが、こと雨天や雪道などの低μ路では、実際に目の当たりにしないと本当の意味では理解できないような信じられないパフォーマンス領域がある。

2×2=4ではなく、ドライバーの愛と信念とテクニックで5にも6にもなるのである。


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と思ったかどうかは判らないが。
ニコチンも何かを受け取った筈である。
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結構ヤバイ路面ではあったが、何だかんだ自走できている。
スタックしないだけでも立派なものだ。

大概スピンして路肩で立ち往生とか二度三度あるんだけど、思った程遅れずにちゃんと付いてくる。
アンダーオーバーをきちんとコントロール出来ている証拠である。
かなりテクニックがあるんだね!

FRは最低でもLSDが入っていないと厳しいが、FFやMRなどはオープンデフでも結構いけるという事が、スノドラだとよく判る。
駆動輪に重量物が乗っているという事はとても重要な事なのだ。
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まぁ、通ってきた道もずっと峠道なので遊べるんですが、やはりどうにも除雪が入らなくてね。

普通の雪山遠征隊であれば、充分遊べるんでしょうけど、
ヲレやクネのように十数年来の雪山バリスタにとっては、本物の路面とは程遠い。

もっと4速に入るようなトップエンドから本気でブレーキングしながら進入する路面がある。
インマニ圧は最高値に到達し、スタッドレスタイヤが摩耗してしまうような雪の路面があるのだ。

もう少し気温が低くて、アスファルトから4センチ残しくらいで一発雪寒車が入っていれば、痺れるような最高のコンディションになるんですが、こういう路面は、雪寒車の定期巡回があるようなスキー場へと続く道でないとあり得ないので、ただのお山に来てしまうと今回みたいな感じになる。

運よく除雪が一発入っていればラッキーなんだけど・・・
こういうただの生活道路は後回しなので、今回のように突発的な大雪みたいになると全然追いつかないんだよね。
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途中で引き返しましたが、まぁ・・それでも行って帰ってで3時間の道のり。
失速するような深い雪でしたが、色々試しながら飽きるほど振り回し、ハーフスピンも一回しましたw
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話は変わるけど、このあいだ秋田に帰った時に気が付いたのが、みんな雪用のワイパーを付けているという事。
スノーワイパーというものがある。

存在こそ知ってはいましたが、雪国では例外なく装着されていました。
ゴムがシリコンゴムで出来ていて丈夫で劣化しにくく、ブレードにカバーが付いていて凍らないようになっていたり、雪を掻き落としやすい形状になっている。

結構いい値段がするので今期は買いませんでしたが、マイナス10℃とかだとワイパーは全く効かなくなりますからね・・・それが改善するようなら必須アイテムです。

あとは、ちゃんとウォッシャー液を入れておくという事。
自分などはただの水しか入れたことが無かったけど、売ってる様なウォッシャー液には不凍液が入っていて雪山で噴霧しても凍らないんだよね。

今回使ってみて初めて知りましたw

「ニコチンには本当の路面で走らせてあげたかったなぁ」 なんてクネは言ってましたが、まだ路面の良し悪しを堪能する段階じゃないと思うけどな・・・
速度レンジが上がっても危ないだけな気がする。


あと一歩「向こう側」に踏み込んで、ああこれかと「言葉ではなく心で理解」出来れば、もうどんな路面でも大丈夫。

ニコチンも立派にクソジジイの仲間入りである。

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altあるのが「いいね」ボタンだけで良かったよ・・・。


Posted at 2019/02/03 02:43:24 | コメント(6) | トラックバック(0) | 雪まつり | クルマ
2018年02月11日 イイね!

出動

出動出動ナシのままシーズンは早くも後半戦。

今年は意外と降らなかったな・・・
関東で大雪みたいな年は、案外良くなかったりする。


まぁ、秋田帰省で結構雪の上走ってるし、全然走れてないって程ではないか。
ただ、行くぜ!っていう出動が無いので、何とかしたい所。

と思っていると、10日晩はシャバ雪でも行くよの連絡。


南岸の風が入った10日。
暖かいので、未だに日陰に残ってる残雪が一気に溶けるくらいだったが、アルプスエリアまで行っちゃえばぎりぎり雪だからね。


行こう!不発もやぶさかではない。



そうはいいつつも、子供と一緒に寝ていたヲレはクネの着信で起こされる。


「何だ寝てたのか?」

「お、おう。。」

「出られるの?」

「えーと、うん、大丈夫。いまどこ?」

「談合坂。」

「直ぐ出る。」



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クネには先に行かせて追いかける形に。

降っていたみぞれが雪に変わり、除雪車に捕まりながら中央道を進みます。
しかし、油温が上がらんな・・・いつもは冬場とは言え高速では85度程度で安定していたはず。
それが70度に届かない・・・

そんなに気温が低いんだろうか。



そして、途中から結構ヤバイ路面だったので、DCCDオンと思ったら何故か起動せず。
インジケーターが上がらん^^;



クネと合流し、コンビニでスイッチ下をチェック。
この間シフトレバーまわりを弄った時の不手際かな。

alt
DCCD強制カットオフの配線がすっぽ抜けてた・・・。

カプラとかギボシを外すのが面倒で、パネルごと無理くり退かしてたのがいけなかったか。
急いで配線を修理し、DCCD復帰。


普段フリーだから全然気が付かなかったわ。



いつものコースへ向けて、山の麓の住宅地の間を恐る恐る上がっていきます。

民家だから飛ばさないという事もあるけれど、
雪山はこういったバッファの区間が一番危ないのだ。


雨上がり風の湿っぽいドライ路面から、べちゃべちゃしたシャーベット状の路面になり、そろそろ雪と言えるかどうか辺りの路面。。

ラフなアクセルもブレーキも全く受け付けない超スリッピーな路面。
前を行く慎重なクネのGDBでさえ、たまに乱れている。

こういったバッファエリアのコンディションを見て、大体山上の状況は読める。



今日は走れるぜ。



いつものヘアピンを抜けると林道が始まる。
丁度ここから日中陽が射さない谷間の山岳路になるので、大概雪が着いている。


若干ユルいが雪道になってるな。



クネGDBのフルスロットルからスタートする登り一本目。

「最初の一本目から鬼の全力疾走」のクネが突っ込みで躊躇している・・・

ヲレもそうだが・・路面が読めない怖い時は、大きめのフェイントで確実に鼻を入れる動きになる。
滅多に進入で振らないクネが怖がってるなw

それ程今日の路面は水っぽくてスリッピーだ。


それでも最初から2、3、コーナー回った辺りから路面が安定してきた感じ。

重たい雪ではあるが、こっからは目一杯で行けそうだぞ!



DCCDはロックからいっこ下。
ロックでもいいような路面だけど、もう最早どっちでもいいや。

ダウンプレートのお陰かな、ヨーがコーナーの中盤でもいい感じで残ってくれてるので、駆動がフロント主導でもきれいに繋がる。

やはり、重心がフロントアクスル付近へ移ったのは雪山でも正解だったな。


DCCDがロック付近であれば、どれだけ取っ散らかっても、殆どアクセルで取り返せる。
以前のセッティングだと、「あ、これは回っちゃうな」というようなケツから進入でも、全て取り返せている。


これは素晴らしい。


クネもマシンの動きに信頼性を持てたのか、かなり角度を付けて振りかざし始めた。

クネもヲレも、今回は卸したてのナンカンスタッドレス。
ヲレも2シーズン使って太鼓判を押した、雪での食い方がかなりズルいレベルのアジアンスタッドレスだ。


滑ってからの食い方が安定しているので、かなり楽しいですよお父さん!!


クネも、これまでに感じたことのない高次元の走り方が出来ると絶賛している。
結局2台で投入してしまったので、違いが判らないですよお父さん!!



でもまぁ、今日の路面はかなり水っぽくスリッピーなシャバ雪であったはず。

それを2台で追い込んであれだけのハイペースと曲芸走行を実現できたのだから、かなり高い次元にあったと推察できる。

いやいや、楽しいなぁ。


途中、Bラインのリエゾン
区間で刺してる少年たちをさくっとGCで引っ張って救出し、



「インプ超カッコイイ・・・」



などと呟かれつつ・・(ていうか、あのパーティーインプいたじゃんか・・・)


alt
K山方面を経由し、いつものD門峠でドリパかなと思ったら、除雪が入っていなくて
ちょっと走りづらいな・・・


重い雪がザクザクと深すぎる。
走れるっちゃ走れるけど・・・クネにはすれ違い停めで話しながら、
腕をクロスさせ×の合図。


この奥のT山もちょっと覗いてみたけど、シャバシャバでいかんな。

これは最初のK峰が一番良いと判断。



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alt
alt
途中ちょいちょい寄り道しながら、元来た道をイケイケで戻ります。


「やっぱ雪山は面白ぇなぁ・・・。」


2台でドリフトしながら、カウンターの送りハンドルで呟いてしまう。
幾つになっても変わらんな。。。




クウォーーーーーーン!!!!!!



シムスのフロントパイプに木霊するステンレスの排気音が心地よい。
うーむ、ターボでもこれだけ高音が良くなるなら、社外エキマニやフロントパイプも悪くないねぇ。


alt
こんな地吹雪の中、2台のインプレッサはこの10幾年、変わることなく雪の上を走り続けている。

この、やるも辞めるも極端で短命なこの世界にあって、
何故そんなことが可能なのであろうか。


・・・その答えはただひとつ。

スノーアタックがクルマ遊びのファイナルアンサーだからである。



サーキットやジムカーナ、夏の峠も勿論楽しいが、どれもこう、なんというか一長一短という部分がある。
金が掛かり過ぎるとか、マシンの負担が大き過ぎるとか・・・

だが、唯一雪山にはそれが無い。


攻略の難しさと楽しさ、安全性と、マシンへの低負担。
ひいては高経済性に於いて。


これらが全てマックスで詰まっているのが、スノーアタックだと、おれたちひょうきん族は考えている。
いやいや、ぺったんこ組は考えている。


雪道で安全性!?

と普通の人は思うかもしれない。


だがしかし!

こと雪上に於いて、
自動車運転のコントロールの限界を超えた神の領域に、ああも容易く接触できるステージは他にないのだ。


リスクが無いとは言わない。


でも、その受け持ったリスクに対してあれだけのインフォメーションがある世界は少ない。
ローリスクハイリターン、それがスノーアタックだ。

濃密な一本をしっかり走り終えると、それだけでお腹がいっぱいになる。



そうだなぁ・・・
下品でも解りやすく言い換えると、めちゃくちゃ相性のいい相手と最高の一発を決めた後のような・・・
まぁ、ある意味言い換えてもいないけど・・・

いや、それを超えるかも知れないかな・・・


そんな充実感と達成感がある。


何か出るんだろうな・・・
何ていうか、脳からさ・・・エンドルフィンとかドーパミンみたいなのが。


そうでないとあの多幸感は説明がつかない。




そんなこんなで、ブログの中で使う訳の分からん言い回しを頭の中で選びながら、
K峰山頂まで戻ってきました。


「時間も時間だし、あと1、2本走ったら帰ろうぜ。」




そんな時!



停車した際のアイドリングで純正メーターの油圧警告灯が点灯。


「え!?」


デフィの油圧計に目を遣る。
安定はしてないが、針がゼロに近い所を指している。


クラッチを切った状態で、軽くアクセルを煽ってみる。


alt
4000回転で2キロに届かない。



これはまずい。



並列停車のドア越しに「ちょっと待って、油圧が無くなった。」と連絡。
エンジンを停止する。


「どうした、オイル漏れか!?」


心配そうにクネ太郎が駆け寄ってくる。
どうしたって、マッキーの一件が頭をちらつくではないか。

エンジンフードを開け、即座にエキマニ周りやアンダーカバー、ミッション周辺などを上から下から目視する。


「漏れてる感じはないな・・・」


この時、行きがけの低油温表示を思い出していた。
オイルが入っていないのかも知れない。

リヤシートのティッシュを二枚とり、オイルレベルを確認する。


「不味いぞ、先っぽにも付いてこない。」


先っぽにも付いてこないって事は、少なくとも1.5リッター以上は減少している。
かなりエンジンオイルが無くなってしまっている事は確かなようだ。

クネが、牽引もしくはレッカーなのかな~という顔をしている。


まだ油圧もゼロではない。

直ちにこうなってしまった訳ではなさそうなので、回転を上げずに自走で山を降りることにした。
インター付近のスタンドに駆け込めば、エンジンオイル位何とかなるだろ。

再びエンジンを掛けると、一瞬アイドリングでも2キロ付近を指したが、直ぐに吸い切ってしまうのか0.5キロ程になってしまう。

吸い上げては無くなり、吸い上げては無くなりを繰り返しているらしく、回しても2キロを超えることはないようだ。


3000以上は回せないな・・・




あと一本走れたのにな・・・などと後ろ髪を引かれつつ退山。

帰れるかどうかも怪しいのに呑気なもんである。


alt
インター付近にはガソリンスタンドが集中しているのだが、
夜間にオイルを売ってくれる所がなかなか無い。

最近は小売り用の缶で在庫せず量り売りなので、ピットが閉まっている時間は対応できないようだ。

4件位まわって漸くピットの開いているスタンド発見。


レベルゲージのいい所まで量り売りしてもらう事に。



すると、3.5リットルも入ってしまいました!


ほぼほぼカラじゃねえか・・・。



オイルクーラー分は判らんが、全量交換しても5リットル位なので・・・
2リットルも入っていませんでしたね。


思えば、先週位から予兆はあった。
油圧計の表示が随分ラフだったのだ。

針の振れ方が大きく、上下はするけど安定しない感じ。

プレッシャーセンサーでも逝かれたのかと思っていたが・・・。



単純に、もう少なかったのかも知れない。
そして、今日の行きがけの低油温表示。

そういえば、針の上りも遅かった。

オイルが少なければオイルも高温になってしまうと思いがちだが、それが油断になったな。


単純にセンサーが浸っていなかったから検知せず、触れるオイルも少ないからきちんとした温度を測れていなかったという事か。


ううむ、これだけ材料が揃っていながら、
アホみたいに雪山にデッパツしているヲレって一体・・・(;´∀`)

整備手帳でも触れたが、時折だがエンジンオイルが一気に減る症状がだいぶ以前からある。


時折というのは、普段乗りでは殆ど減らないが、運動会とか雪山とかエクストリーム走行時で一気に減ってしまう症状である。

以前はヘッドから下がってくるとか、腰下から上がってくるとかで減っちゃうのかと思っていましたが、
何度かOHを重ねても、減り具合が変わらないので、タービンなのかなと思っている。


確かにやたらと白煙が出てる時もあるしね。


でも常日頃からではないと言うのがミソだな。


確かに、これまでタービンだけは交換歴が無い。

もう直ぐ22万キロに到達するというのに、エンジン自体は何度もOHを重ねているのに、
タービンだけはずっと使い続けているのだ。

そろそろ交換かオーバーホールの時期が来ているのかも知れないね。



秋田の帰省前点検以来オイルレベルは見ていなかったな・・・。
3000キロ位であっと思う程減ってる時がある。

年末年始と1月で結構走ったからね・・・日が経つのがあっという間だからうっかりしていたな。


やばいやばい。


alt
取り敢えず安堵していると、クネが何やらゴソゴソ。


「何してんだ、何かくれるのか?」


alt
「プレゼントだよだいちゃん。」

「・・???」

「本当は自分のクルマやってもらう時に渡そうかと思ってたんだけど・・・」

「何だよその律義なプレゼント包装は・・」

「こうネタばっかりだとタイミング的に今かな、みたいなね。」



alt
「消火器・・・。」

「自分で買わなさそうだから、買っといたよ。」

「今回は燃えた訳じゃないけど・・でもまぁ、ニアミス的な感じか・・・ありがとう。。」



alt
帰りも一応、何度かサービスエリアでオイルレベルを見て、突発的な事案でない事を確認。

大丈夫だな・・・


「確かにここの所オイル量は見てなかったな・・・危なかったぜ。」

「昔、俺のGCがエンジンブローした時も、オイル量見てなかったからだよな・・・」



クネの昔乗ってたGCの話だ。

何か、一番基本的な所がすっぽ抜けてたような・・・



急なデッパツだとどうしても疎かになってしまうが・・・コンビニに行くんじゃないんだから、
オイル量と水ぐらいは常に見ておかないと駄目だな。


alt
人のクルマ助けてる場合じゃなかったよ・・・(-_-;)


altオイルも日頃積んでおこう・・・








Posted at 2018/02/13 06:58:18 | コメント(4) | トラックバック(0) | 雪まつり | クルマ
2018年01月22日 イイね!

銀世界

銀世界数年ぶりの関東大雪。
例に漏れず多摩地区も災害クラスの積雪となりました。


まぁ、自分はGCで出勤していたので余裕ですが、交通マヒになる前に退社。





昼過ぎでもうこの積雪。



長めの坂道の手前ではもう長蛇の列になっていました。





自分がチビちゃんたちを早めに迎えに行き、晩飯をつくります。

子供たちは楽しそうなだけですね。


山手線も小田急線も動いたり止まったりを繰り返しているらしく、夜10時頃に漸く最寄り駅までたどり着いた妻を迎えに行きます。



凄い積雪深。




あ~あ、タンクローリーが・・・。




ノーマルタイヤが頑張って走れるような路面ではないので、すいています。



R2も掘り起こさないとな・・・。




あと数日は活躍しそうです。

Posted at 2018/01/23 09:05:05 | コメント(2) | トラックバック(0) | 雪まつり | 日記

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何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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2009/09/13 00:37:18
 

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