え~~、アメリカの或る夫婦が、妻が妊娠した胎児を中絶するかどうかの判断を、ネット投票を参考にして決めるという、このニュース・・・。
私的には、彼らの、自分達で決断する責任から逃避するかのような態度と、ネット投票を呼びかけるという、あまりにもおぞましい感性に、なによりも胎児の生命を弄んでいるかのような振る舞いに、強い嫌悪感を覚えます・・・。
しかし、これが道徳的にどうかと問われると、残念ながら私には答えが出ません・・・。
私が彼らの立場にあったとき、自分ならこうするという行動規範と覚悟は自分で分かりますが、彼らのやっていることを真正面から非難し否定するだけの論理が私の中では残念ながら見つかりません。
このことは、別スレでアップしている道徳哲学の鉄則、そして文化の違いに伴う道徳規範の違いを考えれば、彼らの行動に対して私が個人的に嫌悪することはできますが、否定することが出来ないと言うことに、何か釈然としないものを感じてしまいます。
そして、そのことが何か言いようのない苛立ちとなって自分に跳ね返ってきてしまいます・・・。
彼らの行為は、民族や宗教観の違う世界中の大多数の人々の平衡感覚で決めらるかも知れないという、ネット社会ならではの新しい現象なのか、これまで宗教がある意味独占してきた生命倫理が、単にもはや宗教という枠を超えて普遍化してきたことの現れなのかは分かりませんが、中絶の是非や、大げさに言えば出産を含めた生命の尊厳を世界に問いかける一大実験という意義があるものなのかどうか・・・、私にはちょっと善悪の判断がつきません・・・。
幸いなことに投票者の8割は「出産を支持している」そうですが、そもそもこうした判断は当事者にしかできないはずで、こういうことをネット投票って・・・、ヤンキーの考えることは理解できません・・・。
こうした問題をネットを利用して解決しようとする、あるいはその行為を許容する、この白人社会の倫理観が正しいとは、私にはとても思えません・・・。
道徳って、一体何なんでしょうね・・・。
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米国の夫婦、中絶か出産の判断をウェブサイトで募る
2010年 11月 22日 14:20 JST
[ミネアポリス 19日 ロイター] 米国のミネアポリス郊外に住む夫婦がウェブサイトを開設し、中絶すべきかどうかの判断をサイトの訪問者に投票するよう呼びかけている。これまでのところ、総数7万5000票のうち、80%が「出産」、20%が「中絶」となっている。
波紋を呼んでいるサイト(birthornot.com)を立ち上げたのは、ピート・アーノルドさんとアリシャさんの夫婦。2人とも30歳で、アリシャさんは現在妊娠17週目に入っているという。
夫婦は最終的な判断は自分たちで下すとしているが、サイトでの投票結果も考慮に入れると説明。ゴシップサイトgawker.comのインタビューで、アリシャさんは「中絶反対キャンペーンでは決してない。わたしは女性の選ぶ権利を信じている」と語った。
夫婦は中絶か出産の決断を12月9日までにするとしており、インターネットでの投票は12月7日に締め切られるという。
ニュース元URL↓
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-18285720101122
わが子を産むか中絶するか、オンライン投票にかけた米国カップル
【11月19日 AFP】妊娠16週目になった子どもを産むべきか、中絶すべきかを、インターネット上の見知らぬユーザーたちの投票に任せて、決めようとしているカップルが米国にいる。
米ミネソタ(Minnesota)州在住で、ともに30歳のピート・アーノルド(Pete Arnold)さんとアリシャ・アーノルド(Alisha Arnold)さんの夫婦は、18日の米ゴシップサイト「Gawker.com.」のインタビューに対し、自分たちの試みは決して悪ふざけでも、中絶反対派をあおろうというものでもないと語った。
ピートさんは「僕たちは非常に真剣に考えている」と語り、ネット投票の結果が絶対ではないが、自分たち夫婦の決定に大きな影響を与えるだろうと述べた。アリシャさんのお腹にいる子は、超音波検査で問題もなかった。
■産む派が圧倒的、非難のコメントも殺到
オンライン投票を開始した時点では、産むべきか中絶すべきかの賛否は半々程度に割れていたが、「Gawker.com」に記事が掲載された後から、投票はものすごい数に達した。そして18日夜時点での投票結果は、「産むべき」が81%、「中絶すべき」が19%となっている。
投票と同意に、辛らつなコメントもたくさん集まった。ある投票者は「たった15分だけ有名になりたいがためにこんな投票をするなんて、なんて惨めで人をうんざりさせる考えだ」と書き込んだ。また「この世の中にいったいどれだけ、ほしくても子どもに恵まれない人たちがいるか、分かっていないのでしょうか? 思いやりをもってください」と書いた人もいた。
コメントを書き込んだ545人のうち、3分の1は中絶に反対する意見だったが、彼らの考えは次のコメントに集約されるだろう。「あなたたち夫婦は最低。子どもが産まれたあかつきには、養子に出しなさい。そうすれば一応は普通の環境で育つチャンスが得られるかも。あなたたちでは親にはなれないことは、神がご存知でしょう」
■いろいろな不安を真剣に考え
アーノルドさん夫婦は結婚10年で、今年初めに2度の流産を経験した後に今回は妊娠。「親になる心の準備ができていない」という気持ちから、自分たちのサイト「www.birthornot.com」を立ち上げ、このオンライン投票を始めた。
アリシャさんは、今回も再び流産しそうになったり、妊婦のための栄養剤が消化できないといったトラブルと遭遇した。サイトには不安な胸のうちを率直に書いている。「最後には家族を作ったこと、つまりいわゆる『落ち着いた』ことまで嫌になってしまうのではないかと心配。フルタイムでの仕事を続けながら、同時に妻として母として完ぺきでなくちゃというプレッシャーを考えると、そのうち頭が破裂するか神経がだめになっちゃいそう」
ピートさんは最初に「父親になること」の喜びと興奮や、子どもには健康であってほしいという願いを書き込んだが、多くの場合よりも年老いた父親になることへの不安も述べている。
投票はミネソタ州の州法で、中絶ができなくなる週に入る2日前の12月7日まで行う。(c)AFP
ニュース元URL↓
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2776180/6484936?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
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Posted at
2010/11/22 21:47:44