
小学校の頃、神輿を担いだり、「ちょうぼろ」と呼ばれる行列に参加していた。
中学になると神輿がメインになる。
3年の時は地区長として先頭に立った。
だけど、自分はちっとも嬉しくなかった。
「やらされ感」が強かったからだ。
今も変わらないけれど、人から強制されるのが大ッキライだ。
銭を貰うがために仕事ならば本音を殺せるけれど、それ以外は家庭を除いて我慢できない。
そんな自分が自ら「祭り」に参加したいと思ったのは二十代の頃。
何となく地元の藤枝大祭の山車を見に行った。
藤枝大祭のメインは最終日の藤枝五丁目交差点でのパフォーマンス。
アツくなった。
居ても立っても居られなくなった。
だけど、自分の地区に山車はない。
参加するとしたらどこかの応援参加ということになる。
伝も無かった。
藤枝大祭は3年に一度だけ。
その3年後の夏。
何となく近所のバーへ後輩と飲みに行った。
そこに入ってきたのは中学の先輩。
「よお! 久しぶり!」
「何だか懐かしいな!」
「今日は忙しくて。祭りの準備でさ。」
「え?藤枝大祭?」
「そう。Nジャン、出るか?」
思っても見なかったチャンスだった。
披露する「踊りの練習」にできるだけ通った。
以前、どこかの地区で見た踊り。
ミスした人間が舌を出して照れ笑い。
ちゃんとやらないと自分もそうなると思っていたから。
いよいよ本番の日がやってきた。
Nジャンの役は「梃子」。
要は舵取り。
気の荒い男達が舵を取る。
一歩間違えれば大怪我になる。
言葉も荒っぽい。
だいたいココは職人の集まりだ。
「上等だよ。やってやるよ。」
若い頃のNジャン。血の気も多かった(笑)。

Posted at 2010/08/03 23:08:03 | |
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