三原じゅん子サンが言った。
「だってモータースポーツは男も女も無いですから。」
井原慶子サンが言った。
「人間の本気がぶつかり合うんです。」
星野一義サンが言った。
「勝ちたいんじゃないの。勝つの。」
土屋圭市サン(以下ドリキンで表現させていただきます)が言った。
「オレよりすごいヤツはいるよ。」
近藤真彦サンが言った。
「カッコイイ台詞聴きたかったんだけど、『オレはコレで食ってるから』と言われて何も言えなくなったの。」
竹内浩典サンが言った。
「マシンがどうのこうの、コンディションがどうのこうのしか言わないヤツに未来はない。」
オイラは単なるイチ・ファンなので、モータースポーツ業界の詳細までは知らない。
関係者の公開トークに耳を傾ける事は多い。
あとは漏れ聞こえてくるウワサ程度だが、どこまで本当なのか嘘なのか。
だけどファンなりに考えをまとめるとある程度のカタチが見えてくる。
モータースポーツに限らず、スポーツ業界、エンターテイメント業界もサバイバルでその世界に生き残れる人間はほんの一握り。
夢を描き、追いかける。
ある程度、上達してくると周りは
「すごいな。将来はプロでメシが食えるんじゃないか?」と根拠なき声援。
メディアでは成功者だけを追いかけたサクセスストーリーをバンバン出してくる。
自分もそうなりたいと妄想ばかり駆け巡る。
しかし、同じような人間はゴロゴロいる。
その中を生き残るには認められる存在になるしかない。
それでメシが食えるかどうかは自分次第ということ。
ドリキンが稲葉摩人に本気で言ってくれた。
「時間が無いと言ったらみんな時間は無いよ。」
「いなくなる(結果を残せず挫折した)ドライバーは山ほどいるよ。」
厳しくも優しいアドバイスだ。
ドリキンの書を読むとわかりやすく自身の事を教えてくれる。
「とにかく金が無くて、どんなアルバイトだろうとオレはやったよ。」
「もう時効だからいうけれどとにかく峠を走りまくって腕を磨いた。」
「金がなくてエントリーを諦めてパドックにいると倉田サンが声をかけてくれたんだ。」
鈴木亜久里サンが日産チームで下積みの頃、マシンのテストで富士スピードウェイに行った時の事。
そこには日産ワークスドライバーの層々たるメンバーが揃っていた。
乗り込む時間を聴いてそれに合わせ自分でスケジュールを組み立てていた。
予定時間に行くと既にマシンが走っていた。
星野一義サンが既にドライブしていた。
予定に無かったことだ。
長谷見昌弘サンが鈴木亜久里サンに言った。
「星野ってヤツはああいうヤツなんだよ。」
星野一義サンはトークショーでいう。
「 ¨ 日本一速い男 ¨ ってのはウソでね、日本一沢山乗った男なんだよ。」
ドリキンの
「時間が無いのはみんな同じ」と星野一義サンの
「日本一沢山乗った男」がココで合致したことに驚いた。
たかが、こんなイチ・モータースポーツファンがそんな事を書かせて頂いているけれど、ある時、思いが溢れ出してSNSで独り言。
「レーシングドライバーにもメカニックにもチームの一員にもなれなかった。」
あの時、メカニックの東條力サン(現:ルーキーレーシング )が答えてくれた。
「いつもありがとうございます。」
目から涙と鱗だな。
摩人よぉ、そう思わない?
Posted at 2024/04/11 10:14:38 | |
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