
だいぶん前にフォッケウルフFw190のD型をアップしたのですが、今回はよりメジャーなタイプA型がロールアウトしました。・・・機種のみならず、型にまで拘り始めると正にオタクですな(笑)
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フォッケウルフについては
前回のD型の記事を参照頂けると助かりますが、この機体、ドイツ(さらにはヨーロッパ)では珍しい空冷星形エンジンを搭載した戦闘機です。液冷エンジンを積んだ
Bf109が主力戦闘機として制定され、生産が進む中で開発されたので、量産時に液冷エンジン(ダイムラーベンツDB600系)が足りなくなることや、(当時の)DB600系エンジンでは馬力的に少し物足りないと考えた、クルト・タンク技師の判断によって生まれた機体です。
当時のDB600系エンジンは約1100馬力、それに対してBMWの空冷エンジンは1500馬力程度、それだけの出力差があれば正面面積の大きな空冷エンジンでも充分に性能が期待出来る、という判断だったようです。
とはいえ、直径の大きな空冷エンジンを装備したため、胴体は頭でっかちの感は拭えません・・・そこがまた迫力があって格好いいのですが(笑) この機体は潜水艦によってはるばる運ばれ、日本の航空開発の技術的な資料として大いに参考にされたそうで、特に三式戦「
飛燕」の液冷エンジンを空冷エンジンを換装し「
五式戦」に改造する際には、川崎の技術者が大直径のエンジンを細い胴体に取り付けた際の胴体側面の処理を参考にするため、夜行列車に乗って実機を見に行ったそうです。
どちらかと言えばBf109の陰に隠れがちな機体ですが、一回り大きな主翼を持ち、デリケートでやや扱いづらさのあったBf109より、旋回性能や離着陸時の安全性などに優れていました。500kg程度までの爆弾を搭載出来る戦闘爆撃機型等いくつかのバリエーションも開発されました。
互いに改良合戦でしのぎを削っていた英国
スピットファイアより常に性能で上回っていた、というのがFw190の誇りといえそうです。
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Posted at
2008/03/05 22:15:12