AM4:00 起床~ツナギ装着。
AM5:00 出発。
AM6:10 甲賀土山SAにて休憩。ツナギのままでの初トイレに成功し、本日の幸先ヨシ!!
AM6:40 鈴鹿ツインサーキット到着。ゲートオープン待ちは見渡す限りトランポばかりで、自走の僕は肩身狭し。だが!!今日は思いもよらなかった“
最強のピットクルー”が来てくれる予定で、勇気凛凛!彼の事だからおそらく「当然、耐火スーツとヘルメット持参で来ましたよ!えっ?フツー一家に一着ありますよね?」なんていう登場をしてくれるのだろうと、ワクワクドキドキ・・・!
↓最強のピットクルーは、後方より僕に照準を合わせてトリガーに人差し指を掛けていた模様。
AM7:00 ゲートオープン。自走組は指定されたパドックへ。テーピングして準備。
ほどなくして、待ち焦がれた“最強のピットクルー”が颯爽と登場!
・・・あれっ?リゾートバカンス??
みんなは鎧甲冑で身を包み、互いの武器であるマシンのタイヤの端っこ削れ具合をチラチラチェックし一触即発な臨戦態勢なのに、一人ぽわわわ~んとしたバカンススタイル(笑)。こっちは緊張でリバース寸前なのに、もしゃもしゃ朝ご飯を優雅に召し上がられる・・・。
イヤでもこりゃイイわ!!見事なハズし!「サーキットなんていつも遊ぶ公園と同じだゼ」的な、サーキット慣れしているオーラが出まくり。
何をしていいやら茫然自失な自分を察してか、即座に気温と路面状態を考慮したうえでの空気圧調整(冷間:F2.0R2.0)をしてくれて、サスセットの現状ヒアリング。ペダルポジションの相談も聞いて頂いた。
更には、ストレートエンドとバックストレートのブレーキングポイント、攻めるべきカントのあるコーナーと注意すべきカントの無いコーナー、コース全体の概要などをレクチャー頂く。このレクチャー、走ってみて後から気付いたのだが、“簡潔”そのものだった。これを事前に知らなければ、全く走行リズムがつかめずに一枠終えてしまうところだった。
AM7:40 ブリーフィング参加。なんだかこじんまりと人知れず実施されていたので、危うく逃すところだった・・・。
AM8:00 前枠を見学。上級者クラスということで、皆さんイキナリかっ飛んでいる。その様に怖じ気づき、ちょっと帰りたくなる・・・。
AM8:30 いよいよ自分がエントリーした下級者クラスがスタート。僕もするするとパドックを出てマーシャルに車両チェックを受ける。
マーシャルから「エントリーの走行券を車両に貼ってくださいね~」と注意され、「あ~、あれですね、バイクに貼らないといけないんですかー」と、一旦バイクを降りてチケットを取ってマーシャルに見せると・・・
「・・・それは入場券ですやん!違う違うー!」
なんと、走行券の購入をしていなかったという大失態!エマージェンシー、エマージェンシー!
着の身着のままメットも脱がず受付に走り、予約確認の上走行券を購入、トンボ返りし出走。
ピットレーンではここ数年で一番の精神統一作業(笑)。
ただでさえ緊張の一瞬なのに、出遅れることにより周囲はウォームアップも終えてペースが上がっている中に飛び込んでいかなければならない・・・(泣)
ストレートエンドでスネーキングしながら草原のランオフに飛び出すこと1度、そのランオフで付いているであろう異物を洗浄するために洗車場に持ち込むこと1度、ブリーフィングでレクチャーしてもらったS字の緊急ショートカットを使用すること1度。いきなりコースでのイレギュラーを複数経験してしまうという、なんとも贅沢で探究心が大いに満たされる(爆)30分だったが、転倒することなく終えられて一安心。
AM9:00 休憩タイム。
ピットクルー改め専属コーチに走行レポートし、アドバイスを貰う。これまた次枠走行後に気付くのだが、文字通り“簡潔”でかつ“的確”。ライディングが劇的に改善されることとなる。尚、スネーキング対策が主。
<ひとぉ~つ!>リヤブレーキはよっぽど器用でない限り使わない方が良い。
<ふたぁ~つ!>ストレートエンドのブレーキングでは、上体を起こさずに伏せたままで、ハンドルで突っ張ってもいいから、とにかく後方荷重を保持する。
<みぃ~っつ!>高気温高荷重なためサスダンピングが柔らかくなっている。ノーズダイブ対策としてフロントサスセッティングを硬めに変更せよ。(諸事情により、全抜きであったFプリロード4回転締めへ)
<よぉ~っつ!>コーナー後半、上体をイン側に落とす反力でマシンを起こしてアクセルを開ける。
AM9:50 自身の二枠目に出走するため準備していたところ、赤旗が振られる。かなり大きな転倒があったようだが、ライダーは搬送車内で痛みにもがき苦しむ風でもなく平然として見えたので、おそらく軽傷で済んだ模様。
AM10:05 赤旗の影響により予定から5分遅れで二枠目がスタートし出走。一枠目以上に転倒車両続出。
先ほどのアドバイスのお陰で、より安全により楽しんでライディングができるようになった!有難う!
専属コーチ改めMagic-Wizard!
↓8耐のケビンシュワンツを真似た・・・なんてワケはなく、まだまだ白バイ乗りのクセが抜けない・・・(涙)
うおおーっ!同型に煽られてるーっ!!(汗)
外膝、つま先が甘い・・・(涙)
1度ランオフへの飛び出しもあったが無転倒、かつ休憩無しで走りきってしまえたほど夢中になれた。ラスト1周は、「最後まできっちり楽しんでやる!」という気持ちと「折角ここまで無転倒で来れたし、帰りも自走だし、ここでコケる訳にはイカンぞ!」という気持ちを上手くバランスさせることができた。


AM10:30 本日の走行枠終了につきパドックから撤収。一旦ツナギも脱いでクーラーの効いた休憩所で魔術師とディスカッション。
浮かび上がった主な課題は、
①イン側のつま先が開いており、左右ともに1回ずつつま先スライダーを擦ってしまい怖かった(膝なんてかすりもしなかった)。しっかりと拇指球立ちを確立する。
②ツナギの内股がファブリックのため、ブレーキングでニーグリップや半身になっての内股ストップが全く効かない。トラクションパッドの導入を検討すべし。
③リヤブレーキを使わず、フロントブレーキだけでの減速操作に慣れるべし。
④日常で経験しえない高い速度域からのブレーキングに慣れるべし。
PM12:00 ツナギを車に積んでもらい、軽装にてサーキットを後にする。んがぁ~・・・テーピングを外し忘れるという失態をまたもややらかす(反省)。
PM12:30 昼食に定番の亀八食堂へ。
ジャンジャン焼きを堪能。
魔術師改め痩せ型小食漢(笑)を尻目にほっとんど自分が平らげてしまう。コーラ(氷無し)も3本消化。
ここではバイク以外の大変高尚なお話を膨大に聞くことができ、僕の脳味噌は完全にオーバーフロー。でも、
痩せ型小食漢改め全方位型天才はやはり偉大で素晴らしい存在!ということは心に深く刻まれた。脱帽、・・・拝。
PM15:00 そろそろ解散。窓の向こうにはスポーツ団の健全な少年たちが大勢いるというのに、BMWのトランク後方にてツナギに屋外生着替え。将来のライダー候補者を幾人か失ったカモ・・・(笑)
PM16:50 無事帰宅。幽体離脱という名の瞑想タイム・・・(笑)
直後は思いを馳せる暇さえなかった、「サーキット走行に対して魅力を感じるかどうか」について・・・。夢枕にはランオフが迫るシーンが幾度もプレイバックされ、「また行きたい!」とも「もう行きたくない・・・」ともどちらの感情も確認できなかった。が、明けて翌日、就業という日常に切り替えていく最中、ふつふつと湧き上がるのは「
またあの世界で課題に取り組んで上達したい・・・」という気持ちだった。万歳!
★尚、未消化の疑問点は、
①Fプリロードを掛けるとなぜノーズダイブが和らぐのか?プリロードはストロークの硬さを調節できるのではなく、あくまでも(静的?)車高調整のはず。なのになぜ“硬く”なってくれたのか?これはバネの張力が立ち上がっているから、幾分かは硬くなるということか?
②走行を終えて1時間ほど休憩した後、サーキットから移動しようとした時、Fブレーキレバーの効き始めポイントが明らかに早くなった(最初は気のせいかと思い、確信できなかったので相談しなかった)。
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★同好の士としての姿勢
果たして彼は、知人の助けを買うためにわざわざ来てくれたのだろうか?本人もおっしゃっていたが、いや、そんな動機は微塵も無かった。
彼は、“愛して止まないバイクが最も輝くステージを見て、自分が愉しみたい”という動機が全てだった。(ただ、その延長というか副次的効果として知人が助かるオマケが付いているだけのこと)
潔い。気持ちがイイ。なぜだか素直に嬉しかった!自分が走って感じる楽しさもあるけれど、他人が走ってそれにアドバイスをすることにまでもバイクの楽しさを感じられるなんて、
バイク愛の深さにもほどがあるっちゅうねん(笑)。
だから、「同伴してくれた」とは言わないし、それは失礼かもしれない。彼のバイク愛を尊重するならばむしろ、「偶然、遊び場が一緒だった」だな(爆)
といっても、私が享受できた様々なことに対して、コンフェイトさんには深く感謝致します。三脚までご持参の上の写真撮影、動画撮影、飲料差入、工具貸出、コースアドバイス、セッティングアドバイス、心理面サポート、その他×675(使い過ぎて摩耗気味)、本当に有難うございます!!
そしてなにより、趣味道楽の分野以外でも (レベルは全く伴わないが)人生観において大切にしていることに大きな共通点があり、師匠でもあり友人でもあるという(一方的な(笑))“友愛感”を感じられたことは、何にも変えがたい宝だったのだーっ!
これからも末永く宜しくお願いしますね!
全方位型天才改めプレス機くん!(爆)
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