実は昨年末に、RRが待ち切れずにほぼ中身は一緒のRSの試乗は済ませていました。
基本的に僕はトライアンフが性に合っているんですね。最初にクラッチミートした瞬間から、もう自分の手足のように馴染めました。
「ストリートファイター」というカテゴリーが今は市民権を得ていますが、そもそも元祖といえばコレ。
低回転域ではかなりジェントルに、でも非力さなんて微塵も感じさせない絶妙な仕立て。3気筒って、低回転トルクがあることはあるのですが、ゼロ発進の際はそのトルクのイメージを裏切るようなトルクの薄さが一瞬あるのです。ちなみにこのバイクは、クラッチミートの瞬間にインジェクションが勝手にスロットルを少しだけ開けてくれるので、そこのナーバスさから解放されます。右手のアクセル操作と調律してくれているので、二重に回転上昇することもありません。
180PSで199kg、自分にとっては馬力数値が大きすぎると思っていたのですが、先述のマッピングのお陰で安心感が大きい。
ふむふむー、これに最高のルックスを纏ったのがRR、益々前のめりになるじゃないか!
いや待てよ?RRのセパハンはやっぱりシティユースではしんどいだろう。このRSはトレーサーよりは前傾だけどSS系よりは全然ラク。サーキットの全開走行では、風圧さえ除外すれば自分レベルだとこっちのほうがむしろ速く走れるだろうし、結局RRよりもRSの方が良いんじゃね?
と、悶々としながら年越して、いよいよRRの試乗へ…。
RSの美点はそのままに感じるのですが、慣らしもほぼ済んでいないからか?オートシフターのタイムラグがかなり大きかったり、ちょっとずつ細部に違和感がありました。極めつけはやっぱりハンドル位置。やっぱツーリングで使おうとは思えません。ならばサーキット専用か…。それだけのために200万オーバーを費やすのか…。ちょっと考えられないな。
んで、RSの試乗をオカワリして…w
やっぱりこのハンドル位置の方が、積極的に連れ出したくなる、振り回したくなる感じで、好印象。サーキットでも僕レベルならこのアップライトハンドルでも変わらないでしょうし。
まあ折角来たんだから、長らく触れていないミドル3気筒でも一応試乗しておこうかと、DAYTONAの子孫、StreetTripleを…。
ぬおおーっ!!コレだよコレ!やっぱこのアジリティ!!最高やんか!
マイDAYTONAからはMoto2エンジンの765にスープアップしていて、更にパンチのあるエンジンに。スピトリ比-10kg程度なのに、-50kgぐらいに感じる。意のままに操れる感じがあるから、よりアクセルを開けようと思える安心感。アクセルを開けまくるからアドレナリンも大量噴出。
一気にスピトリRRもRSも圏外に吹き飛びました(笑)
再度確信しました。ボクの嗜好性はミドルクラス一択。リッターバイクって、確かにパワーでは勝るんですが、加速減速の切り替わりの瞬間など、その重量からくる「一拍の間」が絶対にあって、その一瞬が「アジリティが低い」という評価に繋がり、折角の大パワーを引き出そうという気持ちが萎えてしまう。
なんかこう、「各個人にピッタリはまるトルクウェイトレシオ」みたいなのがあるんでしょうね~!
じゃあストトリを買うのかと言われると…。
DAYTONAとTRACERをどうしても1台にまとめなければならないとすれば最適解。
でも、1台にまとめたとしてもサーキット用のタイヤと公道用のタイヤを随時脱着しないといけないのが大問題…。
2.5ヶ月のブランクがあったものの久しぶりのサーキットでDAYTONAの楽しさも再認識しちゃって。
結局は現状のラインナップがベストだなっていう自画自賛な結論へ…(笑)
だがしかし…、近い将来に「Street Triple RR」なんてのが出ちゃった日には(ありえなくはないなぁ~)、自制心を保てるかどうか自信ナシw
ハナシ代わって、WRの方はと言うと…。
例年ならTRACERで、路面ドライなら気温がどれだけ低かろうと走りまくっていたのですが、今冬はどうも路面コンディションが悪いことが続き、その代わりにWRが活躍してくれています。
導入当初は「グヘヘ…、これで路面状況が悪い日でもバイクに乗れるぜ!」と胸躍らせていたのですが、案外天候に左右されます。林道は日影が多いので、降雪したらかなり長期に雪が残る。溶けてくれたとしてもマディが続くし、岩肌が濡れていたりするとマジ怖い。運動量が多いので夏場は確実に乗らなくなるから、結構シチュエーションを選ぶモンなんだと学習しましたw
また、ちょっと気になっていた車の試乗をしてきました。
ディーラー店内に掲示されていたポスター。とても素晴らしい!
乗り物というのは単純な移動ツールだけではなく、ヒトに様々な愉しさを提供できるんだ、という理念をホンダらしいアソビ心と一緒に表現しています。
ということで、コイツの試乗です。
価格とEVとしてのスペックに競争力が乏しいので、かなり厳しいとは思います。しかしながら、上述した「ホンダらしいアソビ心でEVを仕立てた」ところが随所にあって、とても好印象でした。
まさかのリヤ駆動。
シンプルなのに存在感のある、相反性を同居させた秀逸なデザイン。
標準タイヤがミシュランのPilot-Sport4。
スマートエントリーで乗車さえすれば、スタートボタンを押す必要が無くシステムON。
EV特有の怪力的加速はありませんが、アシ周りの良い欧州車に乗っているような、振り回したいと思わせるシャシー。
ホンダフリークでEVに興味アリならブッ刺さる逸品かと思いました。
と、相変わらず支離滅裂ながら楽しい毎日を送っております…w
Posted at 2022/01/29 20:53:47 | |
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バイク試乗 | 日記