ハイ、こちらです。実は3月には入手しておりました。
かねてよりEV全般に興味を持ちながら、調べれば調べるほど充電インフラの未発達が大きなネックであることを知り、中間のPHEVやシリーズハイブリッドが当面の妥協策だと決め込んでいました。
これの航続可能距離は実質250km程度。若干心許ないのですが、セカンドカーである位置付けからどうしても遠距離走る必要があるときはファーストカーにお出まし頂けば良い。といってもセカンドカーにそんなシチュエーションが求められるのは年1回あるだろうか?という程度ですから、まず問題ありませんが。
他の比較車両としては、
テスラ…世界観としてはいまだに飛び抜けているが、様々なピュアEVが出てきた今となっては、とにかく割高。かろうじてモデル3が視野に入るところ、実物を見かけ、webなどで見るよりも素晴らしいデザインに惹かれますが、入手までのタイムラグがありすぎることと、総合しての割高感はまだ残る。
日産リーフ…現在は一旦カタログ落ちながらもNISMOとかAUTECHにかなりグラつきました。やはり新規性の高い商品は未知の部分についての手厚いサポートが求められ、国産であることがとても有効です。バッテリーの温度マネジメントつまり出先での充電速度に問題ありとの声もありながら、それぐらいは目を瞑ってもいいかと思いました。
そうこうしているうちにふと思い出したのが
e-Golfでした。
過去に試乗したことがありますが、GTE含めて、
「デンキ屋が作るEVではなく、クルマ屋が作ったEV」「“走る曲がる止まる”の基本性能の優先順位を高く保っている」ことがフォルクスワーゲンの作るEVに共通する美点です。
やはり
「ヨツワのマスターピース」たるGolfがベース。EVの優位性である低重心も獲得しつつ素晴らしい操安性を持っています。
(とは言いながら、1600kgのヘビーウェイトです。普段は重心低く置かれているのでその素振りは見せませんが、高負荷で一度破綻させると、ものすごい慣性で制御不能になるような兆候を常に感じます)
約2,000km走行1年未満の試乗車アガリ、550万円の新車価格から驚きの200万円落ち。ま~EVの不人気なこと(笑)
後述する、ランニングコスト減でEVの割高価格を回収するというのは不可能なので、このように値落ちした中古車を入手するしか考えられないです。
燃料費比較として、ガソリン車だと1km走るのに14円(SiSo調べ)のところ、7円(自宅充電)と半分。年間10,000km走るなら7万円のコストダウン。オイルやクーラントなどの油脂類は存在せず、回生ブレーキの恩恵でブレーキ回りも長寿命が見込まれるので、それ以上のコストダウンが明らかです。
反面、自宅の充電設備設置工事で6万円ほど掛かりましたが。
トルクバンドという概念がないモータードライビングの特性、減速エネルギー回生システムのエコロジー、夏場の停車中にエアコンを作動させても、余計な燃料消費・排気ガス・排熱が無いクリーンさ、そのエアコンをスマホから遠隔操作できて乗車した瞬間から快適温度になっているという利便性、音楽を流さなくなってしまったほどの静寂感などなど、新しいオモチャとして楽しんではいますが…。
トルクバンドを常に意識しながらクラッチとギアを操作してエンジンの咆哮に酔いしれることがどれだけadrenalinable(造語w)だったのかを痛感しています。
ということで、愛でられるレシプロ車両をお持ちの皆様は、是非末永くその恍惚をお愉しみになられてください!
はい、ではなぜこのクルマを入手したのか?
ピュアEVにはまだ課題があると知っておきながら、なぜ一足飛びにピュアEVの世界に飛び込んだのか?
それぐらいのパラダイムチェンジを起こさなければ乗り越えられない悲劇を起こしてしまったからです。
愛して止まないルーテシア3RSを自爆で失ってしまいました。
(不幸中の幸い、完全な単独自爆で物損もなく怪我もありません)
ルーテシア3RSを補完してくれる存在はありません。同型機をオカワリする選択肢もありますが、それもむしろ、個体差が際立っていつまでも愛機の想い出に苛まれることになります。
また、自爆を起こした自分への戒めとしても、しばらくは「全く違う世界」に「出家」してしまうことも必要だと思いました。
ということで、「スピード」という要素はこれからは出てこなくなります。
その代わりに、否応なく到来するEV世界に戦々恐々としながら抗っているクルマエンスージアスト達に、「こんな楽しみ方もあるよ♡」というような提言を出せたらなとも展望しています。
で・できるかなぁ…?(笑)
Posted at 2020/05/06 14:02:30 | |
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e-Golf | 日記