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イイね!
2016年12月21日

麗しき海外の比較広告

こちらにコメントさせて頂くつもりでしたが、文字数制限にさえぎられるので、あえてエントリー上でコメントさせて頂きます(笑)





これは厳密には比較広告ではなくて、“エール交換”的な表現であり、実際にはもっと敵対的、攻撃的な比較広告も存在します。前者であっても競合他社が登場するというだけで我々日本人からすると大きな驚きを覚える訳ですが。


「海外だからできる」と思われがちですが、僕個人的にはそれで諦めてしまわずに、こういうアプローチがなぜ国内ではできないのか?また、どうすればできるようになるのか?を前向き&前のめりに考察したいので、書き連ねます!
「文化の違いだね~」とか「民度が~」とか、それは正解だと思いますが、あまりにも総論すぎて、そしてそれで片づけてしまうと永遠に殻を破れないと思うので、悔しいんすよね…。


こういうのって、本当に素晴らしいですよね!
プロモーションを突き詰めて考えると、(競争相手というよりも)切磋琢磨している競合が登場する方が、より自社の輪郭を際立たせられることもあって効果的だと思いますが、その登場のさせ方・表現が非常に難しいので、結果的に“触れない”ということになります。

あったとしてもその競合をあえて名指しせずに、ぼんやりと「他社では…」みたいな表現がギリかと思いますが、これらはもうズバリと登場してしまう。
それでも、相手を下品にこき下ろすのではなく、なぜか「クスッ」と笑えてしまう世界に収めてしまうところがもう魔法の域だと感嘆します。

その下地としては…

①大衆品ではないこと
やはりもう商品そのものが嗜好品の域であり、その世界観の中だからこそ、妬み僻みやっかみの類からは解脱していられるのでしょう。「吉○家vsすき○」とかでやったらどうなるか、見てみたいです(笑)

②競合関係にあることが、衆知の事実であること
そもそもそういう前提が認知されていなければ、見せられる側からすれば未知の事象に対する驚きの方が大きくて、感動も何も起こらないでしょう。

③自社製品に強烈な自信があるからこそ
自分たちがその製品を造り上げていく過程で、どれだけの艱難辛苦があるかを体感している訳で、ふとライバル会社の製品を見た時に、彼らも同様もしくはそれ以上の苦労を乗り越えてきたという共通点も見い出し、ある意味で“同志”としての敬意も芽生えるはずです。
そういった敬意が根底にあるからこそ、下品な中傷にならない。隠し味とはまさにこのこと。
こういう脈流を、製造部門だけではなくプロモーション部門も理解しているからこそで、このあたり縦割り組織が主流と思われる国内企業では障壁となっているのかもしれません。

④相手経費で、自社プロモ
“広告”する際には必ずコストが掛る訳ですが、これは相手が勝手に制作してくれるのでコストゼロ。歓迎する要素もなきにしもあらず。

⑤プロモーションのチカラで、開発を発奮させる意図
自社プロモはスタンスとしては「応援、擁護」的であることが基本でしょうが、それよりも刺激的な「威嚇、挑発」を標榜し、それをライバル社に委ねると考えたとしたら、次元違いの経営判断だと思います。
自社プロモ部門は称賛する方向で常に制作してくれていましたが、突如威嚇挑発が、しかもそれがライバル社からのものであれば、開発部門は今までにないほどいきり立ったのではないでしょうか?


⑥国内限定
上記3つ目の映像もアウディvsBMW。EU圏内といえども流石に国外対決は難しいのかもしれません。ただ、僕の想像レベルではそんなに問題にはならないと思うんですけど。組み合わせの問題だけかと思います。とにかく、「双方が相手方に敬意をもっていることが深く理解され、信頼が醸成されているかどうか」に掛っている。
まあ、見せられる側としてもハラハラドキドキで愉しむどころじゃないでしょうね(笑)


ポルシェ側に、既出のアウディ側映像が出てきますので、権利関係もお互いに調整済み、いわば“密約合意アリ”なんでしょう(笑)
そこで特に、あのトラクターです。後発のポルシェが「アウディさ~ん、自社プロモで使いたいから、あのトラクター貸してくれる?」というやり取りがあったのか、気合のワンオフ完コピを製作したのか、すんごく興味津々であります!(笑)


では最後に、文字ばっかりで内容もウザさヴェイロン級の当エントリーをお読みいただいたお口直しとして、盟友tak3さんの素晴らしいエントリー集をご覧ください!

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Posted at 2016/12/21 22:09:05

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リュウハッチさん

この記事へのコメント

2016年12月22日 7:10
まさにエール交換ですね。
ストーリーも良くて見てて気持ちが良いですね。同じグループ会社とは言え、強固なブランド戦略が有る中、凄いと思います。
ルマンでのトヨタの讃え方も良かったですし、レース好きには刺さります。

解説が会社の法務審査の結果かと思う程の細かさです。文字に表現するのは面白いです。
コメントへの返答
2016年12月22日 22:29
サーキット走行みたいな「自分を追い込む趣味道楽」に興じると、「遊びなのに仕事以上に真剣に没入する」瞬間があり、ある意味その経験が仕事を含めた人生全てに(好)影響を与えるだろう、なんて改めて思う事があります。
彼らもレース活動というのは基本仕事なんだけど、どこかで道楽的な感覚もあって、どことなく“同志感覚”が強いのではないかと思います。

「感性領域の話題について、世間ではあまりにも言語化されなくて、結果的に曖昧な関係性しか生まれていないのではないか?もっと言語化する努力を注ぎ、できうる限り相互認識を深めるべき」
ただ、
「言語化を突き詰めても更にその先にどうしても言語化できない領域があり、そこに到達して初めてアートに尊厳が与えられる」
ということをtak3さんとも話しております。
このポイントに踏み込んでこられる147-TSさんにはやはり“同志感覚”を強く抱きます!
2016年12月22日 11:35
「吉○家vsすき○」とか面白そうですけれど・・・やったら間違いなく炎上でしょうね。(爆)

SiSoさんがご指摘されているように “相手に対する敬意” があって初めてからかうことができる、そして周囲もそれがわかっているので笑いに変換することができる・・・のだと思うのですね。

日本人の国民性を考えると、相手の粗探しは得意でも、相手の良さを讃えるような国民性ではないために “敬意が生まれにくい社会” なのでしょうか。となると、この手のCMを笑いに変換することは困難、それどころか炎上に結びついてしまう結果となる。

“どこまでが笑いか?”日本人は線引きが難しい・・・と書いたのはそういう理由です。シュールな笑いが分かる方も多少はいるんですけれどねぇ。(笑)
コメントへの返答
2016年12月22日 22:52
日本におけるラテンと呼び声高いこちら関西(笑)においては、「どんだけイジってもらえるか、どんだけイジれるか」が人格のモノサシみたいなところがあって、敬意がなくても親しくなりたい一心でいきなり失礼な斬り込みをする場合もあります。バカですねぇ、僕たち関西人…(笑)

国民性の部分が非常に根深い問題ですよね。「相手の良さを讃えない」と言う部分を紐解くと、「内心は讃えているんだけど、大袈裟な表現を良しとせず慎ましく振舞う」性質があるんじゃないかと、肯定的に捉える事とします!
高倉健的世界観w
2016年12月30日 0:54
やっと、一段落しました、、なんだか難しいテーマで書いてますね。(^_^;)

世界の広告は伸びやかな人間性と伸びやかな発想で社会を豊かにしているように感じます。スーパーボウルのCMが毎度注目の的になるほどの市民権もありますから広告の文化的土壌は明らかに異なります。近年の日本の広告はスポンサーが「売るため」にやるものだと認識していますから、それらのことも大きく影響しているように思います。言い出したらキリはないですが、義務教育からの芸術文化教育の在り方にさえ辿り着いてしまう話のように思います。

①〜⑤はごもっともな考察だと思います、そしてお書きになってるとおり、お互いの会社に対して敬意を持つあっていることは必須だと思います。競合型で他社に比べて自社の優位性を伝える比較広告であれば、選ぶ競合相手はおおよそ同クラスか自社より少し上の立ち位置である。例えばAUDIがBMWを引き合いに出しても、AUDIがOPELを引き合いに出すことは無いと思います。ブランド価値のセグメントで格下の競合相手を出すことは自社の価値さえ低下させる恐れも含んでいるのかもしれません。

2番目のポルシェ側の映像ですが、推測の域を出ませんが、ポルシェからアウディへの持ちかけた企画のようにも感じます。比較の広告ではないため、最終的にどちらもブランド価値を向上できるメリットがあると思います。トラクターのポルシェエンブレムはアウディのCMには付いていませんし、タイヤ痕はCGで作られているので完全に同じレイアウトを再現しているためデーターを完全に共有していると思われます。アウディの0:48とポルシェの1:06を見るとわかります。ただ、ポルシェディーラーの前のカットは異なる場所のようなので、同じところで出来ない理由はなにがしかあったのでしょうね。AUDIの0:40と1:04を見るとポルシェサイドの頑張りが見えてきます。

なんにしても、こういった世界観が広がっていくと、日本社会はまだまだ変わっていくことになると思いますね☆(^_^)
コメントへの返答
2017年1月1日 20:21
やっとひと段落したのに、ウザい文章に出会ってしまいましたね、ご愁傷様です…(爆)
生業はてっきり「タンブリーニF4研究所主任研究員」だと思ってたんですが、結構コッチもお得意なご様子で…(笑)

異国文化には色々と驚かされますが、「違い」というよりも「差」を、それも圧倒的な差を見せつけられ、強い劣等感を感じるのは広告なんですよね。
非日常な絵画彫刻とかだと日本にも負けじと誇れる文化価値は存在するんですが、広告という日常生活に近い部分で、これだけの差を見せつけられると、ベコベコにヘコみます(泣)こんなハイセンスなものに毎日囲まれて育たれちゃあ、そりゃ勝ち目ねーわ…!

動画、大分分析して頂きましたね!有難うございます。
関連動画が出てきますが、メイキングムービーがあって、トラクター中心に描かれていました。このトラクターのような遺産価値が存在する事までもが一流であって、重層的すぎます。

では、日本社会を変えていく第一歩をこれからご一緒に!(「道連れ」とも言う(笑))

あ、明けましておめでとうございます!
今年も宜しくお願い致します!

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