2025年06月18日
BMW-K1600GT~超重量車ならではの恐怖体験
大型バイクといっても200kg前後のものが一般的で、成人男性がある程度慣れればその重量を御することは可能です。
その規格外である350kgのK1600、走り出してしまえば然程ではないものの、停車前後や取り回しの際は全集中を求められます。
その状況以外で盲点として気を付けないといけないのは、「ルート選択」です。
僕はオフ車のWRで林道も経験していまして、「この枝分かれしたルート、こっちが面白いかな?」みたいな選択が常にあるのが面白さではありますが、下手をすると山中で遭難するリスクが相当にあります。案外登りはイケたけど、同じルートの降りは難易度が数段高い、なんてことはザラですから。
冒険したルートの先で舗装が切れるだけでも、200kgレベルのバイクならどうってことはないですが、K1600レベルだと、「停車時に足元の砂埃で少しだけ足が滑る」だけで立ちごけ確実です。
行き止まりでUターンという状況も、最悪は跨ったまま足をバタバタさせてゆっくり転回する訳ですが、バックギアコントロールもなかなかの繊細さが求められて難易度高し。
ということで、ルートミスというリスクは全力で排除しなければなりません。そういう注意を払っていつも乗っています。
でも起きてしまいました、そのヤバい状況が…。
完全に頭に入っている訳ではない、けど大体記憶にはあるというエリアで、ユル左折が正解のところガチ左折をしてしまいました。すぐにルートミスだと気付いたので、そろりと停車して脱出を図ります。
それなりの降り勾配、かなり習熟してきたバックギアをオンにして駆動を掛けますが、ほんの少ししかバックせずすぐにサイドブレーキ作動。ここで初めて、「バックギアトルクの勾配限界」に気付き、斜度を緩めるために降り勾配を斜めに横切ります。
「この斜度ならいつも車庫入れしている程度なのでバックできるだろう」と思いましたが、またしてもバックできず。
更に斜度を緩めたくてももう前進もできない。人力で試そうと一度降車しようかと思うものの、バイクに対して横方向に傾斜があるので、サイドスタンドを降ろせない。サイドスタンド無しでこの傾斜で降車するのは立ちごけする自信120%。
アレ?これ詰んでるよね??
途方に暮れていたら、近くで土木工事をしていた作業員さんが気付いてくれて、3人掛りで救出して頂きました。近くに無いので30分くらいかけて探した自動販売機でお礼のドリンクを調達し、舞い戻って深謝しました、コ・コ・ロ・ノ・オ・ク・ソ・コ・カ・ラ。
と、結果的には無事だったんですが、作業着で正体を偽ったネ申々に見つけてもらえなければさてどうしていただろう?
たまたまディーラーの近くだったので、携帯電話で救出要請するという手段がありました。しかし、これが遠方だったら、ひたすらバイクに跨ったまま数時間フリーズ?
もし携帯電話を身に付けていなくてトップケースとかに入れていたとしたら、バイクから降車できないのでアウト。
最悪はもう自分でバイクを倒して放置し、助けを呼ぶ。
とにかく教訓としては、「バックギアは案外最低限のトルクしか出ないことに留意しておく」「携帯電話は絶対に身に付けておく」ということでしょう。
ウルトラC難度としては、「オフ車のようなアクセルターンを習得する」という脱出方法もあることはありますがね…www
※シャフトドライブなので、ビッグスプロケットじゃないのにコレですわ…(汗)
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Posted at
2025/06/18 21:06:09
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