
先日、bimotaとMV-agustaの試乗会に行ってきました。つらつらと綴りましたが、詰まるところ、「4回左折をするだけ」の試乗コースなんかでは、ほんの上っ面だけしか分かりません。本当は半日ぐらい、有料でもいいから貸し出してもらえるといいんですけどねぇ・・・。
ともあれ・・・イタリアンバイクといえば、ducatiが定番でメジャーですが、僕はあまり好きではありません。どの回転域からでも唐突に立ち上がる尖ったトルクや、ある意味“鉄板化”してしまったブランドイメージなどが・・・。
今回ラインナップのbimotaは、ducatiのエンジンを載せていますので、あまり期待せず、もうひとつのMV-agustaをメインと考えていました。MV-agustaには、F3という発売間もない機種があり、そのインプレッションを読んでから、俄然このメーカーに興味が湧いたのが事の発端です。
そのMV-agustaの試乗車は、これまた自分の趣向に合わない「ブルターレ920」というストリートファイターのみです。でも、他の部分でなにか掴めるかもしれないので、試乗して見ました。前後バランスはやはり好きなタイプではありません。アップライトなハンドルなのに、フロント荷重でのコントロールを強いられるのが、しっくりきません。エンジンは4気筒ですが、ものすごく“ドコドコ”言います。「イタリアンバイクはLツインでなくてもLツインらしくするべきだ」みたいな呪縛でもあるのか?(笑)
次はbimota-DB6を試乗しようとしたら、タイヤにネジがズブッと刺さっており、あえなくお預けとなりました。DB8に機種変更です。これは楽しかった!ducatiエンジンの鋭利さにまた苦労するのかと思いきや、ちょっとマイルドに味付けを変えられているようです。前傾で態勢がしんどいですが、マイルドになったといえどもジャジャ馬エンジンを使いこなそうとすると、やはりこの姿勢がハマります。
1200ccなのに、このスリムボディ!
車と同様バイクでも、イタリアンは“官能第一”で造られることが再認識できました。国民性の表れといえばそれまでですが、ホントに面白いです。今回試乗した2ブランドは、ある意味「ducatiというトップランナーがいる」からこそ(ducatiも買収されましたが、買収にも色々なものがありますので、悲観論ばかりではないですね)、“振り切れた商品開発”をできるのでしょう。bimotaであれば超独創的なフレームワークであり、MV-agustaであれば謳い文句である“motorcycle-art”であり。
ブレーキキャリパーはbrembo、フロントサスはmarzocchi、リヤサスはsachsやextream-tech(初見)、ホイールもmarchesiniやO-Zが奢られ、それらがバイクですから当然のことながらむき出しに見えています。
MV-agusta ブルターレのフロント回り

bimota-DB8のリヤサス。なんと不思議なマウント!

MV-agusta F4Rのリヤサス。
こういった一流パーツや目に見える機能性、卓越したデザインも、走らせている最中のフィーリング同様、“官能に訴える”には充分です。本当にウツクシイ!週末しか乗れなくても、平日のガレージにこのような“工芸品”が鎮座ましますなら、また違った所有の喜びにも浸れるのでしょう。
なるほどナルホド、レンタルバイク派の僕も、カナ~リ欲しくなりました・・・!
(尚、画像は展示車で、実際に試乗したのはこれらの仕様違いの別個体です)
Posted at 2012/05/16 18:39:07 | |
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バイク試乗 | 日記